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老犬(シニア犬)に与えるドッグフードをふやかす方法!注意点も解説

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

老犬(シニア犬)に与えるドッグフードをふやかす方法!注意点も解説

老犬(シニア犬)になって、ドッグフードへの食いつきが悪くなり、ふやかして与える飼い主さんもいるでしょう。

いつまでも元気に過ごしてもらえるように、1日に必要な栄養は摂取させたいですね。

この記事では、老犬に与えるドッグフードをふやかす方法や、注意点を解説します。

ぜひ、参考にしてください。

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老犬(シニア犬)に与えるドッグフードをふやかす方法

ご飯を嫌がる老犬

老犬に与えるドッグフードをふやかす方法は2つあります。

ぬるま湯でふやかして与える手順

ドッグフードをぬるま湯でふやかして与えるには、次の手順で進めましょう。

ぬるま湯でふやかして与える手順
  1. 1食分の量を皿に盛る
  2. 30〜40度のぬるま湯をつくる
  3. フードが浸るまでぬるま湯を注ぐ
  4. 15分前後おく
  5. 愛犬の好みの柔らかさになったら出来上がり

注意すべきは、ぬるま湯でふやかす点です。

熱湯でふやかすと、加熱により栄養バランスが崩れてしまうため、フードそのものの栄養を摂取できなくなります。

必ずぬるま湯でふやかしましょう。

愛犬によっては、ふやかしたフードを砕いたりペースト状に潰したりすると食べやすいですね。

電子レンジでふやかして与える手順

電子レンジでふやかして与えるには、次の手順で進めましょう。

電子レンジでふやかして与える手順
  1. 1食分の量を皿に盛る
  2. フードが浸るまで水を注ぐ
  3. ラップをかけて、500Wで20秒ほど温める
  4. 愛犬の好みの柔らかさか確認する
  5. 人肌に冷めたら出来上がり

注意すべきは、ぬるま湯でふやかす方法と同様に、加熱しすぎないようにする点です。

加熱しすぎると、フードの栄養素が壊れてしまうため、温度には注意しましょう。

電子レンジごとにワット数が異なるため、40度程度に温めてふやけ具合を見ながら調整すると良いです。

ぬるま湯でふやかすよりも、時短でできる方法で簡単にできるでしょう。

ドッグフードのふやかし方やふやかすメリットデメリットなどを紹介

老犬(シニア犬)にドッグフードをふやかして与える際の注意点

ドッグフード

老犬にドッグフードをふやかして与える際の注意点を4つ紹介します。

ふやかしフードの作り置きはNG

ふやかしフードを作り置きするのは避けましょう。

フードは、水分量が多いと菌が繁殖しやすくなり、危険です。

食べ残した場合のフードも、次の食事に使いまわさないように捨てて、毎回新しく作るようにしましょう。

熱湯・冷水でふやかしてはならない

熱湯・冷水でふやかすのは避けましょう。

熱湯でふやかすと、熱によってフードの栄養素が壊れてしまい、栄養バランスが崩れます。

フードに注ぐぬるま湯は、人肌程度の40度くらいに冷ますと良いでしょう。

また、冷水でふやかすと、フードを食べた際にお腹が冷えてしまい、腹痛が生じる可能性があります。

下痢を起こして体調が悪くなる恐れがあるため、冷水は使わずぬるま湯でふやかしましょう。

ふやかした際に出るぬるま湯は捨ててはならない

ふやかした際に出るぬるま湯は捨てるのは避けましょう。

ぬるま湯にも、フードの栄養素が溶けているため、一緒に摂取させた方が良いです。

また、食事と水分補給を同時にできるのもメリットでしょう。

ミネラルウォーター・牛乳ではふやかさない

ミネラルウォーター・牛乳ではふやかさないようにしましょう。

ミネラルウォーターには、尿路結石のリスクが高まるミネラルが多く含まれているため、使用しない方が良いです。

牛乳には、犬の消化で負担となる乳糖が含まれており、消化不良を起こして下痢になる可能性があります。

ミネラルウォーターや牛乳ではなく、ぬるま湯でフードをふやかしましょう。

ドッグフードをふやかして与えることの4つのメリット

ドッグフードをふやかして与えることの4つのメリットを紹介します。

水分も一緒に補給できる

フードをふやかして与えると、食事をしながら、無理なく水分も一緒に補給できます。

夏バテ時や、老犬で食事や水分補給をするのが大変でも、同時に栄養や水分を得られるため安心です。

そもそもドライフードの水分量は10%以下のため、ふやかして水分量を増やすと老犬でも食べやすいでしょう。

犬に与える水は何がいい?与えてもいい水や1日の量の目安などを紹介

香りや嗜好性が増す

ドライフードをふやかすと、香りや嗜好性が増すため、食欲を刺激できます。

犬はフードの香りで、好き嫌いを判断するほど鼻が利くため、香りが強い方が食べやすいでしょう。

老犬で食欲が落ちている犬でも、ふやかして与えると食欲増進が期待できます。

ドライの状態より満腹感が得やすい

ドライの状態よりもカサが増えるため、満腹感を得やすいでしょう。

多くの量を食べたい犬でも、必要なエネルギー量を超えて食べると、肥満や関節への負担など様々な状況に陥ります。

老犬は運動量も減るため、必要な栄養をいつも満腹に食べられるように、ふやかしてカサを増すと良いでしょう。

消化吸収がしやすい

ふやかしたフードは、すでに柔らかいため消化吸収がしやすいです。

老犬は消化スピードが緩やかになるため、ふやかしたフードであれば、消化負担を軽減できるでしょう。

一方でドライフードは、噛み砕かれたフードを消化液でふやかして消化していきます。

ドライフードの方が消化に時間がかかり、老犬には負担となる可能性もあるため、ふやかして与えると良いでしょう。

ドッグフードをふやかして与えることの4つのデメリット

伏せる子犬

ドライフードをふやかして与えることの4つのデメリットを紹介します。

ふやかすのに手間がかかる

ふやかすのに、手間がかかってしまうため、忙しい人は少し大変に感じるでしょう。

フードをふやかすのに、ぬるま湯を用意したり、ふやかしきるまでレンジで調整したりと、何かしら手間や時間がかかります。

作り置きもできないため、毎食ふやかす必要があり、手間がかかるのがデメリットです。

噛む力が衰えてしまう可能性がある

いつもふやかしたフードを与えると、噛む力が衰えてしまう可能性があります。

老犬は顎の力が弱くなっているため、ふやかしたフードを与えると負担軽減できますが、一方で、噛み応えがなくて噛む力が衰えてしまうでしょう。

愛犬の噛む力に合わせて、フードのかたさを調整してふやかすと良いですね。

歯に食べ残しが付着しやすい

ふやかしたフードは、歯に食べ残しが付着しやすく、歯のトラブルになる可能性があります。

ドライフードの場合は、噛み砕く際に自然と歯の汚れをとり、食べ残しを防げるので歯のトラブルを防ぎやすいです。

ふやかしたフードを与える場合は、定期的に歯磨きをして、歯石の付着や歯のトラブルを予防しましょう。

食が細い子だと通常の量をたべきれなくなる恐れがある

ふやかすと水分でカサが増えてしまうため、食が細い子だと通常の量を食べきれなくなる恐れがあります。

必要量を食べられないと、痩せてしまったり体調に影響が出たりするでしょう。

1日に必要なエネルギーを摂取させるためには、少量でも十分に栄養を得られるフードを選ぶと良いです。

まとめ

老犬にふやかしたフードを与えると、食べやすく食欲を増進できるなど、様々な効果が期待できます。

ぬるま湯や電子レンジなどを使って、加熱しすぎないように注意してふやかすと、本来の栄養を壊さず摂取できるでしょう。

ドライフードのまま食べられるのであれば、ふやかす必要はないですが、老犬のように消化負担を軽減したり食いつきを良くしたりするのに、ふやかすのは効果的な与え方です。

愛犬の様子に合わせて、必要な栄養が摂取できるように与えましょう。

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