ドッグフードを食べない原因と対処方法を解説！食いつきがいいドッグフードや手作りご飯・わがままな子に効果的な対策も紹介

「今まで食べていたドッグフードを急に食べなくなった」
「おやつは欲しがるのにご飯だけ見向きもしない」

そんな愛犬の変化に戸惑い、不安を感じたことがある飼い主さんは多いのではないでしょう。

実は、愛犬がドッグフードを食べなくなる悩みは、子犬からシニア犬まで幅広い世代でよくあるもので、その原因はさまざまです。

特に、食欲旺盛だった子が突然食べなくなると、「もしかして病気では？」と心配になるのも当然です。

本記事では、犬の管理栄養士の視点から、動物病院の受診を検討すべき症状チェックリストや、犬がドッグフードを食べない主な原因と対策を詳しく解説します。

さらに、食いつきの良さで評判のドッグフードやおすすめの手作りご飯、年代別の工夫、食が細い・わがままな子にも試したい実践的な対処法もご紹介します。

手作りご飯やフードのアレンジ方法、年代別の工夫などもあわせて解説するので、食が細い愛犬との毎日のご飯タイムが少しでも楽になるヒントになれば幸いです。

愛犬がドッグフードを食べない原因と対処方法

愛犬が突然ドッグフードを食べなくなってしまったら、飼い主は心配になるものです。

犬がご飯を食べない理由は、多岐に渡り、さまざまな原因が愛犬の食欲を低迷させている可能性があります。

愛犬のちょっとした変化にいち早く気づき、適切な対応を取ることが健康維持の鍵となります。

ここからは、犬がドッグフードを食べなくなる5つの主な原因と、それぞれの対処法について詳しく解説します。愛犬との健やかな暮らしのために、ぜひ参考にしてください。

体調不良

犬がドッグフードを突然食べなくなった場合、まず疑うべきは体調不良です。

食欲の低下は、多くの病気に共通する初期症状であり、食欲不振は多くの病気の初期症状として現れやすく、以下の症状が見られる場合は要注意です。

特に子犬や高齢犬は免疫力が弱く、風邪のような軽い感染症でも大きく体調を崩すことがあります。

これらの症状が見られたら、無理に食事を与えるのではなく、早めに動物病院を受診しましょう。

普段からスキンシップを通じて体調の変化をチェックする習慣をつけておくと、早期発見につながります。

ストレス

犬は環境の変化や日常の中の些細なことでもストレスを感じやすい動物です。

例えば、以下のような出来事でストレスが積み重なると、精神的な負担から食欲が落ちてしまうことがあります。

また、あくびや目をそらす、舌を出す、手足を舐めるといった軽度のストレスサインにも注意しましょう。

対処法としては、まずストレスの原因を探り、生活環境を見直すことが大切です。

また、毎日体を使って遊ばせたり、優しくブラッシングしたりすることでリラックスでき、自然と食欲も戻ってきます。

偏食気味

ドッグフードは健康のために必要不可欠ですが、犬にも好みがあり、味や食感に飽きてしまうと食べなくなることがあります。

特におやつばかり与えていると、「ご飯を食べなければおやつがもらえる」と学習してしまい、結果的に偏食が定着してしまいます。

また、ドライフードにぬるま湯をかけて食感や香りを変える工夫もおすすめです。

食べたときにはしっかり褒めることで、ポジティブな学習につながります。

加齢による老衰

犬も年齢を重ねると、食欲や消化力が低下し、ドッグフードを食べなくなることがあります。

特にシニア犬になると、歯のトラブルや嗅覚の衰え、味覚の変化などが影響して、食事への興味が薄れることがあります。

食べづらそうにしている場合は、歯や口の中に問題がないか確認しましょう。

栄養がしっかり摂れる設計のフードを選び、シニア犬の健康を支える食生活を心がけましょう。

ドッグフードの切り替えによる戸惑い・警戒

ドッグフードを切り替えた際、警戒心の強い犬は新しいご飯に抵抗を感じて食べなくなることがあります。

新しいフードを警戒して匂いだけ嗅いで食べない、以前のフードに戻すと食べるといった行動が見られる場合は、フードの変化に慣れていないサインです。

こうした場合は、現在のフードに新しいフードを少しずつ混ぜながら、徐々に切り替えていく方法が有効です。

切り替え日数	今まで与えていたドッグフードの割合	切り替えるドッグフードの割合
1～3日目	90%	10%
4～6日目	75%	25%
7～9日目	50%	50%
10～12日目	25%	75%
12～15日目	10%	90%
16日目以降	0%	100%

例えば最初は25％だけ新しいフードを混ぜ、問題がなければ数日ごとに割合を増やしていきます。

なお、切り替えの途中で下痢や嘔吐などの異常が出た場合は前のフードに戻し、無理せず様子を見ることが大切です。

【年代別】愛犬がドッグフードを食べない原因と対処方法

犬が急にごはんを食べなくなると、飼い主としてはとても心配になるでしょう。

しかし、食欲不振の原因は年齢によって異なります。

犬の年齢	食欲不振の原因
0～1歳の子犬	食欲のピークを越えたことによる食欲の低下
1～6歳の成犬	ドッグフードの切り替えによる警戒
6歳以上のシニア犬	老衰による食欲の低下

ここからは、年代別に犬がドッグフードを食べない主な原因と、それぞれの対処方法について詳しく解説します。

子犬、成犬、シニア犬と、それぞれのライフステージで起こりやすい理由や対応の仕方を知っておくことで、愛犬の健康管理にも役立ちます。

0～1歳の子犬がドッグフードを食べない原因と対処方法

生後間もない子犬は成長とともに食欲が変化します。

一般的に生後4〜5カ月頃が食欲のピークで、その後は成長が緩やかになるのに伴って、体重あたりの必要な食事量が減少します。

そのため、以前ほど勢いよく食べなくなっても、必ずしも異常とは限りません。

1～6歳の成犬がドッグフードを食べない原因と対処方法

成犬がドッグフードを食べない理由として多いのが、フードの切り替え時に感じる違和感です。

特に子犬用から成犬用への変更や、新しいブランドへの切り替えなどで、嗅覚の鋭い犬が新しい匂いや味に警戒して食べなくなることがあります。

このような場合は、旧フードに新フードを2割程度混ぜるところからスタートし、2週間ほどかけて徐々に新しいフードの割合を増やしていくと、自然に慣れてくれる可能性が高まります。

お腹がデリケートな犬であれば、もう少し時間をかけてじっくり移行するのもおすすめです。

焦らず、無理のないペースで進めていくことが成功のポイントです。

6歳以上のシニア犬がドッグフードを食べない原因と対処方法

シニア犬は年齢とともに運動量が減り、消化機能や嗅覚などの感覚も衰えてきます。

それにより、以前より食欲が落ちたり、固いフードが噛みにくくなったりすることがあります。

こうした場合には、以下のような方法を試してみましょう。

食欲不振の原因	解決策
嚙力の衰え	噛みやすく、飲み込みやすい柔らかめのドッグフードに切り替える
食べる時の姿勢がつらい	お皿の位置を調整して伏せた姿勢でも食べやすい状態にする
フードの吐き戻し	流動食に切り替える

シリンジやスポイトなどを使って与える方法もありますが、食事姿勢や与え方には注意が必要です。

こうした対応は、必ず事前に獣医師に相談のうえで行うようにしましょう。

ドッグフードは食べないのにおやつは食べるのは？

「愛犬がドッグフードには見向きもしないのに、おやつだけは嬉しそうに食べる」

そんな様子を見ると、「病気なのか、それともただのわがままなのか」と飼い主としては不安になるでしょう。

しかし、愛犬がドッグフードを食べないのに、「おやつは食べる」という行動には、冒頭の「愛犬がドッグフードを食べない原因」で取り上げた5つに加えて、「わがまま」や「偏食」といった行動面に原因があります。

そもそも犬は嗅覚が非常に敏感な動物です。

ドッグフードの匂いが毎回同じだと飽きを感じてしまい、香りや味に変化があるおやつの方に強く惹かれる傾向があります。

また、飼い主がフードを食べないたびにおやつや違うフードを与えてしまうと、「食べなければもっと美味しいものがもらえる」と学習し、フードを拒否することもあります。

愛犬の行動面が原因で、「おやつは食べるけど、ドッグフードを食べない」という場合は、以下のような対策を講じてみましょう。

それでも改善が見られない場合は、フードを段階的に切り替えてみたり、与える量や食事の回数を調整するといった工夫も検討しましょう。

わがまま食いを放置してしまうと、栄養バランスが崩れ健康に影響を及ぼすため、早めに対策を講じることが大切です。

【自宅でできる】ドッグフードを食べない犬の食欲を取り戻す工夫

愛犬が急にドッグフードを食べなくなると、不安になる飼い主もいます。

ただし、焦っておやつばかり与えたり、毎回フードを変えたりするのはかえって逆効果です。

ドッグフードの中でも「総合栄養食」は、愛犬の健康維持に必要な栄養素がすべてバランス良く含まれている理想的な主食です。

食べないからといって安易に主食を変えるのではなく、まずは食べやすくするための工夫を試してみましょう。

ここでは、家庭で手軽にできる「食いつきアップ」の方法をわかりやすくご紹介します。

今まで与えていたドッグフードにトッピングを加える

愛犬がドッグフードを食べなくなったとき、最初に試したいのが「トッピング」です。

ただし、ドッグフードの主食には必ず「総合栄養食」と表示されたものを使いましょう。

トッピングとして使用する食材は、無添加の犬用ふりかけや、塩分・味付けなしの茹で野菜、鶏肉など、犬が安全に食べられるものに限定しましょう。

また、においを変える方法として、ティーバッグにかつお節を入れてフード袋に一緒に保管し、香り付けだけを行う方法は成分を変えず、食欲を刺激できるので、療法食に対しても活用できます。

ドライフードからウェットフードに切り替える

ドライタイプのドッグフードを好まない犬には、ウェットフードへの切り替えが有効な場合があります。

しかしながら、市販されているウェットフードの中には「総合栄養食」ではなく、いわゆる「一般食(副食)」や「おやつ」扱いのものもあるため、購入の際は必ず「総合栄養食」と明記されているものを選びましょう。

また、最近では食いつきの悪さを改善するために開発された総合栄養食タイプのウェットフードやセミモイストタイプの製品も登場しています。

ドッグフードそのものに飽きている場合や、香りが原因で食べないケースでは、こうした新しい製品を試すことで解決につながることもあります。

いきなり切り替えるのではなく、現在のフードに少しずつ混ぜながら移行するのが基本です。

食器の種類や高さを変えてみる

愛犬がドッグフードを食べない原因は、実は「食器」にあることも少なくありません。

犬の体格や鼻の長さに合っていない食器を使っていると、食べにくさや姿勢の不快感から食欲を失うことがあります。

鼻の長さ	主な犬種	お皿選びのポイント
短頭種	パグ、チワワなど	浅めで傾斜がついており、口を開けたときのサイズに合う直径のお皿が適しています。
中頭種	柴犬、トイプードルなど	浅すぎず深すぎないちょうど良い深さで、口の大きさに見合った直径のものを選びましょう。
長頭種	ミニチュアダックス、イタリアングレーハウンドなど	深さがあり、長い鼻でも食べやすい専用設計のもの、傾斜付きで口を開いたサイズに合ったものが最適です。

食器の素材も重要で、ステンレス製は反射する自分の顔に驚いたり、プラスチックは滑りやすかったりするため、安定感がある陶器製がおすすめです。

食器の高さも見直してみましょう。

食いつきに期待できるドッグフードの選び方

「せっかく買ったのに、うちの子が全然食べてくれない」

そんな悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか？

犬の食いつきには、フードの香りや味、食感などさまざまな要素が影響します。

ここからは、愛犬がしっかり食べてくれるドッグフードを選ぶためのポイントを5つに分けて解説します。

犬の本能や嗜好に合ったフード選びのヒントを押さえて、食事の時間が楽しみになるような毎日をサポートしましょう。

動物性タンパク質を主原料とするドッグフードを選ぶ

犬は雑食性ではあるものの、肉を好む傾向が強い動物です。

そのため、ドッグフードを選ぶ際は、鶏肉、ラム、サーモンなどの動物性タンパク質が主原料となっているものを選ぶと、本能的な欲求を満たしやすく、食いつきも良くなる傾向があります。

原材料表示の最初に「チキン」や「ビーフ」などが記載されていれば、それが多く含まれている証拠です。

特にチキンやラム、サーモンなどは嗜好性が高く、フードへの興味を持ちやすい素材とされています。

可能であれば、使用されている肉の産地や部位が明記されているフードを選ぶと、安心感も増します。

高タンパク質配合のドッグフードを選ぶ

犬の健康維持や筋肉の発達には、豊富なタンパク質が欠かせません。

特に食いつきを重視する場合、タンパク質含有量が高めのフードを選ぶことが重要です。

一般的に、タンパク質が25％以上含まれているドッグフードは、栄養価が高く、香りも強くなるため、犬の嗅覚を刺激しやすくなります。

フード選びの際には、パッケージに記載されている成分表や保証分析値をしっかり確認しましょう。

良質な脂質を含んだドッグフードを選ぶ

脂肪はドッグフードの風味や香りを引き立てる役割を果たし、犬の食欲をそそる大きな要因のひとつです。

特に、サーモンオイルや鶏脂など、使用されている動物性油脂が明確に記載されているフードは、品質の高い脂肪を含んでいる可能性が高く、香りの良さやコクが増して食いつきに繋がります。

愛犬の口のサイズにあった粒サイズのドッグフードを選ぶ

ドッグフードの粒の大きさは、犬の食べやすさに直結します。

特に超小型犬やシニア犬などは、粒が大きすぎたり硬すぎたりすると、うまく噛めずに食べこぼしが増えたり、食べるのをためらってしまうことがあります。

一方で、粒が小さすぎると噛み応えがなく、食べ応えを感じにくくなることもあります。

体の大きさや年齢、歯の健康状態に応じて適切な粒サイズを選びましょう。

犬種別	粒サイズ・特徴
トイプードルやチワワなどの超小型犬	5～8mm程度の「超小粒」タイプ
パグ、ミニチュアダックスフンドなどの小型犬	8〜10mm程度の「小粒」タイプ
柴犬、フレンチブルドッグなどの中型犬	10〜12mm程度の「中粒(普通)」タイプ
グレート・デーン、ジャーマンシェパードの大型犬など	12mm以上程度の「大粒」タイプ

無添加香料・調味料などを使用しているドッグフードを選ぶ

ドッグフードに人工の香料や調味料が使われている場合、それは原材料そのものの風味を補うためであることが多く、自然な美味しさが損なわれている可能性があります。

選ぶ際は、パッケージに「香料・着色料フリー」「無添加」などの表記があるものを目安にし、原材料欄に人工添加物の記載がないことを確認しましょう。

自然素材そのものの風味を活かしたフードは、香り高く、犬の食欲を自然に刺激します。

ドッグフードを食べない犬におすすめのドライフード

愛犬がドライフードをなかなか食べてくれないと、心配になる飼い主さんは多いものです。

そんな時は、香りや味、食感の違いを意識してドライフードを選ぶのがポイントです。

中でもこれから紹介する5種類のドッグフードは、メインに使われているお肉の種類が異なり、鶏肉やラム肉、魚など、愛犬の好みに合わせて選びやすいラインナップです。

また、どれも人工添加物を使わず、ヒューマングレードの原材料を使っているものが多いため、安全性の面でも信頼できます。

ここからは、上記の2つのポイントに合致する５種類のドッグフードを紹介します。

■ドッグフードを食べない犬におすすめのドライフード

このこのごはん

「このこのごはん」は、小型犬の健康維持に特化した国産無添加ドッグフードで、全年齢対応の総合栄養食です。

主原料には鶏ささみや鹿肉、まぐろといった低脂肪・高タンパクな動物性食材を使用し、筋肉の維持や皮膚・被毛の健康をサポートしてくれます。

また、涙やけや体臭、便のニオイなどの悩みにもアプローチする成分が含まれており、特にデリケートな小型犬やシニア犬に適しています。

内容量は1kg、価格は税込3,850円で、100gあたり343kcalとカロリーも控えめです。

フードの切り替えに悩む飼い主さんや、安心して長く続けられるドライフードを探している方におすすめの一品です。

カナガン

カナガンは、イギリスで製造されている高品質なグレインフリー(穀物不使用)のドッグフードで、主原料に放し飼いで育てられた新鮮なチキンを贅沢に使用しているのが特徴です。

原材料の60％以上が動物性タンパク質で構成されており、特にチキン生肉26％、乾燥チキン25％と、良質なタンパク源が豊富です。

加えて、グルコサミンやコンドロイチンも含まれており、関節の健康維持にも配慮されているため、シニア犬や大型犬の健康ケアにも適しています。

ただし、ジャガイモや卵を含むため、これらにアレルギーのある犬には注意が必要です。

カロリーは376kcal/100gとやや高めなので、活動量の多い犬に特におすすめです。

全犬種・全年齢に対応し、食べやすい小粒設計なので、多頭飼いの家庭にもぴったりなフードです。

モグワン

モグワンは、イギリス発のプレミアムドッグフードで、ヒューマングレードの原材料を使用し、手作り食のような品質を目指して開発されたフードです。

主原料には新鮮なチキンやサーモンが使われており、動物性タンパク質の割合は50%以上と高く、愛犬の筋肉や体の健康維持をしっかりサポートします。

ドライフードでありながら、小さめのドーナツ型粒なので噛み砕きやすく、食いつきの良さにも配慮されています。

モグワンは、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の基準に準拠しており、子犬からシニア犬まで安心して与えられる総合栄養食です。

うまか(UMAKA)ドッグフード

うまか(UMAKA)ドッグフードは、水炊き料亭「博多華味鳥」の運営会社が手がけた国産プレミアムドッグフードです。

主原料には、九州産の華味鳥を100%使用した生肉を採用し、高タンパク・低脂質の栄養バランスに優れた仕上がりとなっています。

人工添加物や着色料、保存料は使用せず、ヒューマングレードの安全性を保ちながら、玄米や大麦などを加えて犬の自然な食生活を再現しているのが特長です。

ただし、プレミアムフードらしく価格はやや高めで、鶏肉アレルギーのある犬には不向きな点には注意が必要です。

とはいえ、初回は定期便限定で割引もあり、キャンセルも可能なので、気軽に試せる点も魅力です。

アランズナチュラルドッグフード ラム

アランズナチュラルドッグフード ラムは、自然素材にこだわったイギリス産のグレインフリードッグフードです。

主原料には、放牧で育てられたグラスフェッドラムを100%使用しています。

加えて、サツマイモや豆類、野菜などをバランスよく配合し、ビタミンやミネラル、オメガ3脂肪酸などの必要な栄養素を自然のまま摂取できるレシピが魅力です。

ただし、ハーブの香りが強めで、好みが分かれる場合があるのと、サンプルサイズがないため、いきなり2kgを購入する必要がある点は注意が必要です。

とはいえ、シンプルで安全な原材料設計により、愛犬の健康を第一に考える飼い主にとって、非常に安心感のある選択肢と言えるでしょう。

ドッグフードを食べない犬におすすめのウェットフード

ドッグフードの食いつきが悪い場合、フードの味や香り、食感が犬の好みに合っていない可能性があります。

そんなときは、香りが立ちやすく食感も柔らかい「ウェットフード」への切り替えがおすすめです。

愛犬の体調や好みを観察しながら、様々な選択肢を試してみるとよいでしょう。

ここからは、ドッグフードを食べない犬におすすめのウェットフードを６種類紹介します。

■ドッグフードを食べない犬におすすめのウェットフード

カナガンドッグフードチキン(ウェットタイプ)

カナガンドッグフードチキン(ウェットタイプ)は、ヒューマングレードの高品質な原材料を使った、全年齢・全犬種対応の総合栄養食です。

主原料にはチキンの生肉を65％も使用し、動物性タンパク質をたっぷり摂れる設計となっています。

香料・着色料・保存料などの添加物は不使用で、缶詰は高温調理により保存性も確保されています。

ただし価格は市販の缶詰より高めで、タンパク源がチキンに限定される点は好みが分かれる可能性があります。

とはいえ、安心して与えられる食事を求める飼い主には非常におすすめできるウェットフードです。

ブッチドッグフード

ブッチドッグフードは、ニュージーランド産の新鮮な食材を使用し、赤身肉や魚、野菜をバランスよく配合したウェットタイプの総合栄養食です。

ブラック・ホワイト・ブルーの3種があり、ビーフやラム、チキン、フィッシュなど好みに合わせて選べます。

冷蔵保存が基本ですが、使い切れない場合は1食分ずつ小分けにして冷凍保存もできる。

なお、開封後は10日以内の消費が推奨されています。

獣医師からは「タンパク質と脂肪のバランスが良く、食いつきが期待できる」と評価される一方で、「小型犬にとっては1本を食べきるのに時間がかかり管理がやや難しい」との指摘もあります。

安全性も高く、すべての原材料はオーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ)に準拠したトレーサビリティに対応しており、安心して与えられるのも魅力です。

犬猫生活 犬用 手作りごはん オールステージ対応

「犬猫生活 犬用 手作りごはん オールステージ対応」は、犬の料理研究家と獣医師が共同で開発した、国産無添加・グレインフリーの手作りフードです。

総合栄養食でありながら、おいしさにも徹底的にこだわり、全国各地から厳選した新鮮な食材を独自レシピで丁寧に調理しています。

鶏肉・豚肉・鱈をベースに、最多15品目の野菜や魚などをバランスよく使用し、急速冷凍によって素材本来の風味をしっかり閉じ込めています。

また、乳製品にアレルギーがある犬にはチキンとポークのみのセット選択もできます。

通常価格8,008円(10袋セット)に対し、初回限定の3種食べ比べセットが500円(税込)と非常にお得に試せる点も、多くの飼い主から注目されています。

素材と製法にとことんこだわった、安全でおいしい犬用フードをお探しの方におすすめです。

ココグルメ(チキン＆フレッシュベジタブル)

ココグルメ(チキン＆フレッシュベジタブル)は、手作り品質を追求したフレッシュタイプの総合栄養食で、特に食欲が落ちた愛犬にも好まれると評判のドッグフードです。

国産鶏肉(むね肉・ささみ・レバー・ハツ・皮)をはじめ、さつまいも・かぼちゃ・にんじん・小松菜といった栄養価の高い国産野菜をバランス良く使用し、低温調理によって素材の栄養と香りをしっかりと残しています。

ヒューマングレードの安全な食材を使用し、宮城県の人間の給食工場で調理されているため、安心感があります。

水分量が多く消化吸収にも優れているので、食が細いシニア犬やダイエット中の犬にもおすすめできる、まさに愛犬想いの一品です。

ペトコトフーズ(PETOKOTO)

ペトコトフーズ(PETOKOTO)は、ヒューマングレードの国産食材を使用した、愛犬のための高品質なフレッシュフードです。

牛肉・鶏肉・豚肉・魚などをベースに、かぼちゃや卵などの栄養価の高い野菜や食材を組み合わせ、低温スチームで加熱し急速冷凍することで、旨味と栄養をしっかり閉じ込めています。

冷凍保存が可能で、必要な時に解凍して与えられるため、いつでも新鮮な食事を提供できます。

さらに公式サイトでは、愛犬の体格や年齢、生活習慣に合わせた最適なフードプランを診断でき、食事量や配送頻度の調整もできます。

手作りごはんに近い安心感と便利さを両立しており、トッピングやご褒美にも活用しやすいフードです。

価格は12パックで6,900円とやや高めではありますが、その分、栄養のバランスや食材の安全性、そして嗜好性の高さが際立ちます。

K9ナチュラルジャパンラム・フィースト

K9ナチュラルジャパンの「ラム・フィースト」は、ニュージーランド産のグラスフェッド(牧草飼育)子羊肉を主原料としたプレミアムなウェットフードです。

K9ナチュラルは、もともとイギリスの警察犬部隊「K9ユニット」の理念に由来しており、犬たちへの感謝と健康な毎日を支えるために設立されたブランドです。

缶もBPAフリーで、安全性にもこだわっています。

加熱調理された缶詰ではあるものの、密封状態で煮沸されており、栄養が水分に溶け込んでいるため、その水分も一緒に与えることが推奨されます。

胃腸に優しく、プレバイオティクスが豊富な点も特徴です。

トッピングとしても総合栄養食としても使用できるK9ナチュラル ラム・フィーストは、少食な子やグルメな犬にも最適です。

開封後は冷蔵庫で保存し、3日以内に使い切るのが理想です。

人工的な保存料を使っていないからこそ、フレッシュで安心なごはんを提供できるのがこの製品の最大の魅力といえるでしょう。

ドッグフードを食べない犬に手作りご飯は効果がある？

愛犬がドッグフードを食べないとき、香りが豊かで食欲を刺激する「手作りご飯」が有効なケースは多くあります。

ただし、完全手作り食にするには、犬に必要な栄養素を十分に満たすための知識や計算が必要で、継続的にバランスを取るのは飼い主にとって大きな負担になりがちです。

そこでおすすめの方法が、いつものドッグフードに香りの強いトッピングを少量加える方法です。

なお、トッピングを加える場合はカロリー過多にならないように、ドッグフードの量を減らして調整することが大切です。

愛犬の食欲が戻ることも多いため、手作りの工夫は「一時的な対処法」として取り入れるとよいでしょう。

ドッグフードを食べない犬にフードを食べさせる方法に関する質問

「急に愛犬がドッグフードを食べなくなった」
「しつけをしても偏食が治らない」
「いろいろ試してもダメだった」

そんなお悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。

犬が食べない原因には、単なるわがままだけでなく、体調不良や環境の変化、フードの質や与え方などさまざまな要素が絡んでいる場合があります。

ここでは、犬がドッグフードを食べないときに知っておきたい基本知識から、よくある質問、飼い主さんが実際に試したユニークな対処法、そして最終的にどのような行動を取るべきかまで、詳しく解説していきます。

犬はドッグフードを何日まで食べずに生活できる？

健康な犬であれば、水さえしっかり飲めていれば、1〜2日程度食事をとらなくても大きな問題はないといわれています。

特に子犬やシニア犬は体力が低いため、食事を抜くことが大きなリスクになります。

愛犬の食欲に変化があった場合は、安易に様子見をせず、早めの判断が大切です。

偏食気味やわがままになっている子をしつけてもドッグフードを食べないときは？

しつけをしても頑なにドッグフードを食べない場合、偏食以外にも原因がある可能性があります。

食器や食べる場所の変更、時間帯の見直しなど、環境を少し変えることで食欲を取り戻せます。

あくまで個人の工夫であり、必ずしもすべての犬に効果があるわけではありませんが、気になる方法があれば試してみる価値はあります。

ドッグフードを食べなくても体型や健康に問題がなければ放置してもいい？

体型や健康に目立った問題がなくても、愛犬がドッグフードを食べない状態が続く場合は、一度動物病院で診てもらうのが安心です。

獣医師の診断で異常がなければ、その子の個性として受け入れることも一つの考え方ですが、日常的に体調や便の状態をしっかり観察し続けることが重要です。

放っておくと、栄養不足や病気の早期発見を見逃すことにもなりかねません。

無理のない範囲で適正な給餌量を目指して工夫を続けてあげましょう。

ドッグフードを頻繁に切り替えても問題はない？

ドッグフードの頻繁な切り替えは基本的に問題ありません。

むしろ数カ月ごとにメーカーや種類をローテーションすることで、特定のタンパク質に対するアレルギーを防いだり、嗜好性を広げたりするメリットがあります。

また、複数のメーカーを使い分けておくと、将来的に療法食が必要になったときの受け入れやすさにもつながります。

対処方法を試してもドッグフードを食べてくれないときはどうすれればいい？

様々な方法を試してもドッグフードをまったく食べてくれない場合、強制給餌を検討することがあります。

これは、犬が自力で食べられないときに、飼い主が手助けして食事を与える方法です。

食べないことを「わがまま」と決めつけず、根本的な原因を見極める姿勢が大切です。

ドッグフードを食べないだけでなく吐く原因は？

愛犬がドッグフードを食べず、さらに嘔吐している場合には、消化器系の異常が疑われます。

また、肝臓や腎臓の機能不全といった代謝異常でも嘔吐が見られることがあります。

加えて、空腹時間が長すぎて胃液を吐いたり、ストレスや不安、早食いによる吐き戻しなども原因になることがあります。

嘔吐が続く場合や元気がない、下痢を伴うなどの症状がある場合は、早急に動物病院を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

愛犬がドッグフードを食べないときは病気の可能性を疑うこと

愛犬が急にドッグフードを食べなくなった場合、まず考えるべきは「わがまま」や「好みの変化」ではなく、体調不良の可能性です。

特に、日常生活を送る中で、以下の様子が見られるときは、すぐに動物病院を受診しましょう。

特に老犬の場合は見た目に元気そうでも、内臓機能の低下や歯のトラブルなどが原因で食欲が落ちていることも多く、獣医師に相談しておくと安心です。

一方、病気ではなかった場合でも、フードの匂いが気になる、環境の変化でストレスを感じている、加齢で噛む力が弱くなったなど、日常の中に原因が隠れているケースもあります。

また、ドッグフードをただ与えるだけじゃなく、ふやかしやトッピング、香りのよいフードなどを取り入れることで食欲を取り戻す場合もあります。

よって、愛犬がドッグフードを食べないと感じたら、体調チェックを最優先に、原因に応じた工夫を試みてみましょう。