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ペットのお世話

老犬が「くるくる回る」行動の原因とは?適切な対処法と注意点を解説

「愛犬が歳をとってきて、くるくる回るようになった」

「ずっとくるくる回っていて心配…」

このようなお悩みをお持ちの飼い主の皆さん。

この行動は老化による体や心の変化が関係している場合があります。

本記事では、老犬がくるくる回る行動の原因とそれに対する適切な対処法や注意点を詳しく解説していきます。

老犬がくるくる回る原因

老犬がくるくる回る原因には様々なことが考えられます。

主に考えられる原因を以下にまとめました。

  • 認知症
  • 耳の病気
  • 神経疾患
  • ストレスや不安
  • 痛みや不快感

ここからは1つずつ考えられる原因について解説していきます。

認知症

老犬に多く見られる「犬の認知機能不全症候群(CCD)」は、脳の老化によって引き起こされる認知症です。

この疾患は犬の寿命が延びた現代では一般的な病気の一つとされています。

くるくる回り続ける原因は、その認知症にあるかもしれません。

この病気にかかると次のような症状が現れる場合があります。

方向感覚の喪失:場所や環境がわからず、同じ場所を回り続ける。

不安や混乱:環境の変化や刺激に適応できなくなり、くるくる回ることでストレスを表現する。

昼夜逆転:夜間に活動的になり、落ち着きなく動き回る。

認知症が進行すると、記憶力や学習能力が低下し、行動がパターン化します。

その結果、くるくる回る行動が目立つようになってしまうのです。

耳の病気

耳は犬の平衡感覚を司る重要な器官です。

特に内耳や前庭系が老化や病気の影響を受けると、くるくる回る行動が現れることがあります。

以下ものが主に考えられる耳の疾患です。

内耳炎:耳の奥に炎症が起こり、めまいや平衡感覚の異常を引き起こします。

外耳炎:耳の痒みや痛みによってストレスが生じ、回転行動をする場合があります。

前庭疾患:前庭系(内耳の平衡感覚をつかさどる部位)の機能異常により、体のバランスが取れなくなります

耳の病気が原因の場合、頭を傾ける、耳を触られるのを嫌がる、耳を頻繁に掻くなどの症状も伴うことが多いです。

愛犬の様子を注意して観察しましょう。

神経疾患

老犬がくるくる回る行動をする場合、神経疾患も考えられます。

特に脳や神経系に異常がある場合、方向性のある回転行動が目立つことも。

代表的な神経疾患は以下の通りです。

脳腫瘍:脳に腫瘍ができると神経系に影響を与え、異常行動を引き起こします。

脳卒中:血流障害により脳の一部が機能を失い、平衡感覚や方向感覚に異常をきたすことがあります。

てんかん:てんかん発作の一環としても、同じ方向に回る行動が現れる場合があります。

これらの疾患は、専門的な診断と治療が必要です。

早めに動物病院を受診しましょう。

ストレスや不安

老犬は環境の変化や飼い主の不在に敏感になり、ストレスを感じやすくなります。

その結果くるくる回る行動で不安を表現することがあるのです。

具体的な要因は以下の通りです。

生活環境の変化:引っ越しや家族構成の変化。

飼い主との時間不足:長時間の留守番や孤独感からストレスになる場合があります。

他のペットとの関係:新しいペットが加わったり、一緒に暮らしているペットとの関係が悪いとそこからストレスにつながる事があります。

このような行動は、心のケアが必要なサインである場合も。おかしいと思ったら動物病院へ受診してください。

痛みや不快感

老犬が関節炎や腰痛などの慢性的な痛みを抱えている場合、その痛みから逃れるためにくるくる回ることがあります。

特に関節疾患は老犬に多く見られる問題です。

くるくる回る行動の他にも痛そうなそぶりをしていたらどこかが痛いのかもしれません。

老犬がくるくる回るときの対処法

老犬がくるくる回る行動をするようになったら、原因に応じて適切な対処をすることが必要です。

この行動に対する対処法は主に以下のものになります。

  • 獣医師へ相談する
  • 認知症への対応
  • 耳のケアと治療
  • ストレスを軽減する
  • 痛みへの対応

獣医師へ相談する

まず最初に、くるくる回る行動が頻繁に見られる場合は獣医師に相談することが大切です。

特に以下のような場合は早急な診察が必要になります。

  • 1日に何度も回る
  • 他の異常(嘔吐・食欲低下・下痢)が見られる
  • どこかを痛がっている

認知症への対応

認知症が原因と判明した場合、症状を和らげるための対策を行いましょう。

愛犬が認知症になってしまったら以下の方法で対処するのがおすすめです。

生活環境の工夫:迷わないように家具の配置を固定し、安心できるスペースを作る

適度な刺激:散歩や知育おもちゃを使った遊びで脳に適度な刺激を与える

耳のケアと治療

耳の疾患が原因の場合、以下の対策が効果的です。

  • 動物病院での治療
  • 自宅で耳のケアを定期的に行う
  • シャンプー時に耳に水が入らないようにする

治療によって薬が処方された場合は、投薬も行います。

ストレスを軽減する

ストレスが原因の場合、愛犬が安心して過ごせる環境を整えることが大切です。

愛犬のストレスを軽減するには、まず生活リズムを整えます。

散歩や食事を規則的に行い、安定した生活リズムになるようにしましょう。

そして重要なのが、愛犬が安心できる環境作りをする事です。

愛犬専用のベッドやブランケットを用意したり、狭くて静かな空間を用意してあげると安心できます。

痛みへの対応

痛みが原因の場合、以下のような対策が効果的です。

関節用サプリを使用する:グルコサミンやコンドロイチンが配合された製品を活用しましょう。

体重管理:体重が増えると関節に負担がかかってしまいます。肥満を防ぎ、関節や腰への負担を軽減してください。

暖かい寝る場所を用意する:関節の痛みを和らげるため、冬場は特に温かい環境を整えましょう。

愛犬がくるくる回る行動を見守るポイント

老犬の行動変化に対して飼い主ができることは、冷静に観察して愛犬の生活をサポートすることです。

見守る際のポイントは以下のものになります。

観察と記録をする:行動の頻度や時間帯、他の症状をメモしておき、獣医師に伝える情報を整理

優しく接する:不安な行動を見せる犬には、飼い主の穏やかな態度が大切です。飼い主が不安な気持ちでいると、愛犬にも伝わってしまいます。

老犬になっても健康でいてもらうための工夫

愛犬には、歳をとってもいつまでも健康でいて欲しいものです。

老犬になっても健康でいてもらうために効果的な方法を以下にまとめました。

  • 運動不足にならないようにする
  • 食事に気をつける
  • 睡眠環境を整える

運動不足にならないようにする

老犬の運動不足は、ストレスや不安、筋力低下の原因になることがあります。

無理のない範囲で適度な運動を行うことで、精神面・身体面の健康を支えることができるのです。

老犬に運動をさせるときのポイントは以下の通りです。

短時間の散歩:朝晩二階の散歩を日中に行う。

床材の工夫:滑りやすい床は関節や腰に負担をかけるため、滑り止めマットを敷く

柔らかいエクササイズ:老犬に合わせたゆっくりとしたストレッチや遊びを取り入れる。

食事に気をつける

老犬は食事にも気を遣う必要があります。

ドライフードやウェットフードは老犬用に栄養が調整されたものを与えましょう。

まず、低カロリーで消化しやすいフードが望ましいです。

また、老犬は噛む力が弱くなるため、柔らかい食事やぬるま湯でふやかしたフードが食べやすくなります。

さらに、関節や免疫をサポートするグルコサミンやオメガ3脂肪酸を含むフードを選ぶと良いでしょう。

腎臓や心臓に負担をかけないため、塩分やリンを控えた食事も大切です。

睡眠環境を整える

老犬の睡眠環境を整えるには、明るく電気が光っている部屋の中で寝かせないようにしましょう。

リビングの照明の明るさをトーンダウンさせたり、寝床の上から布を被せて光を遮断したりするのが効果的です。

しかし、夜間に頻繁に動き回る場合には、適度な照明を灯して不安を軽減させるようにしてください。

また、老犬は温度変化に敏感なため、室温や湿度を適切に管理し、冬は暖房、夏は冷房で快適な温度を保つことが大切です。

まとめ

本記事では、老犬がくるくる回る行動の原因とそれに対する適切な対処法や注意点を詳しく解説してきました。

老犬がくるくる回る行動は、認知症、耳の疾患、神経疾患、ストレス、痛みなど、さまざまな原因が考えられます。

早めに原因を特定し、適切なケアや治療を行うことが大切です。