「犬のウェットフードってそもそも何?」
「ドライフードと何が違うの?」
そう疑問を抱く人は多いのではないでしょうか?
市場にはドライフードやウェットフード、手作り食などたくさんの選択肢があります。
中でもウェットフードは風味が良く、犬の食いつきがいいことから多くの飼い主さんに愛用されています。
では、ウェットフードとはどんなもので、どのような犬に適しているのでしょうか?
この記事では、「犬のウェットフードの基本情報」と「メリット・デメリット」、そして「選び方のポイント」について詳しく解説していきます。
犬のウェットフードとは?
まず、ウェットフードの基本的な部分を押さえておきましょう。
ウェットフードとは、水分を多く含んだ柔らかい食事です。
ドライフードの水分量が8〜12%なのに対し、ウェットフードは約75%程の水分を含んでいます。
この高い水分量が食感や風味を豊かにしてくれることで犬の食いつきがよくなることが特徴。
ウェットフードは柔らかく食べやすいです。
この為、食欲が落ちている犬やシニア犬、咀嚼力が弱くなった犬に適しています。
また、消化がしやすいのも特徴の一つです。
犬のウェットフードの種類
ウェットフードの代表的なものは以下の3つになります。
- 総合栄養食
- 栄養補完食
- 療法食
総合栄養食
これは、犬が必要とする栄養素がバランスよく含まれています。
基本的にこれだけを食事として与えていれば犬に必要な栄養素を全て摂取できるようになっているのが特徴です。
栄養補完食
これは、主に「おやつ」やドライフードの嗜好性を高めるための「おかず」的な役割です。
栄養バランスは、総合栄養食程は整っていません。
開くまで補助的な役割で与えるようにしましょう。
療法食
これは、特定の健康問題を抱える犬のために開発されたフードです。(肥満・糖尿病・腎臓病・肝臓病など)
犬の症状に応じて栄養成分が調整されています。
犬のウェットフードのメリット
犬にウェットフードを与えるメリットとしては、以下のものになります。
- 嗜好性が高い
- 水分補給に役立つ
- 消化が良い
- 栄養価が高い
ここからは一つずつ詳しく解説していきます。
嗜好性が高い
ウェットフードの一番の特徴は、風味が豊かでほとんどの犬が喜んで食べてくれること。
肉や魚の香りが犬の嗅覚を刺激し、食欲をそそってくれます。
特に食欲がない場合や、ドライフードを嫌がる犬にはウェットフードは非常に役立ちます。
多くのウェットフードは肉や魚を主材料としており、これが犬にとって自然な食事に近いことも嗜好性を高めてくれる要因です。
水分補給に役立つ
ウェットフードはその名の通り水分を多く含んでいます。
そのため、食事を通して必要な水分を補給することができるのも大きなメリットです。
特に、あまり水分補給をしない犬や、腎臓や泌尿器系にトラブルを抱えている犬にとっては水分補給をしっかり行えるいい方法です。
泌尿器系のトラブルを予防するためにも水分補給はとても重要になります。
また、夏場の脱水予防にも効果的です。
消化が良い
ウェットフードは柔らかいため、犬の消化に優しい食事です。
特に老犬や歯が弱っている犬、胃腸がデリケートな犬にはドライフードよりもウェットフードの方が適しています。
中には消化をサポートしてくれる専用のウェットフードを選ぶのも選択肢の一つです。
消化が容易な食材を使っている製品も多くあります。
消化不良のリスクを減らすことができるのは大きなメリットです。
栄養価が高い
ウェットフードには、犬に必要な栄養素がバランスよく含まれていることが多いです。
市販されている物の中には、犬の年齢や体重、健康状態に合わせて栄養が配合されたフードがあります。
特に、ドライフードで食べムラがあるという犬にとっては美味しく確実に栄養補給ができる手段です。
特定の健康問題に対応する療法食や、アレルギー対応のウェットフードも存在します。
その時々の状態によってフードを変えやすいのは助かりますね。
犬のウェットフードのデメリット
メリットもたくさんありますが、以下のようなデメリットも理解しておきましょう。
- 歯石が出来やすい
- 腐りやすい
- 価格が高い
- ドライフードを嫌がるようになる
愛犬にウェットフードを継続的に与える際にはこれらのデメリットを理解しておく必要があります。
歯石が出来やすい
ウェットフードは、ドライフードと異なり歯に残りやすい傾向があります。
これにより、歯石ができたり口腔内の健康に問題が発生することも。
特に、ウェットフードのみを与えている場合は定期的な歯磨きや歯石除去のケアが必須です。
日頃から歯磨きの習慣をつけておきましょう。
腐りやすい
ウェットフードは保管方法や保存方法によってすぐに腐敗が進んでしまいます。
高温多湿の環境はもちろん、容器が傷ついたり凍結してしまうことも中身のフードが腐敗する原因です。
更に、開封後は短期間で使い切らなければなりません。
パウチや缶詰は開封後の保存方法を誤ると劣化や腐敗が進んでしまい、犬への健康被害に繋がってしまいます。
開封後は冷蔵保存し、数日以内に使い切るようにしましょう。
価格が高め
ウェットフードは一般的に、ドライフードに比べてコストが高いことが多いです。
特に、療法食などの高品質なウエットフードは価格が高めに設定されています。
例えば、総合栄養食のウェットフードのみを与える場合だと、1日に約1.5缶程与えなければなりません。
製品によっては一日2缶程与える物もあります。
毎日の食事に与えるには費用がかさんでしまうので、ドライフードとウェットフードを併用することが現実的な選択肢になるでしょう。
ドライフードを嫌がるようになる
これまで記してきた通り、ウェットフードは非常に嗜好性が高いフードです。
ウェットフードを与えたことによって味を覚えてしまい、ドライフードを与えようとすると拒否されることがあります。
ドライフードを全く食べなくなってしまうと、災害が起きて避難生活になってしまった場合などに工夫をして食事を与えないといけません。
ウェットフードを継続して与える場合や、定期的に与える場合にはこういったリスクもあるということを頭の片隅に入れておきましょう。
ウェットフードの選び方
フードを選ぶ際に確認しておきたいポイントは主に以下の通りです。
- 目的に合っているか
- 原材料の確認
- 保存性
目的に合っているか
ウェットフードは犬のライフステージや健康状態に合わせて選ぶ必要があります。
例えば、子犬には成長期に必要なカロリーやタンパク質が豊富な物。
シニア犬には消化しやすく、カロリーが控えめな物。
という風に、犬の年齢や体調に合わせて選ぶことで栄養バランスを保ちながら健康を維持できます。
また、特定の疾患や健康状態に対応した療法食を利用する場合もあります。
通常のウェットフードよりも特別な栄養成分が調整されているフードです。
腎臓病やアレルギー、肥満などに不安がある場合はその悩みに対応したものを選びましょう。
その場合は、かかりつけの獣医師さんと相談してフードを選ぶと良いです。
原材料の確認
犬の健康の為には、原材料の確認も重要です。
基本的に選ぶ際には、肉や魚が第一原料になっているものを選びましょう。
これらは犬の健康に必要な良質なタンパク質で、筋肉や免疫機能をサポートしてくれます。
具体的には、「チキン」「ビーフ」「サーモン」など、明確に動物性タンパク源が記載されているものが好ましいです。
一方で、副産物や穀物の過剰な使用が記載されているものは栄養バランスが偏っている可能性があるので注意しましょう。
また、アレルギーのある犬にとってはグレインフリー(穀物不使用)のフードが適しています。
犬のアレルギーは一般的に、穀物や特定の動物性タンパク質に対して発生しやすいです。
そのため、これらに配慮したフード選びが重要になります。
なるべく添加物や保存料の少ないフードを与えましょう。
保存性
ウェットフードは開封後の長期保存が難しい為、パウチや缶詰の形状に応じた適切な保存方法が求められます。
開封後は冷蔵保存し、2〜3日以内に使い切ることが基本です。
冷蔵保存されたフードは冷えすぎてしまう場合があります。
冷蔵庫から出したウェットフードを与える際は少し常温に戻してから与えると良いです。
また、未開封のものでも、直射日光や高温多湿の場所での保存は腐敗の原因となるので避けるようにしましょう。
特に、使い切りサイズのウェットフードは便利で小さい為収納もしやすく、開封後の保存期間を気にしなくて良いので便利です。
ウェットフードの与え方の注意点
次に、ウェットフードを与える際に注意しなければいけないポイントを3つご紹介します。
- 食べ残しに注意する
- 定期的に歯のケアをする
- 適量を守る
食べ残しに注意する
先程も記した通り、ウェットフードは乾燥していない為、腐敗しやすいという特徴があります。
特に気温が高い季節や湿度が高い環境では、食べ残しがあればすぐに片付けましょう。
放置されたウェットフードは菌が繁殖しやすくなり、犬の健康に悪影響を与えるリスクがあります。
定期的な歯のケア
ウェットフードはドライフードに比べて噛む回数が少ない分、口内にカスなどが残りやすいです。
その為、歯垢や歯石ができやすくなってしまったり、放置すると歯周病や口臭の原因となってしまいます。
特に歯周病は悪化すると細菌が血液と共に全身に回り、内臓疾患等を引き起こしてしまう事も。
これを防ぐ為に、必ず定期的に歯のケアを行いましょう。
犬用の歯ブラシと歯磨きペーストを用意して週に数回歯磨きを行ったり、歯磨きガムを与えることが効果的です。
歯の健康を保つことは犬の健康を保つ上でとても大切になります。
適量を守る
ウェットフードは嗜好性が高い為、犬が喜んで食べる反面、与えすぎに注意が必要です。
中にはカロリーが高いものもある為、過剰に与えてしまうと肥満の原因になります。
そこから関節への負担や心臓病、糖尿病のリスクが高まってしまうのです。
適正量を守る為には、パケージに記載された推奨量をしっかりと守りましょう。
また、肥満や疾患を抱えている犬は食事量の管理を獣医師さんと相談しながら決めることも大切です。
ウェットフードとドライフードの併用
ウェットフードは、ドライフードと併用することでメリットを最大限に引き出すことができます。
ドライフードはよく噛むことで歯石を防ぎ、ウェットフードは水分補給や嗜好性を補ってくれるからです。
そうすることでバランスの良い食事を与えることができます。
また、両方のフードを混ぜて与えることで犬が飽きることなく食事を楽しめるというメリットも。
ただし、ドライフードとウェットフードを混ぜることで総カロリーが増えすぎないように注意してください。
まとめ
この記事では、犬のウェットフードの基本的な情報やメリット・デメリット、選び方のポイントをご紹介してきました。
以下がまとめです。
- 犬のウェットフードとは、水分を75%含んだ消化に優しい柔らかい食事
- コストはかかるがドライフードに比べて嗜好性が高くて食べやすい
- 水分補給をサポートしてくれる
- 歯のケアが重要
- 保存期間が短い
- ウェットフードとドライフードの併用が1番効果的なウエットフードの与え方
犬の健康状態や年齢、体調に合わせたウェットフード選びを心掛けましょう。
バランスのとれた食生活をサポートすることで、愛犬の健康と長寿をサポートできます。
また、食事だけではなく歯のケアや運動を取り入れる事も大切です。
食事を始めとした全体的なケアを欠かさず、愛犬との素敵な時間がより長く続くことを祈っています。

