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犬はなぜお腹を見せるの?状況別に対応も解説!

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

犬はなぜお腹を見せるの?状況別に対応も解説!

「うちの犬がお腹を見せるのはどうして?」

「甘えたいのかな?お腹がかゆいのかな?」

と、愛犬がお腹を見せてくるのを疑問に思ったことはありませんか?

犬がお腹を見せる理由は、状況によって異なります。

犬の行動を見て、気持ちを分かってあげられたら信頼関係が深まりますよね。

お腹を見せてくる犬の気持ちを分かってあげたい…そんなあなたのために、本記事では以下のことを解説します!

この記事で解説すること
  • 犬がお腹を見せる9つの心理
  • 犬がお腹を見せるときに飼い主がすべき対応
  • 犬がお腹を見せるのが服従しているわけではない理由
  • 犬とお腹に関するQ&A

理由と正しい対応を知り、愛犬との絆をさらに深めましょう。

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犬がお腹を見せる9つの心理

お腹を見せる犬

犬がお腹を見せる理由は以下の9つです。

犬がお腹を見せる9つの心理
  • リラックスしている
  • 甘えたい

大好きを伝えている

  • 飼い主に安心してほしい
  • 降伏している
  • においを付けたい/消したい
  • 暑い
  • 緊張している
  • 子犬の頃の習慣

リラックスしている

犬がお腹を見せるのは、リラックスしている、安心しているという心理状態の場合があります。

お腹は犬にとって最も防御力が低い部分です。

したがって、お腹を見せてくるということは、犬が相手をとても信頼している証拠です。

場所に安心しているとも言えるでしょう。

もしあなたがテレビを見ながらくつろいでいるとき、愛犬があなたにお腹を見せてきたら、犬はあなたのことを信頼しており、リラックスしていることを示している可能性があります。

甘えたい

犬がお腹を見せるのは、甘えたいという心理状態である場合があります。

犬が、「お腹を見せれば飼い主が触ってくれる、撫でてくれる」と認識している場合、あなたに触れ合いを求めて甘えてくるでしょう。

あなたが料理を作っていて、少しの間愛犬をかまってあげられなかったとします。

すると、犬は「かまって欲しい!触ってほしい!」という甘えたい心理から、お腹を見せるかもしれません。

甘えてお腹を見せてきたときは、飼い主との触れ合いを求めているサインです。

優しくお腹を撫でて、声をかけてあげましょう。

大好きを伝えている

犬はお腹を見せるという行動で、「大好き!」の気持ちを示すこともあります。

先述したように、犬にとってお腹は最も防御力が低い部分です。

よって、飼い主のそばでお腹を見せるということは、安心感と信頼感を抱いている証拠であり、「あなたのことが大好きだよ!」という愛情表現をしているのです。

時には、お腹を見せてきた愛犬に添い寝をしてあげるなどして飼い主からの愛情も伝えてあげましょう。

飼い主に安心してほしい

防御力の低いお腹を見せるという行為には、「僕/私はあなたに攻撃しないよ。安心してね。」という心理状態を表す場合があります。

これは飼い主に対してだけではなく、人間や他の犬に対して行うケースも同様です。

相手に自分の一番弱いところを見せることで、危害を加える意思がないことをアピールします。

このような理由から、犬は、相手に安心してほしい時にもお腹を見せるのです。

降伏している

犬がお腹を見せるとき、「あなたに降伏します」というメッセージを示すケースもあります。

先述したように、犬は自分の弱いところを見せることで、「僕/私はあなたに危害を加えません。」という意思を表示します。

例えば、初めて会う人や犬、環境を前にして恐怖や不安を感じた時です。

自分は攻撃的な存在ではないことをアピールし、相手にも危害を加えないで欲しいというメッセージを伝えようとします。

そうすることで、自分自身を防御するのです。

においを付けたい/消したい

皆さんもご存じの通り、犬は人間の1000倍もの敏感な嗅覚を持ちます。

気に入った匂いを身体につけたい時、気に入らない匂いを消したい時に、お腹を見せて背中を地面に擦り付けるような動作をする場合があります。

お散歩中に、急に愛犬がお腹を見せて、地面に背中を擦り付け始めた経験はありませんか?

もしかしたら、地面にいる虫などの匂いが気に入って、身体に付けたがっていたのかもしれません

急にお腹を見せて、地面に背中を擦り付けている様子が見られたら、愛犬の背中の下に何かがいる可能性があります。

暑い

お腹を見せているとき、犬が暑いと感じている場合があります。

犬のお腹は毛が薄く、体温を逃す役割を果たします。

したがって、仰向けになりお腹を見せている時、犬はお腹から熱を逃がして涼んでいる可能性があります。

緊張している

犬は、緊張している時にお腹を見せる場合があります。

リラックスや愛情表現という理由とは相反するもので興味深いですよね。

犬は、自分より身体の小さい相手と対峙したとき、吠えて威嚇します。

逆に、自分より身体の大きい相手と対峙したときには、緊張状態になります。

結果として、「僕/私はあなたの敵ではありません!攻撃しないで!」というアピールのためにお腹を見せるのです。

これは、犬が緊張しているという心理からの行動であると言えます。

もし愛犬が、あなたの家を訪問してきたお客さんにお腹を見せているとき、犬は緊張状態にあるのかもしれません。

子犬の頃の習慣

愛犬がお腹を見せながらおしっこをしてしまった経験はありませんか?

これは、子犬の頃の習慣が影響している場合です。

子犬は排泄する際、お母さんに下腹部をペロペロしてもらう習慣があります。

これは、子犬の排泄を促そうとする行動です。

成犬になってからも、お腹を見せたときに撫でられると、下腹部を舐められていた感覚を思い出し、おしっこをしてしまうのです。

犬がお腹を見せるときに飼い主がすべき対応

膝の上でくつろぐ犬

犬がお腹を見せるとき、飼い主はどのような対応をするのが正しいのでしょうか?

正しい対応をして、愛犬と正しいコミュニケーションを取っていきたいですよね。

ここでは、シチュエーション別に対応を解説します。

ひとりでお腹を見せているとき

犬がひとりでお腹を見せている時、犬は安心して過ごしている場合があります。

家の中など、安心出来る環境、かつ室温が快適である場合、犬はお腹を見せてくつろぎます。

そのままスヤスヤ寝てしまう…なんてことも。

犬がひとりでお腹を見せているときには、飼い主から撫でに行ったりせず、そっと見守ってあげましょう。

静かに寄り添ってお腹を見せてきたとき

静かに寄り添ってお腹を見せてきたときは、甘えたい、触って欲しいなどの愛情表現である場合があります。

犬が飼い主を信頼し、安心して身を預けている証拠でもあるので、優しくお腹を撫でてあげましょう。

声をかけながら、飼い主からの愛情を伝えてあげるのも良いでしょう。

寄り添ってお腹を見せてきたときは、愛犬との愛情を深めあうチャンスです。

いたずらの後にお腹を見せてきたとき

愛犬がいたずらをした後にお腹を見せてきたとき、飼い主の怒りを落ち着けたいと考えている場合があります。

犬は、自分が悪いことをしてしまったと理解しています。

だからこそ、「落ち着いて!そんなに怒らないで!」と飼い主をなだめようとする行動なのです。

一方で、服従・降参しているというサインでもあります。

恐怖心を与えない程度に、ボリュームや勢いに気を付けながら叱ることが必要でしょう。

飼い主として、愛犬にしてはいけないことをきちんと伝えるのは大切です。

ほかの犬にお腹を見せているとき

他の犬に対してお腹を見せている時には、相手に対して攻撃する意思がないことを伝えている場合があります。

これは、犬同士の一種のコミュニケーションであり、飼い主はそっと様子を見守るだけで十分でしょう。

一方、犬同士のじゃれあいで、片方の犬がずっと下敷きになり、お腹を見せている場合には注意して見守る必要があります。

尻尾を丸めたり、こわばった表情をしていたら、犬は恐怖で降参のポーズをしている可能性があります。
こういった場合、上に乗っている犬の注意をそらし、じゃれあいをやめさせる必要があるでしょう。

犬がお腹を見せるのが服従しているだけではない理由

おやつを待つ犬

犬がお腹を見せるとき、一般的には服従していると考えられることが多いですよね。

しかし、先述したように、服従しているからお腹を見せているとは一概には言えません。

例えば安心している、匂いをつけたい/消したい、幼犬の頃の習慣といったような場合です。

また、意味もなく犬がお腹を見せるケースもあります。

背中がかゆかったり、ただ単に居心地が良い時です。

この場合、飼い主に伝えたいことがあるわけではないので、そっと見守ってあげましょう。

シチュエーションや表情から、犬がどんな気持ちからお腹を見せているのかをくみ取っていきましょう。

犬とお腹に関するQ&A

散歩中にお手をする犬

ここでは、多くの飼い主さんが疑問に思う事について解説していきます。

犬がお腹を見せてくれなくなったときは?

犬は、自分のお腹に何かしらの不快感があるとき、お腹を見せたがらない傾向にあります。

お腹を触られることで痛い、不快、苦痛などを感じると判断した場合、犬はお腹を見せません。

お腹の見せ方で病気が分かる?

体調が悪い犬は、ぐったりと元気がなくなったり、身体に力が入ってこわばったりすることが多いです。

したがって、体調が悪い、どこかが痛いからといってお腹を見せることは少ないでしょう。

また、先述したようにお腹に何かしらの不快感があるとき、犬はお腹を見せたがりません。

「いつもはお腹を見せてくれるのにな…。」

など、いつもと違う様子が見られた場合は、注意して見守る必要があるでしょう。

散歩中にほかの犬にお腹を見せているときは?

散歩中に他の犬にお腹を見せている時、その犬に対して攻撃の意図がないことを伝えている場合があります。

相手を敵ではないと認識した時、「あなたには危害を加えませんよ」というアピールをし、譲歩の意思表明をしているのです。

愛犬がまだ子犬という方は、下記の記事をご参照ください。

子犬はいつから散歩させていい?散歩デビューの時期と散歩時の注意事項を解説

男の子と女の子で違いはある?

お腹を見せるのも、甘えたいという意思表示の1つです。

「男の子と女の子で、甘え方に違いはあるのか?」いう疑問を持つ方もいるかもしれません。

結論、性別での違いはありません。

愛犬が求めていることを理解したうえで、甘えたい気持ちを汲み取って、応えてあげましょう。

まとめ

お腹を撫でられる犬

この記事では、
「犬がお腹を見せる9つの心理」と、「状況別の対応」についてご紹介しました。

以下がまとめです。

今回ご紹介した、犬がお腹を見せる理由は9つです。

犬がお腹を見せる9つの心理状態
  • リラックスしている
  • 甘えたい
  • 大好きを伝えている
  • 飼い主に安心してほしい
  • 降伏している
  • においを付けたい/消したい
  • 暑い
  • 緊張している
  • 子犬の頃の習慣

また、状況別の対応方法は4つご紹介しました。

状況別!犬がお腹を見せてきたときの対応
  • ひとりでお腹を見せているときは、そっと見守る
  • 静かに寄り添ってお腹を見せてきたときは、優しくなでてあげる
  • いたずらの後にお腹を見せてきたときは、撫でずに、適切な叱り方をする
  • ほかの犬にお腹を見せているときは、そっと見守る

いかがでしたか?

犬がお腹を見せる理由は、状況によって異なります。

飼い主さんは、お腹を見せている犬が求めていることを汲み取り、適切な対応をする必要があります。

犬の行動から気持ちを汲み取ることで、愛犬との絆が深まります。

ぜひ、愛犬がお腹を見せてきたら、参考にしてください。

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