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シニア犬向けフードにはいつから切り替えるべき?与える際のポイント

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

シニア犬向けフードにはいつ切り替えるべき?与える際のポイント

「シニア犬向けのフードは何歳頃から与えればいいの?」

「うちの子も、もうすぐ7歳!そろそろシニア向けフードにすべき?」

といったシニア犬向けフードを与えるタイミングについて、お悩みのそこのあなた。

シニア犬向けフードを与え始める年齢は、一概には言えません。

愛犬の老いはじめのサインが見え出したら、切り替え始めましょう。

この記事では、フードを切り替えるタイミングや切り替える際のポイントについて解説します。

フードの切り替え時期について、知りたい方は必見の内容です。

【獣医師監修】ドッグフードおすすめランキング|人気137種の評判&安全性を比較

シニア犬向けフードへの切り替え時期は一概には言えない

ドッグフード

シニア犬向けにいつ切り替えれば良いかは、一概には言えません。

一概には言えない理由は、個体差があるからです。

犬のサイズによっても、シニア期への移り変わり時期は違います。

愛犬の老いのサインが見られたら、フードを切り替えましょう。

老いのサインについては、以下を参照してください。

フードの切り替えを推奨するタイミング
  • 目の周りに白い毛が生えてきた
  • 口回りに白い毛が生えてきた
  • 名前を呼んでも振り向くのが遅くなった
  • 睡眠時間が長くなった
  • 運動量が減ったり、散歩のペースが遅くなった

シニア期の切り替えは5歳~7歳頃から考え始めると良い

フードの切り替えを検討する時期は、5歳~7歳ごろから考え始めましょう。

犬のサイズによっても、シニア期に移り変わるタイミングは違います。

犬のサイズ 老化が始まる次期
大型犬 5歳頃
小型犬・中型犬 7歳頃

大型犬なら5歳頃から、小型・中型犬なら7歳頃からフードの切り替えを検討しましょう。

前述した老化のサインを参考に、フードの切り替えタイミングを見極めてください。

シニア犬向けフードと成犬用フードとの違い

前節でも紹介したように、成犬用フードからシニア犬向けのドッグフードに切り替えるタイミングは、犬種や年齢など個体によって時期が変動します。

もっとも、愛犬に「老い」とも呼べる5つの特徴がみられたタイミングでドッグフードを切り替えるのが最適ですが、そもそもシニア犬用フードと成犬用フードとでは、何が違うのか、パッケージだけを見てもわかりかねる部分が多いです。

ここでは、シニア犬向けフードと成犬用フードとの違いを1食当たりに含まれているカロリーと栄養成分といったがん容量の観点から解説して行きます。

1食当たりから摂れるカロリー量

シニア犬向けフードと成犬用フードとでは、1食当たりに含まれているカロリー量が大きく異なります

そもそもシニア犬は、成犬に比べて体のメタボリズムが遅く、活動量も減少しているため、子犬や成犬に比べてエネルギーの消費効率が悪いです。

もしも、運動量が減ったシニア犬に、カロリー量が多いドッグフードを与えてしまうと、エネルギーが消費されず、肥満の原因になったり、肥満をトリガーとする病気を発症する恐れがあります。

病気の発症リスクを軽減する目的と相まって、シニア犬向けフードは一般的に、成犬用フードよりも低カロリーに設定されています。

1食当たりに含まれているタンパク質・栄養成分の含有量

前述した内容と絡めて、「カロリー量が低い=栄養成分も低い」ということはなく、逆に、シニア犬向けフードの多くは、低カロリーでありながらも栄養密度が高いです。

シニア犬向けフードと成犬用フードとの間には、含まれる栄養成分にも違いがあります。

以下は、シニア犬向けフードと成犬用フードの栄養成分比較表です。

栄養成分 シニア犬用フード 成犬用フード
カロリー 低め 適度
タンパク質 適度 適度
脂肪 低め 適度
カルシウム 適度 適度
フォスファ 適度 適度
DHA・EPA 含む 一部含む
グルコサミン 含む 含む
コンドロイチン 含む 一部含む
ルテイン 含む 一部含む
オメガ脂肪酸 含む 含む

シニア犬は、筋肉量の維持や免疫機能の保持のために適量のタンパク質が必要ですが、同時に腎臓などの臓器に負担をかけないように、適度なタンパク質摂取が求められます

これは、体重管理を助けつつ、筋肉量の維持や免疫機能を支えるためです。

また、年齢とともに関節の問題を抱えやすくなるシニア犬のために、グルコサミンやコンドロイチンといった関節の健康を支える成分が加えられています。

加えて、心臓の健康を維持するためのオメガ3脂肪酸や、視覚の低下を遅らせるルテインなど、年齢特有の問題を対策する成分も含まれています。

一方、成犬用フードは、全体的な健康維持を目指したバランスの良い栄養成分が配合されています。

カロリー、タンパク質、脂肪は適度に設定され、カルシウムやフォスファスは骨と歯の健康を維持するために含まれています。

さらに、成犬の健康維持に欠かせないオメガ脂肪酸や、一部の商品には関節の健康をサポートするためのグルコサミンも含まれています。

フードを切り替える際の2つのポイント

フードを食べる犬

フードを切り替える際のポイントは、以下の2つです。

  • 1~2週間かけて徐々に切り替えよう
  • オールステージ・全年齢対応フードを与えているなら切り替える必要はない

1~2週間かけて徐々に切り替えよう

フードをいきなり、まるっきり別のものに替えるのはNG。

いきなり変えると、下痢や嘔吐などの症状を起こす可能性があります。

1~2週間かけて、徐々に新しいフードに慣らしてください。

環境省発行のペットフードガイドラインにも以下のように記載されています。

フードの切り替え方

ある年齢になったからといって、急にその年齢用のフードに切り替えるのはあまり良いことではありません。食べ慣れていないフードに切り替えると、吐いてしまったり、下痢をすることもあります。フードを変える時には、犬や猫の状態を見ながら、1~2週間かけて新しいフードの割合を徐々に増やしていきましょう。

引用元:環境省 飼い主のためのペットフード・ガイドライン

オールステージ・全年齢対応フードを与えているなら切り替える必要はない

既に与えているフードの対象年齢が、以下のように明記されていれば切り替える必要はありません。

  • オールステージ対応
  • 全年齢対応
  • 全ライフステージ対応

これらのように明記されているフードであれば、シニア犬にも対応しているからです。

成長段階によって、必要な栄養素や量が異なるので、愛犬の段階に対応しているものを与えてくださいね。

全年齢対応のおすすめドッグフード15選!選び方や年齢別フードとの違い・料金や成分を徹底比較

シニア犬向けフードを選ぶときのポイント

シニア犬向けのフードを選ぶ際は、以下のポイントを意識してください。

シニア犬向けフード
  • 消化しやすいか
  • カロリーが高すぎないか
  • フードが食べやすいか
  • 対象の年齢が愛犬に合っているか
  • 健康維持をサポートする成分が含まれているか

消化しやすいか

  • 消化サポート成分が入っているか
  • 消化に良い原材料(肉類)で作られているか

これらの部分をチェックしてください。

シニア犬は消化能力が下がります。

消化をサポートしてくれるような栄養設計になっているフードを選ぶのが望ましいです。

カロリーが高すぎないか

370kcal以上のドライフードは高カロリーに分類されます。

シニア犬は運動量が、成犬時よりも減ります。

成犬時より太りやすい状態になるので、カロリーは低めの方が良いです。

高カロリーなフードは与えないようにして下さい。

フードが食べやすいか

犬は加齢に伴い、噛む力・飲み込む力が弱くなっています。

シニア期の初期であれば、問題ないですが、年を重ねるうちに、ドライフードが食べづらくなってしまう場合も。

大粒は避けて、小粒や中粒サイズのフードを選ぶようにしましょう。

  • 食いつきが悪くなった
  • 消化不良を起こしている

といった場合は、ぬるま湯でふやかしてみてください。

ドライフードが食べづらそうであれば、嗜好性が高く食べやすいウェットフードも検討してみましょう。

対象の年齢が愛犬に合っているか

ドッグフードの対象の部分を確認するようにして下さい。

  • シニア犬用
  • 全成長段階対応
  • オールステージ
  • 全年齢対応
  • 「〇歳以上(愛犬の年齢が含まれている)」

といった表記のものであれば、シニア犬が食べてOK。

子犬用のような、愛犬と一致しないフードを与えてはなりません。

愛犬にとって必要な栄養がバランスよく摂れなくなるからです。

パッケージに記載されている対象の部分を必ずチェックしてください。

健康維持をサポートする成分が含まれているか

老化が進むにつれ、以下のような悩みを抱えるようになります。

  • 皮膚や被毛の質の低下
  • 関節に負担がかかる
  • 便秘や下痢などの消化器症状

以下のような成分や栄養素がふくまれているフードを選ぶのが良いです。

成分や栄養素 期待できる効果
グルコサミン、コンドロイチン、カルニチン 関節の健康維持、骨の健康維持
タウリン 心臓・腎臓の機能をサポート
EPA・DHA、アマニ油 毛並みを良くする
たんぱく質 被毛の健康維持

シニア犬におすすめのドッグフード3選

シニア犬におすすめのドッグフードは、以下の3つです。

シニア犬におすすめのドッグフード3選
  • ピッコロドッグフード
  • ブッチ
  • オリジン(シニア)

その他にもシニア犬向けにおすすめのフードを紹介しています。

他のおすすめフードも知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

シニア用ドッグフードおすすめランキング15選|老犬に評判・人気の餌は?

ピッコロドッグフード

ピッコロドッグフード

ピッコロドッグフードの価格や原材料
対象年齢・犬種 全犬種・シニア犬用
主原材料 骨抜きチキン生肉、骨抜き生サーモン、乾燥チキン
使用されている穀物 グレインフリー
フードタイプ ドライフード
カロリー/100g 355Kcal/g
原産国 イギリス

ピッコロドッグフードは、シニア犬向けに開発されたフード。

嗜好性にも優れており、嗅覚が弱ったワンちゃんの食いつきも期待できます。

実際にアンケート結果では、95.2%の方が食いつきが良いと回答。

獣医師の93%が推奨したフードですので、安全面の信頼性も高いですよ。

サーモンとチキンなどの良質なタンパク質を原料としており、皮膚や被毛の健康維持が期待できます。

たんぱく質の成分値は、「32%(粗タンパク質)」の高タンパクフードです。

グルコサミンやコンドロイチンなどの関節ケア成分も配合しているのも魅力。

定期コースで買えば最大20%OFFピッコロ公式サイト

より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ピッコロドッグフードの口コミ評判|販売店や量など購入前に知りたい全知識

ブッチ

ブッチドッグフード

ブッチの価格や原材料
対象年齢・犬種 全犬種・全年齢
主原材料 ビーフ、ラム、チキン
使用されている穀物 グレインフリー
フードタイプ ウェットタイプ
カロリー/100g 116 kcal/g
原産国 ニュージーランド
ブッチは、ニュージーランドで作られたウェットタイプのフード。

ウェットタイプで主原料が、肉原料(ビーフやチキン)なので嗜好性も期待できます。

ブッチは3種類あるので、愛犬の好みに合わせてレーベルを選べるのも魅力の一つ。

使用原料は肉の割合が多く、全レーベルとも70%以上です。

グルテンフリーなので、小麦アレルギーの子にもおすすめです。

総合栄養食基準を満たしているので、フードと水を与えれば栄養をバランスよく摂取できます。

より詳しく知りたい方は、以下の記事もチェック

ブッチドッグフードの口コミ評判|給餌量や販売店、愛犬のお試しレポも!購入前に知りたい全知識

オリジン(シニア)

オリジン シニア

オリジン(シニア)の価格や原材料
対象年齢・犬種 全犬種、成犬
主原材料 新鮮鶏肉、生七面鳥肉、新鮮鶏内臓(レバー, 心臓)、生の丸ごとニシン
使用されている穀物 グレインフリー
フードタイプ ドライフード
カロリー/100g 371kcal/g
原産国 カナダ

オリジンドッグフード(シニア)は、鶏肉を第一原材料としたフード。

肉類原材料を85%以上使用しているフードです。

鶏肉や七面鳥、卵、天然魚などの人間用食材の肉原料をメイン(85%)に使用して、作られているのが魅力。

たんぱく質の成分値は、「粗たんぱく質38%以上」の高タンパクです。

オメガ6脂肪酸やオメガ3脂肪酸といった、毛並みを良くすることが期待できる成分も含まれていますよ。

グルコサミンやコンドロイチンも配合しているので、関節の健康維持が期待できます。

より詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてください。

オリジンドッグフードの口コミ評価|種類や給餌量、公式販売店まで詳しく解説

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まとめ

シニア犬

この記事では、シニア犬向けフードに切り替えるタイミングシニア犬向けフードについて解説しました。

以下がこの記事のまとめです。

この記事のまとめ
  • シニア犬向けフードへの切り替え時期は一概には言えない
  • 老化のサインが見えたら、シニア犬フードに切り替えよう
  • 大型犬は5歳頃、小型犬・中型犬は7歳頃から切り替えを検討しよう
  • フード切り替え時は、徐々に切り替えよう
  • フードをいきなり変えてしまうと、下痢や嘔吐などの症状を起こす可能性がある
  • フードは1~2週間かけて、新しいフードに切り替えるのが良い
  • フードを選ぶ際は、タンパク質原料の割合や被毛・関節の健康維持成分が含まれているかチェックしよう
  • 加齢に伴い、運動量が減るので、高カロリーフードは避けよう

老化のサインが見られ出したら、フードの変更を検討してください。

日々、愛犬を観察することで、変化に気づけます。

お世話やフードを通して、愛犬の健康維持をサポートしてあげてくださいね。

当サイトは、他にもいろんな目的の方向けにドッグフードを紹介しています。

気になる記事があれば、ぜひご覧ください。

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シニア、高齢犬に関するご相談、ご依頼は「ペットケアステーション大阪」まで

2008年、まだ、動物の介護に対する認知、理解がほとんどなかった当時、必要性を感じて老犬介護を学び、資格取得後に地元、堺市で犬の訪問介護からスタート。

以降、現在に至るまで約15年間、ワンちゃん、猫ちゃんの加齢に伴う相談3,000件以上
実際、訪問/預かり/トリミングでお世話をしたワンちゃん、猫ちゃん延べ1,500頭以上

介護に関するオーナーさんご支援から、シニアペットを扱うプロ人材の育成まで、一貫してシニア、高齢動物の専門家として活動して来ました。

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ペットケアステーション大阪 代表

杉原 真理(すぎはら まり)

プロフィール

 人間の介護業界で介護の基本を学ぶと共に、愛犬(当時、9歳のシェパード)の将来への不安をキッカケに老犬(動物)介護の世界に入る。その後、動物看護師、トリミングの資格を追加、シニア・高齢ペットを特徴としたサービス(訪問、預かり、トリミング)に従事。
以来、現場での経験、実績を活かしたオーナーさん支援やプロ人材育成など、動物と人を繋ぐ活動に積極的にたずさわっています。

主な資格

【ペット関係資格】ペットケア専門士/認定動物看護士
【人間の介護関係資格】介護支援専門員/介護福祉士

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