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犬の睡眠時間を年齢や犬種ごとに紹介!環境づくりのポイントも

犬の睡眠時間を年齢や犬種ごとに紹介!環境づくりのポイントも

「ウチの子寝すぎじゃない?犬ってこんなに寝るの?」
「犬の睡眠時間はどれぐらい?」

ワンちゃんを飼っている人や、飼い始めて間もない人は犬の睡眠時間はどれぐらいなのか疑問に思われるかもしれません。

愛犬が寝てばかりいるので、何か体に異変があるのではと心配される飼い主さんもいらっしゃるでしょう。

犬は人間よりも睡眠時間が長いです。

一般的に、成犬の睡眠時間は平均で12〜15時間ぐらいとされています。

この記事では、犬の睡眠時間について以下の内容で紹介します。

この記事の内容
  • 犬の年齢ごとの睡眠時間
  • 犬種ごとの睡眠時間
  • 犬の睡眠時間が長い・短い時に考えられる原因
  • 犬が快適に寝るための環境づくりの6つのポイント

犬の睡眠時間について気になる人は、ぜひ参考にしてくださいね。

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犬の年齢ごとの睡眠時間

寝ているプードル

犬の睡眠時間を以下の3つの年齢に分けて紹介します。

  • 0〜1歳ぐらいまでの子犬の睡眠時間
  • 1〜8歳ぐらいまでの成犬の睡眠時間
  • 8歳以降の老犬の睡眠時間

子犬の睡眠時間は18〜19時間程度

0〜1歳ぐらいまでの子犬の睡眠時間は、18〜19時間ぐらいとなります。

生まれて間もない子犬については、1日のほとんどが睡眠時間です。

成長するにつれて睡眠時間は短くなっていきます。

とはいえ、成長時期でワンちゃんの体や脳などの発達に睡眠が必要です。

子犬が成長に必要な睡眠を取るために静かな環境で眠らせてあげましょう。

成犬の睡眠時間は12~15時間程度

1〜8歳ぐらいまでの成犬の睡眠時間は、12~15時間ぐらいとなります。

人間と比べると犬のほうが長めの睡眠時間ですね。

通常時でも、1日の半分ぐらい寝ているということになります。

なお、ワンちゃんは子犬時期や老犬期に比べて、成犬時が最も短い睡眠時間です。

老犬の睡眠時間は18〜19時間程度

8歳以降の老犬の睡眠時間は、18〜19時間ぐらいです。

成犬の時と比べると、睡眠時間は長くなる傾向にあります。

老犬になると体力が衰え、成犬時よりも休息時間を多く必要とするからです。

ワンちゃんが成長して、一度睡眠時間は短くなります。

しかし、老犬になると子犬時期のように長い睡眠時間に戻ります。

犬の睡眠時間が長い理由

犬の睡眠時間が長い理由について以下の2つに分けてご紹介します。

  • 犬と人間の睡眠の違い
  • 野生時代の名残が影響している

犬と人間の睡眠の違い

犬は人間よりも良く眠る動物ですが、ほとんどは浅い眠りである「レム睡眠」です。

人間と比較すると睡眠の質やサイクルが大きく異なるとされています。

犬には長い睡眠時間が必要とされています。

犬と人間の睡眠の質の違いついてまとめた表は以下をご覧ください。

項目 人間
ノンレム睡眠 (深い眠り) 全体の 75~80% 全体の 20%
レム睡眠 (浅い眠り) 全体の 20~25% 全体の 80%
特徴 深い眠りが多く、休息がしっかり取れる 浅い眠りが多く、深い眠りの時間は非常に短い

人間は深い眠りが大部分を占めているため、体や脳を十分に休息させられます。

一方で、犬は浅い眠りが多く、深い眠りに入る時間が短いです。

外部の刺激に反応しやすい傾向があります。

人間と犬では睡眠の構造が大きく異なるため、犬が長く眠っているのは自然なことなのです。

野生時代の名残が影響している

犬の睡眠が浅い理由としては、犬が野生で暮らしていた頃の名残だと考えられています。

浅い眠りが多いことで、外敵からの襲撃にすぐに気づけるという利点があります。

外敵からの襲撃に素早く反応し、危険を回避することができたのです。

そのため、現代の犬も環境に関わらず、深く眠る時間が少なくなっています。

犬種ごとの睡眠時間

毛布で寝ているプードル

犬は犬種ごとに睡眠時間が異なります。

小型犬の方が大型犬に比べ、睡眠時間は短いことが多いです。

以下の3つの犬種の睡眠時間を紹介します。

  • トイプードル
  • ダックスフンド
  • チワワ

トイプードルの睡眠時間は平均12~15時間程度

トイプードルの睡眠時間は、平均で12~15時間ほどになります。

小型犬ですが、睡眠時間が長いです。

長い睡眠時間には、トイプードルの活発な性格であることが関係しているようです。

トイプードルは元々は狩猟犬だったので、活発な性格の子が多いのかもしれません。

ダックスフンドの睡眠時間は平均11〜15時間程度

ダックスフンドの睡眠時間は、平均で11〜15時間ほどになります。

ダックスフンドもトイプードルと同じく狩猟犬として活躍していました。

そのため、ダックスフンドも活発な子が多いです。

活発なので体力も使い、睡眠時間が必要となります。

なお、ダックスフンドは16〜18歳ぐらいまで生きる長生きの犬種とされています。

チワワの睡眠時間は平均10時間程度

チワワの睡眠時間は、平均で10時間ほどになります。

小型犬で体が小さいチワワは、体力を消耗しにくいようです。

また、チワワは運動もあまりしないとされています。

体力を消耗しない傾向にあるチワワは、睡眠時間は他の犬種と比べて短いです。

柴犬の睡眠時間平均で11~15時間程度

柴犬の睡眠時間は、平均で11~15時間ほどとなります。

日本で狩猟犬として活躍してきた犬種です。

柴犬は音に敏感なワンちゃんなので、寝ていても物音がすればすぐに起きて確認する子も多いでしょう。

柴犬に限らず、犬は寝込みを襲われたりしないように、眠りが浅いとされています。

そのため、人間と比べ睡眠時間が長くなるとされているのです。

よく寝ると言われている犬種

犬は犬種により睡眠時間が異なります。

大型犬は小型犬に比べ、睡眠時間が長いです。

例えば、大型犬のゴールデン・レトリーバーの睡眠時間は18〜20時間ほどとなります。

一般的なワンちゃんの平均睡眠時間が、12〜15時間なのに比べると大型犬はよく寝ると言えるでしょう。

大型犬の方が体が大きく、体力を消耗しやすいため睡眠時間が長くなるようです。

犬の睡眠時間をサイズごとにご紹介

犬の睡眠時間は体格や活動量によって変わります。

一般的に、大型犬ほど長く眠る傾向があります。

大型犬・中型犬・小型犬のそれぞれの睡眠時間について詳しく見ていきましょう。

大型犬の場合

大型犬は体が大きいため、動く時のエネルギー消費量が小型犬よりも多いです。

エネルギー消費量が多いため、体力の回復に時間を要します。

他のサイズの犬よりも長い睡眠時間が必要です。

例えば、活発なゴールデン・レトリバーは、1日の大半を休息に費やすとされています。

多きときには18〜20時間も眠ることがあります。

十分な睡眠を取ることで体力を回復させています。

一方、作業犬として活躍することが多い犬は、活動量が多いです。

したがって、平均的な睡眠時間は12時間程度と短めです。

役割に応じて睡眠の取り方が異なります。

中型犬の場合

中型犬の睡眠時間は、10〜15時間が一般的です。

作業犬としての歴史を持つ犬種は活動的であり、比較的短い睡眠時間で過ごせる傾向にあります。

個体の性格や生活環境によっても違いが出ます。

中型犬は犬種の性質によって睡眠時間が大きく変わります。

犬の活動量や性格を考慮する必要があります。

小型犬の場合

小型犬は体が小さく、運動量やエネルギー消費が少ないため、睡眠時間は比較的短めです。

平均睡眠時間は10時間程度とされています。

しかし、犬種ごとの特徴によって違いが見られます。

小型犬は体力回復にそれほど長時間を必要としません。

とはいえ、警戒心の強い犬は眠りが浅くなることもあります。

睡眠の質が犬種ごとに異なるのも特徴です。

犬の睡眠時間は、体のサイズだけでなく、活動量や役割によっても変わります。

犬の生活環境や犬種の特徴に合わせた睡眠を意識して、健康的な睡眠をサポートすることが大切です。

犬の睡眠時間が長い・短い時に考えられる原因

犬用ベッドで寝る犬

犬の睡眠時間について、以下の2つに分けて紹介します。

  • 犬の睡眠時間が長い場合
  • 犬の睡眠時間が短い場合

睡眠時間が長い場合

犬は元々、睡眠時間を多く必要とする動物。

睡眠時間が長い場合は特に問題はありません。

とはいえ、あきらかに睡眠時間が長い場合は、睡眠時や起きているときの様子を確認しましょう。

普段と違う様子が見受けられる場合は、動物病院に連れて行って相談することを推奨します。

睡眠時間が短い場合

ワンちゃんの睡眠時間が短くなった場合は、眠る環境に問題があるかもしれません。

犬が安心して眠れる環境になっておらず、睡眠時間が短くなっている場合があります。

また、ワンちゃんが病気で睡眠時間が短くなっていることもあるでしょう。

睡眠時間が長い場合と同様に、普段と違う様子を見せる場合は、動物病院に連れて行って相談することを推奨します。

犬の寝る位置や寝相からわかる心理

犬は寝る位置や寝相などから気持ちや心理などがわかるとされています。

犬の寝る位置や寝相からわかる心理について以下の2つに分けてご紹介します。

  • 寝る位置の心理
  • 寝相の心理

寝る位置の心理

犬の寝る位置による心理状態は以下とされています。

  • 足元:飼い主をリーダーと認識し、忠誠心の表れている。
  • お腹の近く:飼い主の体温を感じ、安心感や甘えたい状態。
  • 胸の近く:強い信頼感を示す。
  • 頭の近く:飼い主より上だと感じている可能性がある。単に居心地が良い場合もあり。
  • 離れた場所:飼い主さんを信頼している。控えめな性格の犬に多い。

寝相の心理

犬の寝相による心理状態の違いについては以下のとおりです。

  • 丸くなって寝る:体温保持や警戒心の表れ。
  • お腹を出して寝る:リラックスし、安心している状態。
  • 横向きで寝る:犬にとって快適な姿勢で、深い安心感がある。
  • うつ伏せで寝る:すぐに動ける寝方。警戒している。暑い時にも見られる。

愛犬の寝方から気持ちや心理状態などを読み取り、安心できる環境を整えてあげましょう。

なお、犬の寝る位置についてより詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。

犬の寝る位置にどんな意味がある?寝方と寝相でわかる飼い主への気持ちを紹介

犬が快適に寝るための環境づくりの6つのポイント

寝ているミニチュアシュナウザー

犬が快適に寝るための環境づくりのポイントを以下の6つ紹介します。

犬が快適に寝るための環境づくりの6つのポイント
  • 狭くて暗いところを用意する
  • 騒がしくない場所に寝床を設置する
  • 犬用のベッドを用意する
  • 寝床とトイレは別々にする
  • 快適な温度と湿度にする
  • 適度に運動をさせるようにする

狭くて暗いところを用意する

犬は寝る場所として、狭くて暗いところを好みます。

元々は巣穴で暮らしていたからです。

犬の寝床として箱型のクレートタイプのゲージが狭くて暗い場所としておすすめ。

クレートタイプとは、四方が壁に囲われた箱のようなゲージのこと。

ゲージの場合は、柵で囲われているため光が入りやすいです。

ゲージを利用する場合は、柵を布などで覆ってあげることで暗くすることができるでしょう。

なお、犬用のおすすめゲージについて気になる人は、以下の記事をご覧ください。

犬用のおすすめゲージ10選!おしゃれなものや頑丈なもの選び方などを紹介

騒がしくない場所に寝床を設置する

ワンちゃんが快適に眠るための環境づくりとして、静かな場所に寝床を設置してあげましょう。

犬は物音に敏感に反応するからです。

例えば、家の中では、玄関や廊下などの人が通る場所は音がしやすい傾向にあります。

なるべく騒がしくない場所を探して、ワンちゃんの寝床を設置してあげると良いです。

静かな環境のほうが、音に敏感なワンちゃんは快適に眠れるでしょう。

犬用のベッドを用意する

ワンちゃんが快適に眠れるように、犬用のベッドを用意することをおすすめします。

固い床よりもふかふかの犬用のベッドの方が快適に過ごせるに違いありません。

なお、犬のベッドおすすめの商品について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

犬のベッドおすすめ10選!選ぶ時のポイントも紹介

また、犬用のベッドは季節に合わせて選ぶことをおすすめします。

寝床とトイレは別々にする

ワンちゃんが快適に過ごせるように、寝床とトイレは分けてあげましょう。

犬はきれい好きの動物とされています。

寝床を清潔に保てるように、トイレとは別々にしてあげると良いです。

快適な温度と湿度にする

犬が快適に寝るための環境づくりとして、ワンちゃんに適した室温と湿度にしてあげることも大切です。

とはいえ、犬種によって快適に過ごせる湿度は異なります。

シングルコートとダブルコートの犬種ごとの快適に過ごせる湿度の目安は以下のとおりです。

 夏
シングルコート 22~25度 20~25度
ダブルコート 23~26度 19~23度

シングルコートとは、オーバーコートのみがある犬の被毛のことです。

ダブルコートは、オーバーコートとアンダーコートの両方がある犬の被毛のこと。

オーバーコートとアンダーコートの違いは以下のとおりです。

被毛の種類
  • オーバーコート:皮膚を保護するための硬い毛質
  • アンダーコート:体温を保つためのふわふわとした毛質

また、冬の寒い時期には犬の寒さ対策が必要になるでしょう。

ワンちゃんの寒さ対策について知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

犬の寒さ対策13選!グッズや注意点なども紹介

適度に運動をさせるようにする

ワンちゃんが快適に眠れるようにするためには、適度に運動させるのが良いです。

日中に適度に運動しておくことにより、夜の快適な睡眠につながるでしょう。

まとめ

寝ているチワワ

いかがでしたか?

この記事では、犬の睡眠時間について年齢や犬種ごとに分けて紹介しました。

また、犬が快適に眠れる環境づくりのポイントも分かりましたね。

以下がこの記事のまとめです。

まとめ
  • 子犬の睡眠時間は18〜19時間程度
  • 成犬の睡眠時間は12~15時間程度
  • 老犬の睡眠時間は18〜19時間程度
  • トイプードルの睡眠時間は平均で12~15時間程度
  • ダックスフンドの睡眠時間は平均で11〜15時間程度
  • チワワの睡眠時間は平均で10時間程度
  • 柴犬の睡眠時間は平均で11~15時間程度
  • 大型犬は小型犬に比べ睡眠時間が長い
  • 犬が快適に寝るためには狭くて暗いところを用意する
  • 騒がしくない場所に寝床を設置する
  • 犬用のベッドを用意する
  • 寝床とトイレは別々にする
  • 快適な温度と湿度にする
  • 適度に運動をさせるようにする

犬の睡眠時間について気になっている人は、ぜひ参考にしてください。