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犬に焼き芋を与えてもいい?皮は?量や与え方を解説

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

犬に焼き芋を与えてもいい?皮は?量や与え方を解説

「犬に焼き芋って与えていいの?」

「加熱した状態じゃなきゃダメ?生だとお腹壊す?」

といった焼き芋を与えようか迷っているそこの飼い主さん!

愛犬と美味しいものを共有したい優しい飼い主さんの中には、迷って結局あげなていない方も多いのではないでしょうか?

今回は犬に焼き芋を与えても大丈夫なのか、メリットやデメリット、また与える時に注意する点などをまとめました。

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犬に焼き芋を与えてもいい!

焼き芋 (2)

結論から言うと、犬に焼き芋は与えても大丈夫です。

焼き芋は食物繊維やビタミン、カリウムなどが豊富に含まれ、犬にとってもとても栄養価が高く積極的に摂取すべき食べ物です。

しかし焼き芋はカロリーが100gあたり163kcalとまぁまぁ高いため、与える量には注意が必要です。

また糖質量は35.5gと糖質の占める割合が高いため、焼き芋だけをフードの代わりにするようなことはしない方が良いでしょう。

犬に与えてもいい焼き芋の量

食べる犬

犬に与えてもいい焼き芋の量は、犬のサイズにより異なります。

犬に与えてもいい焼き芋の量
  • 小型犬
  • 中型犬
  • 大型犬

上記のサイズごとに解説します。

小型犬には26~45g程度

マルチーズやシーズーなど5kg以上の小型犬には26〜45g位が妥当でしょう。

超小型犬と言われるチワワやトイプードルなどの5kg未満の犬には8〜20g。

中型犬には48〜90g程度

ボクサーやボーダーコリーなどの11kg〜29kgまでの中型犬には、48〜90g位が妥当でしょう。

大型犬には102~126g程度

30kg以上のラブラドールレトリバーなどは102g位、40kg以上のセントバーナードなどは126g位が妥当でしょう。

犬に焼き芋を与える際のポイント&注意点

焼き芋

犬に焼き芋を与える際のポイント&注意点は、下記の通りです。

犬に焼き芋を与える際のポイント&注意点
  • 生ではなく加熱したものを与えよう
  • 加熱した後は冷まして与えよう
  • 食べやすいように小さくカットしよう
  • 皮ごと芋を与えてOK
  • 腎臓・心臓が心配な犬に与える時は獣医師に確認
  • 子犬には与えない方が良い
  • 人間用に加工された芋は与えてはダメ

生ではなく加熱したものを与えよう

さつまいもに限りませんが、犬に生のものは基本的にあまりあげるべきではありません。

犬の身体は酸性の状態でいることを好むので、生のものをあげると身体がアルカリ性に傾いてしまうのです。

犬は身体がアルカリ性になってしまうと入ってきた毒を体内で解毒出来なかったり、内臓が正常に働かないことがあります。

また、さつまいもなどの穀物を生の状態であげてしまうと犬は、消化が出来ない事が予想されます。

消化不良を起こすと下痢や嘔吐などの症状が表れる可能性がありますので、注意しましょう。

加熱した後は冷まして与えよう

意外かもしれませんが、犬は猫舌なのです。

加熱したあとはしっかりと熱をとり、手に取った時に手の温度と同じか少し冷たいくらいの温度まで下げてから与えるようにしましょう。

食べやすいように小さくカットしよう

犬は一応味覚はありますが味わうと言う事は基本的にしない生き物です。

与えられたものはほとんど丸呑みしてしまうので、極力小さくカットしてから与えるようにしましょう。

皮ごと芋を与えてOK

さつまいもの皮には身よりも豊富な食物繊維と抗酸化作用のあるクロロゲン酸、また視力改善などに効果的なアントシアニンなどが含まれています。

もちろん犬にとって毒になるようなものは、入っていないのであげてもOK。

しかし、食物繊維が豊富すぎるので、消化に時間がかかります。

そのため、消化器官が未発達な子犬や胃腸炎持ちなどの消化器感が弱い犬には与えない方が良いでしょう。

様子を見ながら適度な量を小さく切り分けて与えましょう。

腎臓・心臓が心配な犬に与える時は獣医師に確認

腎臓は不要なカリウムを選別し尿として排出する機能を持っています。

さつまいもを食べすぎると、カリウム過多で腎臓に負担をかけてしまう可能性があります。

特に腎臓が弱っているわんちゃんにはとても負担をかけることになりますので、量やタイミングなどについては獣医師の確認が必要でしょう。

また、さつまいもはシュウ酸というカルシウムが微量に含まれており、これはほうれん草に含まれるシュウ酸と違い加熱しても消えません。

以前に結石などが出来たことがあるわんちゃんや腎臓や心臓が元々弱いわんちゃんは控えるようにしましょう。

子犬には与えない方が良い

子犬は成犬と比べ、消化器官が未発達です。

一度に多くの食物繊維を摂取することになる焼き芋は、なるべく与えないか与えたとしてもほんの少しだけにしましょう。

人間用に加工された芋は与えてはダメ

芋は犬にとっても栄養価が高く良い食べ物です。

しかし芋をただ加熱しただけの焼き芋とは違い、大学芋やマッシュポテトなどは芋主体ですが砂糖や塩で味付けがなされたものです。

これらは犬にとって好ましくないものですので与えないようにしましょう。

焼き芋を食べることの栄養面の効果・メリット

何かを咥える犬

焼き芋を食べることの栄養面の効果やメリットについて解説します。

焼き芋の効能・メリット
  • 整腸作用が期待できる
  • ビタミンを摂れる
  • カリウムが摂れるので高血圧予防になる

整腸作用が期待できる

焼き芋には皮付きのままだと水溶性食物繊維が100gあたり1g、不溶性食物繊維が2.8g含まれています。

水溶性食物繊維は便を柔らかくし通りを良くし、また善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれます。

また不溶性食物繊維は便の元となり周りの不要物を取り込みながら排出されていきます。

食物繊維は水溶性、不溶性共に腸内を綺麗にし、巡りやすい環境を作ってくれますので、消化器官の強い味方になるでしょう。

ビタミンを摂れる

焼き芋にはビタミンCが100gあたり23mg含まれます。

ビタミンCは基本的に熱に弱いのですが、さつまいものビタミンCは熱にも強い事で知られますので安心です。

またほかにはビタミンB6やパントテン酸が豊富なので、犬の消化吸収や排泄を助ける効果が期待出来ます。

カリウムが摂れるので高血圧予防になる

焼き芋にはカリウムが100gあたり540mgも含まれます。

他にもミネラル分が沢山含まれますので、愛犬の腎臓や心臓に機能をサポートする効果が期待できるでしょう。

まとめ

犬は甘い香りが大好きです。

人間が焼き芋などの甘いおやつを食べる時、わんちゃんが寄ってくることも少なくないでしょう。

量や与え方さえ気をつければわんちゃんも食べても問題がない事が実証されていますので、一緒に楽しめると良いですね!

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