甲状腺機能低下症と診断されて、どのような対応をしたら良いか悩む飼い主さんもいるでしょう。
甲状腺機能低下症では、病気に適応できるドッグフードを与える必要があります。
しかし、ドッグフードの種類も多く、本当に与えて良いのか心配になるでしょう。
この記事では、甲状腺機能低下症の犬におすすめのドッグフード6選と、避けるべき食べ物も解説します。
愛犬の健康のための参考にしてください。
【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較
目次
甲状腺機能低下症の犬に与えるドッグフードの選び方
甲状腺機能低下症の愛犬には次の3つのポイントでドッグフードを選んであげると良いでしょう。
- 低脂肪なフードを選ぶ
- 低カロリーで糖質も低いフードを選ぶ
- 腸の健康をサポートできるような成分の含まれたフードを選ぶ
低脂肪なフードを選ぶ
甲状腺機能低下症の犬は、脂肪の代謝が不十分で高脂血になりやすいため、低脂肪なフードを選んであげましょう。
そもそも高脂血とは、血液中の成分の中性脂肪とコレステロールが通常よりも濃度が高い状態で、酸素不足や食欲低下などの症状が出やすいです。
低脂肪なフードの基準として脂肪分が10%以下のフードを与えましょう。
また、オメガ3脂肪酸などの良質な脂肪が配合されたフードを選ぶと、高脂血症や甲状腺機能低下にも効果的です。
脂肪分10%以下でオメガ3脂肪酸が含まれたフードが良いでしょう。
犬のための低脂肪ドッグフードおすすめ15選!選び方やQ&Aなども紹介
低カロリーで糖質も低いフードを選ぶ
甲状腺機能低下症の犬は、甲状腺ホルモンの働きが悪いため基礎代謝が落ちてしまいます。
基礎代謝が落ちてしまうと、必要以上のカロリーや糖質を摂取していることになり、肥満体になるでしょう。
肥満になると、血糖値が上がりやすく糖尿病も併発しやすいです。
甲状腺機能低下症の犬には、低カロリーで糖質も低いフードを与え、肥満や糖尿病などのリスクを軽減してあげましょう。
腸の健康をサポートできるような成分の含まれたフードを選ぶ
甲状腺機能低下症の犬は免疫力が低下するため、腸の健康をサポートできるような成分が含まれたフードを選ぶと良いでしょう。
なぜ、免疫力が腸のサポートに関係があるのかというと、免疫細胞の70%が腸に集まっているからです。
腸の健康は体の健康です。
消化効率が良いフードを与えて腸内の善玉菌を豊富にさせると、体全体の健康に繋げられます。
日々のフードから健康へのアプローチをしてあげましょう。
甲状腺機能低下症の犬におすすめのドッグフード6選!
甲状腺機能低下症の犬におすすめのドッグフード6選を紹介します。
- 和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓
- 犬心 糖&脂コントロール
- スペシフィック 犬用 減量アシスト
- 満腹感サポート 小型犬用
- ベッツソリューションドッグフード 肥満サポート
- ストマックケア低脂肪
これから紹介するフードは療法食で、病気の診断が下りた愛犬にのみ与えられるフードです。
獣医師に相談してフードを決めると良いでしょう。
和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓
和漢未来のドッグフード 特別療法食SU膵臓は、和漢を配合した薬膳レシピで、製薬会社が作っているフードです。
低脂肪・低糖質・低タンパク質で、甲状腺機能低下症の犬に対応しています。
和漢植物やファイトケミカルなどこだわりの食材を低温で調理しており、素材そのものの栄養をバランスよく摂取できます。
鹿肉と魚肉から良質なタンパク質を得ており、低タンパク質でも食べやすいフードです。
価格(税込) | 【通常】6,600円 【定期】5,060~6,050円 定期購入で約8〜24%OFF(1~10個購入した場合) ※2024年2月9日時点の価格情報 |
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内容量 | 1kg |
kg単価 | 5,060~6,050円(「定期」価格で買った場合のkg単価) |
原産国 | 日本 |
特徴 | 膵臓病などのために作られた薬膳特別療法食 |
対応犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 |
カロリー | 331kcal |
粒の大きさ | 細長い形状で大きさはバラバラ |
原材料 | 生肉(鹿,馬,魚),大麦,玄米,国産雑節,サツマイモ,玄米,ヤシ,胡麻,菜種油,ビール酵母,和漢植物【ユーグレナ(ミドリムシ),オルニチン,セルロース,イヌリン,フランス海岸松,紫イペ,スリッパリーエルム,ネムノキ,菩提樹,サラシア,ドクダミ,ウコギ葉,延命草,吉野葛,ノコギリヤシ,ツリガネニンジン,ゴカヒ,ウラジロガシ,朝鮮人参,田七人参,DHA,亜麻仁,アンゼリカ,ノニ果実,クロガリンダ,ガジュツ,カノコソウ,黒豆,ザクロ,甘茶,チャーガ(シベリア霊芝),ハナビラタケ,冬虫夏草,霊芝,アガリクス,クランベリー,プロポリス,カミツレ,ハトムギ,大麦若葉,大棗(ナツメ),陳皮,グアバ葉,MSM,ギョクチク,ギムネマ葉,シロキクラゲ,タモギタケ,山伏茸,オトギリソウ,メシマコブ,マイタケ,八角,ウコン,ケイヒ,ケロッコパウダー,アスタキサンチン,菊芋,クマザサ,サンザシ,キャッツクロー,ガラナ,ハス胚芽,サンシシ,生姜,モリンガ,バイキセイ,クコの実(ゴジベリー),当帰の葉,麻(ヘンプ),コーンシルク,スピルリナ,菊花,紅花,板藍根,山芋,桑の葉,甜茶,ローヤルゼリー,アロエベラ,コラーゲン,ブルーベリー,緑イ貝】サチャインチオイル(耐熱性オメガ3脂肪酸),海藻(フコイダン),乳酸菌,オリゴ糖/グルコサミン,アルギニン,ロイシン,イソロイシン,バリン,リジン,メチオニン,タウリン,ビタミン類(B群,A,E,K),ミネラル類(亜鉛,銅) |
成分表示 | 粗蛋白質:20.1% 粗脂肪:7.1%以上 粗繊維:4.5%以下 粗灰分:6.0%以下 水分:10.0%以下 リン:0.6%以上 カリウム:0.7%以上 ナトリウム:0.07%以上 |
より詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
みらいのドッグフード【膵臓用療法食】口コミ評判|愛犬のお試しレポも
犬心 糖&脂コントロール
犬心 糖&脂コントロールは、甲状腺機能低下・高血糖・高脂血など同時にアプローチができるフードで、複数の病気の併発リスクを抑えられるでしょう。
良質な低脂肪で、こだわりの食材からバランスよく栄養を摂取できるように配合しています。
牛・鶏・馬・魚粉などを配合しており、低温調理でうまみも凝縮されているため、食いつきも良いです。
内容量 | 1kg |
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通常価格(税込) | 3,089円 |
特別価格(税込) | 7,604円
※3袋を定期購入した場合1,525円オフ内容量 |
より詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。
犬心(糖&脂コントロール)の口コミ評判・効果を実際にお試して検証|国産の療法食ドッグフード
スペシフィック 犬用 減量アシスト
スペシフィック 犬用 減量アシストは、低脂肪が5.6%で283カロリーに抑えているフードで、脂肪分やカロリーを最低限の量に制限されたフードです。
必要な栄養を摂取できるようにバランスよく作られており、肥満や高血糖、高脂血にもアプローチできるでしょう。
魚味がベースで作られており嗜好性もよく美味しそうに食べるとの口コミもあります。
内容量 | 1.6kg |
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通常価格(税込) | 3,560円 |
特別価格(税込) | – |
満腹感サポート 小型犬用
満腹感サポート 小型犬用は、病院でも販売しているロイヤルカナンの療法食です。
268カロリーで必要なタンパク質やビタミンなどの栄養だけを吸収できるように作られています。
チキン・ダック・七面鳥を主なタンパク質として配合しており、嗜好性もよく食いつきも良いでしょう。
他の犬種でも与えられるフードもあるため、小型犬でなくても与えられます。
内容量 | 1/3kg |
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通常価格(税込) | 2,568/6,345円 |
特別価格(税込) | – |
ベッツソリューションドッグフード 肥満サポート
ベッツソリューションドッグフード 肥満サポートは、カロリー制限をしながらも必要な栄養はバランスよく摂取できます。
肥満にアプローチすることで高脂血や高血糖、甲状腺機能低下にもアプローチできるフードです。
主に使っているお肉は鶏で、低カロリーですが食いつきよく食べてくれるでしょう。
内容量 | 2kg |
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通常価格(税込) | 4,703円(税込)
※Amazon参考価格 |
特別価格(税込) | – |
ストマックケア低脂肪
ストマックケア低脂肪は、消化器疾患の食事管理に使われるフードで腸にも優しいため、甲状腺機能低下症にも対応しています。
脂質やナトリウムが調整されており、必要な栄養を摂取できるでしょう。
主に使っている肉はチキンで、普段ドライフードが苦手な犬でも食べやすかったという口コミがあります。
内容量 | 3kg |
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通常価格(税込) | 7,980円 |
特別価格(税込) | – |
甲状腺機能低下症の犬は避けるべき食べ物
甲状腺機能低下症の犬は、甲状腺ホルモンの働きが弱く基礎代謝が落ちてしまうため、食事制限が必須です。
甲状腺機能低下症の犬に避けるべき食べ物は次のとおりです。
- 高脂肪のフード
- 高温で加熱処理されたフード
- ゴイトロゲンが含まれているフード
- イソフラボンが含まれているフード
- レバー
高脂肪のフード
甲状腺機能低下症は脂質の代謝が落ちてしまいます。
高脂肪フードを与えると高脂血症になる可能性があるでしょう。
高温で加熱処理されたフード
高温加熱処理がされたタンパク質は、構成が変性してしまいます。
甲状腺機能低下症の犬への栄養バランスとしてはよくありません。
低温加熱で作られているフードを選びましょう。
ゴイトロゲンが含まれているフード
ゴイトロゲンは、アブラナ科の野菜に含まれており、主に白菜・キャベツ・ブロッコリー・チンゲン菜などがあります。
甲状腺ホルモンの分泌を抑える作用があるため、ゴイトロゲンが配合されていないフードを選びましょう。
イソフラボンが含まれているフード
イソフラボンもゴイトロゲンと同様に甲状腺ホルモンの分泌を抑える作用があります。
大豆系の食材が使われているフードは避けるようにしましょう。
レバー
レバーもゴイトロゲンやイソフラボンと同様に、甲状腺ホルモンの分泌を抑える作用があります。
フードの原材料にレバーが含まれていないか確認し、与えないようにしましょう。
甲状腺機能低下症になると起こる症状
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンを分泌させる甲状腺の機能が低下してしまうため、次のようなさまざまな症状が現れます。
- 食欲減退
- 胃腸炎
- 脱毛
- 皮膚のべたつきや被毛のごわつき感
- 非活発
甲状腺機能低下症は年をとるにつれてなりやすい病気であるため、上記の症状がみられても年齢が原因だと捉える人もいます。
甲状腺の治療をすると症状も落ち着く可能性があるため、上記のような症状がみられたら病院に連れていきましょう。
まとめ
甲状腺機能低下症を患った愛犬には、栄養バランスが調整されたフードを与える必要があります。
与えてはいけない食べ物もあるため、フードに配合されていないか確認も必要です。
低脂肪・低カロリー・低糖質などさまざまな条件があるため、この記事で紹介したドッグフードを参考にしながら獣医師に相談して与えましょう。
甲状腺に効果的にアプローチして、愛犬の元気な姿へとサポートしていきましょう。
なお、当サイト(いぬの読みもの)では、他にもドッグフードについての記事があります。
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国産ドッグフードおすすめランキングTOP14|安全性や口コミを徹底比較!