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ドッグフードの原材料の読み方|危険な原料も解説

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

ドッグフードの原材料の読み方|危険な原料も解説

ドッグフードの原材料を見てフードを選んだ方が良いと聞きますが、実際に、原材料で判断するのは難しいと考える飼い主さんもいるでしょう。

食事は愛犬の健康管理に必要なため、原材料の読み方を知っておくと安心です。

この記事では、ドッグフードの原材料の読み方や、危険な原料を解説します。

ぜひ、参考にしてください。

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ドッグフードの原材料表示のルール

ドッグフード

ドッグフードの原材料表示のルールは3つあります。

ルールを知っておくと、原材料を読んで納得のいくフードを選びやすいでしょう。

原材料の表記は販売会社が決められる

原材料の表記について、統一する決まりがないため、販売会社が表記を決めて記載しています。

例えば、鶏肉を使用しているフードでは、「鶏肉」「チキン」「フレッシュチキン」などと複数の表現があり、中には「鶏レバー」のような部位の記載がされているフードがあるでしょう。

販売会社の判断で表記をしているため、実際にどんな鶏肉を使用しているのかは不明で、フードを選びにくいですね。

鶏肉の品質が悪かったり、人間が食べない部位を使用していたりする可能性もあります。

原材料の表記や、ヒューマングレードの記載があるかを確認してフードを選ぶと良いでしょう。

外国産でも原材料は日本語表記

外国産の輸入フードでも、原材料は日本語表記が一般的です。

国内で販売されるペットフードの決まりのため、日本語表記がない場合は、並行輸入されたフードだと考えられるでしょう。

並行輸入のフードは、正規品よりも価格が安いですが、個人で仕入れている可能性が高いため、トラブルがあってもサポートを受けられない恐れがあります。

外国産のフードでも、正規ルートで販売されていれば、日本語ラベルが貼ってあったり、そもそもパッケージが日本版に変えてあったりして安心です。

正規ルートであれば、フードに関する問い合わせや配送などのトラブル対応もしてもらいやすいので、外国産でも日本語表記のフードを選ぶと良いでしょう。

原材料は配合量の多い順に記載されている

原材料は配合量の多い順に記載されています。

そのため、先頭や2・3番目に使われている食材が主原料として、多く摂取できると判断すると良いでしょう。

例えば、フードの先頭から、鶏・牛・サツマイモと記載があれば、第一主原料は鶏肉で、第二主原料は牛肉のため、動物性タンパク質が多く得られるとわかります。

特に、犬は肉食動物のため、主原料が動物性タンパク質であれば、食いつきが良く消化にも優しいです。

また、主原料が鶏・米・米粉と記載がある場合、鶏の配合よりも、米類の米・米粉が多く配合されている可能性もあるため、原材料には目を通しておくと良いでしょう。

ドッグフードを選ぶ際の原材料でチェックすべきポイント

ドッグフード

ドッグフードを選ぶ際の原材料で、チェックすべきポイントを3点紹介します。

主原料が愛犬の好みの味かをチェックする

主原料の記載から、愛犬の好みの味かどうかをチェックしましょう。

例えば、馬肉が好きな犬であれば、原材料の先頭に馬と記載されているフードを選ぶと良いです。

原材料の先頭に、愛犬が好きな肉や魚が主原料として記載されていると、その食材の匂いも含まれているため、食いつきが期待できます。

犬はフードの味よりも先に、匂いで好き嫌いを判断するため、肉や魚が好みの主原料だと、食いつきが期待できる匂いの可能性が高いです。

そもそも犬は肉食動物のため、肉や魚などの動物性タンパク質が主原料として記載されてあれば良いでしょう。

避けた方が良い添加物・食材が入っていないかチェックする

原材料に避けた方が良い添加物や食材が入っていないかチェックしましょう。

添加物には、自然由来と合成添加物があり、合成添加物の酸化防止剤・着色料・甘味料などは避けた方が安心です。

特に、次の添加物や食材には注意する必要があります。

  • 酸化防止剤
  • BHA・BHT・エトキシキン
  • 着色料
  • 亜硝酸ナトリウム・赤色〇号・青色〇号・黄色〇号
  • 甘味料
  • ソルビトール・キシリトール・ビートパルプ・グリシリジン・アンモニエート・コーンシロップ
  • 保存料
  • ソルビン酸カリウム・プロピレングリコール
  • 原材料
  • 肉副産物・〇〇ミンチ・〇〇ミール・〇〇エキス・でんぷん類・〇〇グルテン・加工でんぷん・動物性油脂

添加物には、発ガン性の恐れや、病気のリスクが高まる恐れがあります。

特に、色鮮やかなフードに仕上げる着色料は、犬の食欲増進に全く関係がないため不必要でしょう。

原材料についても、人間が食べる基準を満たしていない肉や、消化不良を起こしやすい穀物類の加工でんぷんなどが使用されているフードがあります。

すぐに体に悪影響がでない可能性もありますが、病気のリスクが高まるフードを選ぶよりも安全なフードを選ぶ方が安心です。

避けた方が良い添加物や原材料が記載されていないか、原材料を確認しましょう。

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愛犬のアレルゲンとなる食材が含まれていないかチェックする

原材料に愛犬のアレルゲンとなる食材が含まれていないかチェックしましょう。

犬のアレルゲンとなる主な食材は次の通りです。

犬のアレルゲンとなる主な食材

牛・乳製品・鶏・小麦・ラム・大豆・トウモロコシ・卵・豚・魚・米

アレルギーを起こす犬もいれば、アレルギーなく好んで食べる犬もいて、個体差があるでしょう。

ただ、フードを食べて咳・鼻水・くしゃみ・皮膚トラブル・下痢・嘔吐などの症状が現れたら、アレルギーの可能性があるため、早めに獣医師へ相談する必要があります。

アレルゲンが特定できたら、その食材が使用されていないフードを選び、アレルギー対策をしましょう。

フードパッケージに記載されている『保証成分値』とは

ドッグフードとスコップ

フードパッケージには、『保証成分値』が記載されており、栄養素や水分の値が記載されています。

「ペットフードの表示に関する公正競争規約」により、記載の仕方を定めているため、知っておくとフードを選びやすいです。

まず、タンパク質や脂質の数値は、〇%以上と記載されています。

健康管理に必要な栄養素のため、最低値として記載があり、どれくらい摂取できるフードなのかわかるでしょう。

一方で、粗繊維・粗灰分・水分などは、〇%以下と記載されています。

これらの成分値が多いと、必要な栄養を摂取しにくくなる可能性があるため、最大値として記載しているのです。

人間の食事では食べたいメニューを選びますが、犬の場合は、毎食の必要な栄養について、保証成分値をもとに作られています。

栄養バランスや成分について、愛犬の健康と照らし合わせてフードを選ぶと良いでしょう。

ペットフードは『ペットフード安全法』によって安全性が確保されている

ペットフードの安全性を確保するために、『ペットフード安全法』が存在します。

ペットフード安全法は、犬や猫の健康を守るために作られた法律です。

国内で生産したフードだけではなく、外国産でも法律に準じたフードだけを輸入できるといった内容のため、安心してフードを選べるでしょう。

ペットフード安全法では、飼い主さんへ十分な情報提供をするために、パッケージに次のような表示を求めています。

  • ペットフードの名称
  • 賞味期限
  • 原産国名
  • 原材料
  • 事業者名及び所在地

上記の表示以外にも、製造方法や成分基準を定めているため、犬や猫の健康は守られているのです。

万が一、法律にふれるフードがある場合、国は廃棄や回収などの対処を事業者に命令できるため、安心できるでしょう。

ドッグフードに関するよくある質問Q&A

小型犬

ドッグフードに関するよくある質問を紹介します。フード選びの役に立ちますよ。

ヒューマングレードって何ですか?

ヒューマングレードは、人間が食べる基準の原材料のことを呼びます。

明確な基準はないですが、ヒューマングレードの原材料を使用しているフードは、より安心して与えられるでしょう。

実は、人が食べない部位の肉(肉副産物)や、4Dミートと呼ばれる粗悪な原材料を使用したドッグフードがあり、愛犬の健康に良いとはいえないフードも存在します。

特に4Dミートは、死んだ動物・病気の動物・障害やケガがある動物・死にかけの動物の総称で、危険な原材料です。

このような危険な原材料を使用していないという判断ができるのが、ヒューマングレードという言葉です。

他にも、安全かどうかの判断材料はありますが、ヒューマングレードを一つの目安として選ぶと良いでしょう。

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食物アレルギーを起こしやすい食材って何ですか?

犬が食物アレルギーを起こしやすい食材は、牛・乳製品・鶏・小麦・大豆・トウモロコシなどがあります。

他にもアレルゲンとなる食材があり、個体差もあるため、体調面に変化がないか観察が必要です。

まず前提として、肉食動物の犬が摂取する習慣がない小麦や穀物類は、アレルギーを起こしやすい可能性があり、消化負担もかかります。

また、ホルモン剤を使用して育成された動物の肉も、アレルゲンとなる可能性があるため、原材料を調べてみると良いでしょう。

『○○ミール』って粗悪な原材料なんですか?

『○○ミール』と記載がされている原材料は、肉を乾燥させた肉粉を配合しており、タンパク質を摂取できます。

チキンミールのように、鶏肉を使用していると分かれば安心ですが、ミートミールのように何の肉か不明の場合は、品質が粗悪な可能性もあるでしょう。

ただ、『○○ミール』の名前から、実際に粗悪か良質かを判断できないのが実態です。

より品質が良く、愛犬に安全なフードを与えたい場合は、何の肉が使用されているか明瞭なフードを選ぶと良いでしょう。

グレインフリーとグルテンフリーって何が違うのですか?

グレインフリーとグルテンフリーは、名前が似ていますが意味は異なります。

グレインフリーは、穀物を使用していない消化に優しいフードで、穀物アレルギー対策ができます。

グルテンフリーは、小麦を使用しておらず、小麦アレルギー対策ができるフードです。

グルテンが含まれていない穀物を摂取できるため、ほどよく食物繊維や炭水化物を得られます。

犬によっては、穀物アレルギーや小麦アレルギーがあるため、愛犬に合わせて選びましょう。

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まとめ

ドッグフードの原材料の読み方を知ると、愛犬の健康にとって良いフードか、あまり適していないフードか判断できるようになります。

特に、アレルギーのある愛犬には、原材料を正しく読み、アレルギーの除去ができるフードを選ぶ必要があるでしょう。

また、この記事で紹介した避けた方が良い添加物や原材料が含まれていないフードを選び、病気やガンのリスクを軽減できると良いですね。

安心・安全で愛犬に合ったフードを選べるように、原材料を確認してフードを選んであげましょう。

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