近年、犬の高齢化が進むにつれて心臓病の発症率が高まっており、特に10歳以上の犬の約3割が心臓病を抱えていると言われています。
犬の死亡原因は腫瘍が 18.4%と最も多く,循環器疾患が次いで 17.4%,続いて泌尿器疾患が15.2%であった。
さらに、犬の死亡原因の第2位が心臓病を含む循環器疾患であることからも、その深刻さがうかがえます。
愛犬が心臓病と診断されたとき、多くの飼い主さんは不安や戸惑いを感じるものです。
しかし、心臓病は早期発見と適切なケアによって、進行を抑えたり症状の緩和が見込めます。
その中でも、日々の食事=ドッグフードの見直しは、心臓への負担を軽減し、他の臓器の健康維持にもつながる重要な手段の一つです。
とはいえ、「どのフードを選べばよいのか分からない」と悩む飼い主さんも少なくありません。
そこで今回は、犬の心臓病に関する基礎知識をはじめ、獣医師監修のもとで選定した心臓ケアにおすすめのドッグフードとフード選びのポイントを詳しく解説します。
心臓病の犬におすすめのドッグフード | ||
---|---|---|
モグワンドッグフード![]() |
うまかドッグフード![]() |
このこのごはん![]() |
和漢みらいの ドッグフード(心臓用) ![]() |
ヒルズ サイエンス・ダイエット 腎臓・心臓ケア機能 ![]() |
ロイヤルカナン 療法食![]() |
ベッツソリューション 心臓サポート ![]() |
ヘルツ・エアクランクンゲン![]() |
Dr.宿南のキセキのごはん 犬用食事療法食 ![]() |
ドクターズケア 犬 ハートケア ![]() |
心臓病と向き合う飼い主さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。
犬に見られる心臓病の症状
犬の心臓病は、初期の段階ではほとんど目立った症状がないことが多く、飼い主が気づかないうちに進行していることも少なくありません。
犬に良く見られる 心臓病 |
病状 |
---|---|
僧帽弁閉鎖不全症 | 左側の左心房と左心室の間にある「僧帽弁」がきちんと閉まらず血液が逆流する状態 |
三尖弁閉鎖不全症 | 心臓の右心房と右心室の間にある「三尖弁」がきちんと閉まらず血液が逆流する状態 |
肺動脈弁狭窄 | 心臓から肺へ血液を送る動脈の弁が狭くうまく開かず、肺動脈への血流が妨げられる心臓病 |
大動脈弁狭窄 | 心臓の左心室と大動脈の間にある「大動脈弁」が狭窄し、心臓から全身に血液が送り出しにくくなってしまう心臓病 |
心室中隔欠損症 | 右心室と左心室の間に生まれつき穴が開いている状態 |
拡張型心筋症 | 左心室内腔の拡大や心室の収縮能低下を起こす心臓病 |
しかし、進行するにつれて、いくつかの共通した症状が現れるようになります。
- 咳が出る
- 運動・散歩をしたがらない
- 失神する
- 塩分の排出が難しくなる
- 腎臓病の併発
- 呼吸の回数が増える
また、咳が増えるのも代表的なサインのひとつで、特に寝起きや興奮時に多く見られます。
重症化すると、肺に水が溜まる「肺水腫」や、お腹が張る「腹水」などが現れる場合もあり、命に関わる危険な状態になります。
こうした症状を見逃さないためにも、日頃から愛犬の呼吸や動き、体調の変化に注意を払い、違和感を覚えた際は早めに獣医師の診察を受けることが重要です。
ここからは、犬に見られる心臓病の症状で診られる特徴について紹介します。
咳が出る
犬の心臓病でよく見られる症状の一つが咳です。
特に僧帽弁閉鎖不全症などで心臓が肥大し、気管を圧迫することで咳が引き起こされることがあります。
この咳は、乾いた「コンコン」という音や「吐くような咳」として現れることが多く、のどに何かが詰まったような仕草を伴う場合もあります。
運動後や就寝中、または朝方などに咳がひどくなる傾向が見られたら要注意です。
慢性的な咳が続く場合、単なる風邪と誤解されやすいですが、心臓病が隠れているケースも少なくありません。
特に高齢の犬では咳の頻度や質に注目し、異常を感じた場合は早めに動物病院で診察を受けましょう。
レントゲンや心エコー検査によって原因を突き止められます。
運動・散歩をしたがらない
元気だった犬が急に運動や散歩を嫌がるようになった場合、心臓病の可能性があります。
心臓は、全身に酸素を運ぶポンプの役割を果たしていますが、その機能が低下すると体を動かすことが困難になり、活動量が自然と減っていきます。
心臓病が進行すると、軽い運動でも息切れを起こし、歩行を途中で止めたり、散歩中に飼い主の抱っこを求めることが増える傾向にあります。
また、以前は大好きだったボール遊びや階段の昇り降りを避けるようになる場合もあります。
これを「年のせい」と片付けてしまいがちですが、愛犬の動きや表情の変化を見逃さず、早めに獣医師に相談することが大切です。
適切な診断と治療で、日常生活の質を維持できる可能性が高まります。
失神する
犬が突然意識を失い、倒れるような動きを見せた場合、それは心臓病による失神の可能性があります。
心臓の働きが不安定になることで、脳への血流が一時的に減少し、脳が酸素不足に陥ることで失神が起きます。
発作のように見えることもあり、初めて見る飼い主は非常に驚くかもしれません。
特に運動後や興奮したとき、長時間立っていたときなどに発生しやすく、短時間で意識を取り戻すことも多いですが、放置すると命に関わるケースもあります。
また、寝ていると思っていたら実は失神していたということもあり得ますので、注意が必要です。
このような症状が一度でも見られたら、速やかに動物病院を受診し、心電図や超音波検査などで原因を特定してもらいましょう。
治療により再発リスクを下げられます。
塩分の排出が難しくなる
心臓病を患った犬は、体内の塩分バランスを適切に保つ機能が低下することがあります。
心機能が落ちることで、腎臓への血流も悪くなり、体内に取り込まれた塩分や水分をうまく排出できなくなってしまいます。
その結果、体内に余分な水分がたまりやすくなり、高血圧を引き起こす原因になります。
高血圧は、心臓への負担をさらに大きくし、病状の悪化を招く悪循環に陥る可能性があります。
こうした事態を防ぐためにも、食事管理では特に塩分の摂取量に注意が必要です。
市販のドッグフードやおやつには思いのほか塩分が含まれているものも多いため、心臓病を抱える犬には「低ナトリウム」と表示されたフードを選ぶ、あるいは獣医師と相談のうえで手作り食に切り替えるなどの対応も効果的です。
腎臓病の併発
心臓病を持つ犬は、腎臓にも大きな負担がかかりやすく、腎臓病を併発するリスクが高まります。
これは、心臓の機能が低下することで血流が不安定になり、腎臓へ十分な血液が届かなくなることが原因です。
腎臓は体内の老廃物や余分な水分、塩分を排出する重要な臓器ですが、血流不足が続くと機能が低下し、老廃物が体内に蓄積しやすくなります。
腎臓病が進行すると、食欲不振や嘔吐、体重減少、元気の喪失などの症状が見られるようになり、心臓病と重なることで犬の体調をさらに悪化させる恐れがあります。
そのため、心臓病と診断された場合には腎機能のチェックも定期的に行い、早期に対応できるように備えておくことが大切です。
食事療法を含めた総合的なケアが求められます。
呼吸の回数が増える
心臓病が進行すると、心臓のサイズが拡大し、周囲の臓器に影響を及ぼすことがあります。
特に胸部にある気管が心臓によって圧迫されると、犬は自然と呼吸がしづらくなり、呼吸数が増加します。
普段と変わらない生活をしているにもかかわらず、息遣いが荒くなっていたり、呼吸が速くなっていたりする場合は、心臓病による影響を疑う必要があります。
また、咳が頻繁に出るようになるのも、気管の圧迫や肺に水がたまる肺水腫の初期症状である可能性があります。
これらの兆候は見落とされがちですが、心臓病の悪化サインであることが多いため、早期に気づいて獣医師の診察を受けることが重要です。
呼吸の変化は日常的に観察しやすいサインなので、飼い主がいち早く異変を察知することが、愛犬の命を守ることにもつながります。
犬に見られる心臓病の検査・治療方法
犬の心臓病を発見する第一歩は、動物病院での聴診です。
心臓の鼓動に混ざる異常音(心雑音)を確認することで、初期の段階で異変に気づけます。
心雑音が認められたら、超音波検査(心エコー)や胸部X線撮影、心電図検査などの画像診断が行われ、心臓の構造や動き、血流の状態などを詳しく調べます。
病気の種類や進行度に応じて、治療法が決定されます。
僧帽弁閉鎖不全症のような進行性の心臓病に対しては、本来であれば外科手術によって弁を修復することが根本的な治療となりますが、手術を行える施設が限られており、費用面でも負担が大きいため、ほとんどのケースでは内科的な投薬治療が中心となります。
使用される薬には、心臓の収縮力を高める強心薬、血管を拡張させて心臓の負担を軽減する薬、体内の余分な水分を排出して循環器への圧力を下げる利尿剤などがあります。
これらを症状や進行具合に応じて適切に組み合わせることで、病状の進行を抑え、愛犬のQOL(生活の質)を保つことが可能になります。定期的な検査と投薬管理が非常に重要です。
参考:犬の僧帽弁閉鎖不全症における外科的治療より
心臓病の犬におすすめのドッグフード
心臓病の犬には、塩分を控えめにしながらも心機能をサポートする栄養素を含んだドッグフードを選ぶことが重要です。
- タウリンやポリフェノール、L-カルニチン、オメガ3脂肪酸など、心臓の働きを助ける成分が配合されているもの
- 腎臓への負担が少ない成分設計や、抗酸化成分を豊富に含むもの
- 心臓への負担軽減と同時に高齢犬の体調維持をサポートする仕様となっているもの
市販の中でも、療法食やシニア犬向けの特別配合食が多く販売されていますが、これらの療法食は、栄養バランスが特別に調整されているため、使用前にかかりつけの獣医師と相談することが必須です。
心臓病の進行度や併発症の有無に応じて、適切なフードを見極めましょう。
ドッグフード選びは治療と同じくらい大切なケアの一環です。
ここからは、心臓病の犬におすすめのドッグフードを10品紹介します。
評価基準 | 評価基準について |
---|---|
食いつきの期待度![]() |
実際の飼い主からの口コミやレビュー、食いつきが良いとされる原材料(高品質な肉類や香りの良い素材)の使用状況などを参考に評価しています。 特に動物性たんぱく質の含有量や素材の質が食いつきに大きく影響すると考えられるため、そうした観点も重視しています。 |
サポート成分![]() |
関節の健康をサポートするグルコサミン・コンドロイチン、皮膚や被毛ケアに役立つオメガ3脂肪酸、腸内環境を整える乳酸菌・オリゴ糖などが代表的です。 また、特定の健康トラブルに配慮した設計(涙やけ・アレルギー・体重管理など)がされているドッグフードは高く評価しています。 |
内容量![]() |
小型犬・中型犬・大型犬によって必要な量は異なりますが、少量すぎると頻繁に購入しなければならず手間がかかりますし、多すぎると保管に困ることも。 適度な内容量や、小分けパックなど保存しやすい工夫がされている商品は評価が高くなります。 |
購入価格![]() |
品質や成分は一旦除外し、純粋に価格のみを比較しています。 無理なく継続できる手ごろな価格設定のドッグフードは、高評価としています。 ただし、極端に安すぎるものは品質面で不安が残る場合も多いため、価格だけでなく他の評価基準と合わせて選ぶことが重要です。 |
安全性![]() |
使用されている原材料の品質や産地、製造工場の管理体制、無添加であるかどうかなど、細かい情報開示がされているドッグフードは高評価としています。 特に、人間が食べられるレベルの原材料(ヒューマングレード)を使用しているか、合成添加物(保存料・着色料など)が使用されていないかといった点をチェックしています。 輸入品の場合は輸送や保管方法についての説明がしっかりしているものも安心感があります。 |
■心臓病の犬におすすめのドッグフード
心臓病の犬に おすすめのドッグフード |
購入価格 | 内容量 | 原産国 | 対応犬種 |
---|---|---|---|---|
モグワンドッグフード![]() |
5,456円 | 1.8kg | イギリス | 全犬種・全年齢 |
うまかドッグフード![]() |
5,478円 | 1.5kg | 日本 | 全犬種・全年齢 |
このこのごはん![]() |
3,850円 | 1kg | 日本 | 全年齢・小型犬向け |
和漢みらいの ドッグフード(心臓用) ![]() |
6,050円 | 1.0kg | 日本 | 全犬種・全年齢 |
ヒルズ サイエンス・ダイエット 腎臓・心臓ケア機能 ![]() |
3,327円 | 3.3kg | アメリカ | 全犬種・シニア |
ロイヤルカナン 療法食![]() |
8,456円 | 3.0kg | フランス | 全犬種・成犬 |
ベッツソリューション 心臓サポート ![]() |
8,286円 | 3.0kg | イタリア | 全犬種・成犬 |
ヘルツ・エアクランクンゲン![]() |
1,650円 | 400g | ドイツ | ― |
Dr.宿南のキセキのごはん 犬用食事療法食 ![]() |
4,752円 | 1.0kg | 日本 | 全年齢・全犬種 |
ドクターズケア 犬 ハートケア ![]() |
2,970円 | 1.0kg | 日本 | 全犬種・成犬 |
モグワン

モグワンは、イギリスの専門工場と共同開発された高品質なドッグフードで、ヒューマングレードの食材を使用して作られています。
主原料にはチキンとサーモンを合計で50%以上配合し、良質な動物性たんぱく質をしっかり摂取できます。

さらに、穀物を一切使わないグレインフリー処方で、穀物にアレルギーを持つ犬にも配慮されています。
- 心臓の健康に重要なオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を豊富に含むサーモンを使用しており、アスタキサンチンやポリフェノールといった抗酸化成分も配合している
- 塩分も控えめ(0.08%)で、心臓病の犬の健康維持に適しており、ビタミンA・D3・Eといった心臓サポートに役立つビタミン類配合
- 小さなドーナツ型の粒で食べやすく、添加物・香料・保存料不使用
また、Web限定販売にすることで品質管理と価格の両立を実現しており、健康志向の飼い主から高い評価を受けています。
全犬種・全年齢に対応した栄養バランスも、モグワンの大きな強みです。
価格(税込) | 【通常】5,456円 【定期初回】2,728円 【定期】4,364〜4,910円 定期コースで最大20%OFF ※2024年12月1日時点の価格情報 |
---|---|
内容量 | 1.8kg |
kg単価 | 2,728円(「定期」価格で買った場合のkg単価) |
原産国 | イギリス |
特徴 | グレインフリー・ヒューマングレード |
対応犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 |
カロリー | 361.5kcal |
粒の大きさ | 8~12mm |
原材料 | チキン&サーモン56.5%(放し飼いチキン生肉 21%、生サーモン 12%、乾燥チキン 12%、乾燥サーモン 7.5%、チキングレイビー 2%、サーモンオイル 2%)、サツマイモ、エンドウ豆、レンズ豆、ひよこ豆、ビール酵母、アルファルファ、ココナッツオイル、バナナ、リンゴ、海藻、クランベリー、カボチャ、カモミール、マリーゴールド、セイヨウタンポポ、トマト、ショウガ、アスパラガス、パパイヤ、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン( MSM)、コンドロイチン、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、E)、乳酸菌 |
成分表示 | タンパク質:27%以上 脂質:10%以上 粗繊維:4.75%以下 灰分:9.5%以下 水分:9%以下 NFE:38.5% オメガ3脂肪酸:1% オメガ6脂肪酸:1.8% リン:1% カルシウム:1.4% |
より詳しく知りたい方は、以下の関連記事からご確認ください。
うまかドッグフード

うまかドッグフードは、水炊き料亭「博多華味鳥」が開発した国産の高品質ドッグフードです。

主原料には九州産の「華味鳥」の生肉を100%使用しており、高タンパク・低脂質で犬の体に負担が少ないのが特徴です。
- ヒューマングレードの原材料を厳選して使用
- 着色料や合成保存料などの人工添加物を一切使用しない完全無添加・グルテンフリー設計
- オイルコーティングを施していないため、自然な香りと味わいが楽しめる
腸内環境を整える「ビフィズス菌」や「フラクトオリゴ糖」、関節ケアの「グルコサミン」や「コンドロイチン」なども配合されており、健康維持を多方面からサポートできます。
全年齢・全犬種に対応しており、特にアレルギーや食いつきの悪さに悩む愛犬にもおすすめです。
初回は63%OFF&送料無料で試せる定期購入が用意されているため、お得に始められるのも魅力のひとつです。
価格(税込) | 【通常】5,478円 【定期初回】1,980円(63%OFF) 【定期】4,930円 定期コースで初回63%OFF ※2024年12月1日時点の価格情報 |
---|---|
内容量 | 1.5kg |
kg単価 | 2,921円(「定期」価格で買った場合のkg単価) |
原産国 | 日本 |
特徴 | 主原料に九州産の華味鳥100%使用 |
対応犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 |
カロリー | 350kcal |
粒の大きさ | 縦10mm、横6mm程度の楕円形 |
原材料 | 鶏肉、大麦、玄米、かつお節、大豆、ビール酵母、チキンエキス、米油、卵黄粉末、発酵調味液、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、かぼちゃ、昆布、しいたけ、コンドロイチン、セレン酵母、しょうが、ビフィズス菌、グルコサミン、L-トレオニン、ミネラル類(牛骨カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム) |
成分表示 | タンパク質:21.4%以上 灰分:6.8%以下 脂質:9.5%以上 水分:10.0%以下 粗繊維:0.8%以下 |
より詳しく知りたい方は、以下の関連記事からご確認ください。
このこのごはん

「このこのごはん」は、小型犬の健康を考えて開発された国産・無添加のドッグフードです。
主原料には、鶏ささみや鹿肉、まぐろなどの低脂肪・高タンパクな動物性食材を使用し、愛犬の筋肉維持や皮膚・被毛の健康をサポートしてくれます。

また、食材には青パパイヤやモリンガといった消化や栄養吸収を助けるスーパーフードが含まれており、腸内環境の改善や涙やけの軽減にも期待できます。
- 粒の大きさは7〜8mmと小さめで、口の小さな小型犬でも噛みやすい
- オイルコーティングも行っていないため、素材本来の香りと味で犬の食欲を引き出せる
- 保存料や着色料、香料といった人工添加物は不使用
さらに、カツオ節の自然な香りが食いつきを高め、小食や偏食気味な犬にも配慮されています。
対応年齢は子犬からシニアまでのオールステージ設計で、総合栄養食としての基準を満たしているため、他のフードを混ぜることなくこれ一つでバランスの取れた食事が可能です。
特に、穀物アレルギーに配慮して小麦やとうもろこしを使わず、大麦や玄米といった栄養価の高い穀物を採用している点も安心材料となっています。
価格(税込) | 【通常】3,850円 【定期】3,278円 定期コースで15%OFF ※2024年12月1日時点の価格情報 |
---|---|
内容量 | 1kg |
kg単価 | 3,278円(「定期」価格で買った場合のkg単価) |
原産国 | 日本 |
特徴 | 小型犬のお悩みサポートを目的として作られたフード |
対応犬種・年齢 | 全年齢・小型犬向け |
カロリー | 343kcal |
粒の大きさ | 7~8mm |
原材料 | 鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母、L-トレオニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、卵殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パトテン酸カルシウム) |
成分表示 | たんぱく質:20.9%以上 灰分 :6.8%以下 脂質 :8.0%以上 水分 :10.0%以下 粗繊維:1.1%以下 |
より詳しく知りたい方は、以下の関連記事からご確認ください。
和漢みらいのドッグフード 特別療法食SI(心臓用)

和漢みらいのドッグフード 特別療法食SI(心臓用)は、心臓病を抱える愛犬の健康を支えるために特別に開発された国産の薬膳療法食です。

人工添加物を一切使用せず、ヒューマングレードの高品質な原材料のみを使用することで、安心して与えられるドッグフードに仕上がっています。
- 高消化性かつ低アレルゲンな生鹿肉をはじめ、馬肉や魚、大麦、玄米、さつまいもなどをバランスよく配合
- 心臓に負担をかけないよう低タンパク・低ナトリウム設計
- 紅豆杉や高麗人参など89種類の和漢植物を配合した薬膳レシピと、腸内環境を整える発酵素材やマクロビオティックの考え方を取り入れた設計により、免疫力や自然治癒力の向上も期待できる
また、L-カルニチンやタウリン、ポリフェノール、耐熱性オメガ3脂肪酸など、心筋ケアや血液循環の健康をサポートする栄養素も強化されており、心臓の機能維持に役立ちます。
全年齢対応で、1袋1kgあたり定期価格6,050円(税込)とコストはかかりますが、愛犬の心臓の健康を第一に考えた高機能フードといえるでしょう。
価格(税込) | 通常:6,600円 定期:6,050円 |
---|---|
内容量 | 1.0kg |
g単価 | 6.05円/g |
原産国 | 日本 |
対応犬種・年齢 | 全犬種・全年齢 |
カロリー | 333kcal/100g |
粒の大きさ | 10mm |
原材料 | 生肉(鹿,馬,魚),大麦,玄米,国産雑節,サツマイモ,菜種油,胡麻,米ぬか,和漢植物【ユーグレナ(ミドリムシ),オルニチン,セルロース,イヌリン,白豆杉,フランス海岸松,紫イペ,スリッパリーエルム,ネムノキ,菩提樹,サンザシ,朝鮮人参,田七人参,紅花,冬虫夏草,クコの実(ゴジベリー),サンシシ,大棗(ナツメ),ウコギ葉,DHA,亜麻仁,アンゼリカ,霊芝,アガリクス,チャーガ(シベリア霊芝),ハナビラタケ,ギムネマ葉,ノコギリヤシ,プロポリス,クランベリー,ガラナ,キャッツクロー,生姜,八角,モリンガ,ハス胚芽,オトギリソウ,シロキクラゲ,マイタケ,タモギタケ,メシマコブ,山伏茸,アスタキサンチン,ノニ果実,クマザサ,クロガリンダ,菊芋,ケロッコパウダー,ドクダミ,カミツレ,ゴカヒ,ギョクチク,陳皮,大麦若葉,ハトムギ,延命草,吉野葛,ガジュツ,サラシア,ツリガネニンジン,MSM,ケイヒ,ウコン,菊花,当帰の葉,ウラジロガシ,グアバ葉,スピルリナ,甘茶,ザクロ,コーンシルク,バイキセイ,カノコソウ,麻(ヘンプ),黒豆,板藍根,桑の葉,山芋,ローヤルゼリー,甜茶,アロエベラ,緑イ貝,ブルーベリー,コラーゲン】,海藻(フコイダン),サチャインチオイル,トルラ酵母,乳酸菌,オリゴ糖/卵殻カルシウム,ビタミン類(B群,A,E,K,コリン),グルコサミン,アルギニン,ロイシン,イソロイシン,バリン,リジン,メチオニン,タウリン,ミネラル類(亜鉛,銅) |
成分表示 | タンパク質21.0% 粗脂肪7.3% 粗繊維4.5%以下 粗灰分6.0%以下 水分10.0%以下 |
より詳しく知りたい方は、以下の関連記事からご確認ください。
ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉シニア 腎臓・心臓ケア機能

ヒルズ サイエンス・ダイエット〈プロ〉シニア 腎臓・心臓ケア機能は、7歳以上の高齢犬のために開発されたドッグフードで、加齢による身体機能の低下に配慮して設計されています。
特に腎臓と心臓の健康維持を重視しており、タンパク質・ナトリウム・リンの含有量を適切に調整しています。
これにより、腎臓や心臓への負担を軽減しながら必要な栄養をしっかり補えます。
- 抗酸化成分であるビタミンE&Cが配合されており、シニア犬の免疫力維持に貢献
- 関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチン硫酸配合
主原料にはチキンが使用されており、シニア犬でも食べやすく嗜好性も高いため、食欲の落ちた犬にもおすすめです。
アメリカで製造され、厳格な品質管理のもと作られている点も安心材料のひとつです。
価格は3.3kgで税込3,327円と、手に取りやすいコストで継続的な健康管理を実現できます。
価格(税込) | 3,327円 |
---|---|
内容量 | 3.3kg |
g単価 | 1.008円/g |
原産国 | アメリカ |
対応犬種・年齢 | 全犬種・シニア |
カロリー | 356kcal/100g |
粒の大きさ | 8~10mm |
原材料 | チキン、大麦、トウモロコシ、米、マイロ、小麦、動物性油脂、ビートパルプ、オート麦、チキンエキス、大豆、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ポークエキス、亜麻仁、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、小麦ブラン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、オート麦ファイバー、L-カルニチン、リンゴ、ブロッコリー、ニンジン、クランベリー、エンドウマメ |
成分表示 | タンパク質19 % 脂質13.7 % 炭水化物(NFE)58.3 % 粗繊維2.4 % |
ロイヤルカナン 療法食 犬用 早期心臓サポート+関節サポート

ロイヤルカナンの「早期心臓サポート+関節サポート」は、初期の心疾患や関節炎の兆候がある犬のために設計された療法食です。
心臓の健康維持のため、ナトリウム含有量を制限し、タウリンやL-カルニチンを配合することにより、心筋機能をサポートします。
- 心血管系の健康維持に役立つEPA・DHA(オメガ3脂肪酸)をバランスよく配合
- 関節の健康面では、ウコンエキス、加水分解コラーゲン、緑茶ポリフェノールなどを組み合わせた独自の「C2P+ジョイントコンプレックス」を採用
関節への負担を軽減し、活動量が減りがちな犬にも毎日の健康管理がしやすくなるよう配慮されています。
獣医師の指導のもとで使用することが前提の食事療法食で、心疾患や関節炎を抱える犬に対するサポートとして、高い専門性が評価されています。
価格(税込) | 8,456円 |
---|---|
内容量 | 3kg |
g単価 | 2.818円/g |
原産国 | フランス |
対応犬種・年齢 | 全犬種・成犬 |
カロリー | 383 kcal/100g |
粒の大きさ | 8~10mm |
原材料 | コーン、米、小麦粉、超高消化性豚タンパク(消化率90%以上)、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、肉類(鶏、七面鳥)、動物性油脂、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、小麦、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、チコリー、加水分解コラーゲン、大豆油、フラクトオリゴ糖、緑茶抽出物(ポリフェノール源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-アルギニン、L-リジン、L-カルニチン)、ゼオライト、ポリリン酸ナトリウム、クルクミン(ウコンエキス)、ミネラル類(Ca、Cl、K、Mg、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス) |
成分表示 | タンパク質23.0%以上 脂質12.0%以上 粗繊維2.5%以下 灰分6.7%以下 水分10.5%以下 |
ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート

「ベッツソリューション ドッグフード 心臓サポート」は、心疾患や心不全に悩む犬のために開発された食事療法食で、心臓への負担を軽減する設計がされています。
高血圧やうっ血、浮腫など心臓疾患に関連する症状に配慮し、ナトリウムを低く抑えつつ、最適なナトリウム/カリウム比で体内の水分バランスを整えます。
さらに、心筋機能の維持を助けるため、タウリンとL-カルニチンが強化されており、活動性が低下した犬の筋肉量維持にも役立ちます。
- 心臓疾患の犬のために調整され、高血圧を予防し心臓に負担がかからない
- Fit-aroma成分として配合されたオタネニンジン(高麗人参)に含まれるジンセノサイドで、血管機能や抗酸化作用をサポート
- 炭水化物源にはカリウムを豊富に含むタピオカを使用し、心血管系への優しさも追求
その他にも、サーモンオイル、凍結乾燥メロン果実(SOD源)、ミルクプロテインなど、多角的に心臓の健康を支える成分が含まれています。
獣医師の指導のもとで与えることで、心臓疾患の進行を抑える手助けとなるでしょう。
価格(税込) | 8,286円 |
---|---|
内容量 | 3.0kg |
g単価 | 2.762円/g |
原産国 | イタリア |
対応犬種・年齢 | 全犬種・成犬 |
カロリー | 379kcal/100g |
粒の大きさ | 10mm |
原材料 | 乾燥鶏肉、タピオカ、動物性油脂(鶏脂)*、ジャガイモ、加水分解サーモンタンパク、乾燥卵、乾燥ニンジン、乾燥豆、エンドウ豆繊維、魚油(サーモンオイル)*、乾燥魚(アンチョビ)、キャロブパウダー(イナゴマメ)、ビール酵母、ビートパルプ、乾燥カモ肉、キシロオリゴ糖(XOS 0.4%)、ミネラル類(マンガン、銅、鉄、セレン、ヨウ素)、オタネニンジン(0.01%)、凍結乾燥メロン果実(SOD源 0.005%)、ミルクプロテインパウダー、酸化防止剤(植物油脂由来トコフェロール抽出物) |
成分表示 | タンパク質29%以上 粗脂肪17%以上 粗繊維8%以下 粗灰分10%以下 水分10%以下 |
ビオピュア ヘルツ・エアクランクンゲン オーガニック

「ビオピュア ヘルツ・エアクランクンゲン オーガニック」は、心臓機能に不安のある犬、特に慢性心不全や高血圧の犬のために設計されたオーガニックのウェットフードです。
心臓病の犬に多く見られる食欲不振や体重減少に配慮し、嗜好性が高く、シニア犬でも食べやすい缶詰タイプになっています。
- ナトリウムを抑えつつ、カリウムとマグネシウムをバランス良く配合することで、心臓の負担を軽減し、高血圧予防にもつながる栄養設計
- 使用されている原材料はすべてオーガニック認証を受けている
- BIOライスはグルテンフリーで消化性が高く、BIO鶏肉や鶏レバーは高タンパクかつ低脂肪で、必須脂肪酸や鉄、ビタミンを豊富に含んでいる
さらに、BIOニンジンはβカロテンや食物繊維を、BIOサンフラワーオイルはビタミンEを豊富に含み、心臓だけでなく全身の健康をサポートします。
添加物を極力排除し、1缶ずつ手作業で作られている点も安心材料で、オーガニック志向の飼い主にも支持されています。
心疾患の食事管理とともに、美味しさと安全性を両立した一品です。
価格(税込) | 1,650円 |
---|---|
内容量 | 400g |
g単価 | 4.125円/g |
原産国 | ドイツ |
対応犬種・年齢 | ― |
カロリー | 100g-147kcal |
粒の大きさ | ― |
原材料 | Bioライス、Bio鶏肉、Bioニンジン、Bio鶏レバー、Bioサンフラワーオイル、炭酸カルシウム |
成分表示 | タンパク質6% 粗脂肪7% 粗繊維2% 粗灰分2% 水分70% |
Dr.宿南のキセキのごはん 犬用食事療法食 心臓サポート

「デイリースタイル 犬用食事療法食 心臓サポート」は、心臓疾患を持つシニア犬のために、進化の視点と栄養学の両面から開発された療法食です。
獣医師の宿南章氏によって開発されており、犬の祖先であるオオカミの食性に基づき、鹿肉を中心とした高タンパク・低脂肪の構成が特徴です。
- 使用されている鹿肉は、捕獲から2時間以内に冷蔵処理される新鮮な国産の生肉で、人用の牛肉と同様に麹で熟成され、30時間以上煮込むことで栄養価と消化吸収性を高めている
- 犬の健康維持に効果的とされる天然のクマザサを配合し、オオカミが冬場に体力維持のために摂取していた環境に近い状態を再現
さらに、合成保存料・着色料・香料、遺伝子組み換え原料、中国産素材は一切使用せず、ヒューマングレードの食材のみを使用するなど、安全性にも徹底したこだわりがあります。
胃腸の弱い犬や体重の維持が難しい犬にも適しており、食いつきも良好。手作り食の代わりとしても十分に活用できる高品質な療法食です。
価格(税込) | 4,752円 |
---|---|
内容量 | 1.0kg |
g単価 | 4.752円/g |
原産国 | 日本 |
対応犬種・年齢 | 全年齢・全犬種 |
カロリー | 400kcal |
粒の大きさ | 8~10mm |
原材料 | 鹿肉(生)、牛肉(国産)、焙煎玄米、小麦、動物性油脂、ココナッツ油、大豆、クマザサ(天然)、酵母、麹、海藻、ミネラル類(カルシウム、カリウム、クロール、ナトリウム、亜鉛)、アミノ酸類(L-メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、E、D、パントテン酸Ca、ナイアシン、葉酸) |
成分表示 | タンパク32%以上 粗脂肪12%以上 粗繊維1%以下 粗灰分9%以下 水分6%以下 |
ドクターズケア 犬 ハートケア

「ドクターズケア 犬用ハートケア」は、慢性心臓病の愛犬のために開発された国産の療法食で、心臓への負担軽減と腎臓・関節の健康維持をトータルにサポートする設計が特長です。
特に、ナトリウムの含有量は一般的なメンテナンスフードと比較して約66%も低減されており、心臓に優しい食事管理ができます。
- 心臓機能を支えるL-シトルリンやL-カルニチン、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)など、複数の機能性成分を配合
- 腎臓への配慮としてリンの含有量も約35%抑えられており、初期の慢性腎臓病にも対応
- 関節の健康維持成分としてグルコサミン配合
日本国内の環境に適した栄養設計とおいしさを両立させており、愛犬が長く食べ続けられる療法食として安心して選べる製品となっています。
価格(税込) | 1kg/2970円・3kg/7260円 |
---|---|
内容量 | 1kg・3kg |
g単価 | 2.97円/g |
原産国 | 日本 |
対応犬種・年齢 | 全犬種・成犬 |
カロリー | 406kcal/100g |
粒の大きさ | 約8mm |
原材料 | トウモロコシ、ミートミール、動物性油脂、脱脂大豆、米粉、おから、フィッシュオイルパウダー、全卵粉末、ウィートブラン、チキンレバーパウダー、フラクトオリゴ糖、L-カルニチンフマル酸塩、グルコサミン、セレン酵母、グルタチオン酵母、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、小麦粉、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、塩素、マグネシウム、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(タウリン、シトルリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール) |
成分表示 | タンパク質25.8% 脂質20.2% 粗繊維2.6% 灰分5.0% |
心臓病の犬に適したドッグフードの選び方
心臓病を抱える犬にとって、日々の食事は体調を左右する重要な要素です。
ドッグフードに含まれる塩分や脂肪、栄養成分のバランスが適切でない場合、心臓への負担をさらに悪化させてしまう恐れもあります。
しかし、どのような基準でフードを選べばよいのか、迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ここでは、心臓病の愛犬にとって適切なドッグフードを選ぶための具体的なポイントを4つに分けて詳しく解説します。
- 低塩分のドッグフードを選ぶ
- 十分なカロリーが摂取できるドッグフードを選ぶ
- 心臓機能をサポートする成分が配合されたドッグフードを選ぶ
- ビタミン類がバランスよく配合されているドッグフードを選ぶ
愛犬の健康を守るためにも、正しい知識を身につけて最適なフードを見つけましょう。
低塩分のドッグフードを選ぶ
心臓病の犬には、ナトリウム(塩分)の摂取量を抑えることが大切です。
過剰な塩分は血圧を上げ、心臓への負担を増加させる原因となります。
とくにうっ血性心不全の犬にとって、ナトリウムの制限は重要な管理項目です。
心臓病の症状の段階 | ナトリウムの制限段階 |
---|---|
初期 | ナトリウム制限なし〜最小限のナトリウム制限(100mg/100kcal) |
軽度~中期 | 中等度のナトリウム制限(80mg/100kcal) |
重度 | ナトリウム制限(療法食がおすすめ) |
参照:臨床のための小動物栄養学(p63)より
市販の一般的なドッグフードの中にはナトリウムが1%近く含まれている商品もありますが、心臓病の犬には『0.15〜0.25%程度』が推奨される範囲です。
また、塩分とバランスを取るために、クロールやリンの含有量も併せて調整されているかを確認しましょう。
配合成分 | 成分の配合量の目安 |
---|---|
ナトリウム | 0.15%~0.25% |
クロール | ナトリウムの総量の1.5倍程度 |
リン | 0.2%~0.7% |
腎機能も低下している場合が多いため、リンは『0.2〜0.7%程度』が理想的です。
製品選びの際には、成分表や公式サイトの栄養情報をよく確認し、塩分やミネラルバランスが適切に調整されたフードを選ぶことが重要です。
心臓機能をサポートする成分が配合されたドッグフードを選ぶ
心臓病のケアには、単に塩分やカロリーを管理するだけでなく、心臓機能を内側から支える『栄養成分』にも注目する必要があります。
中でも代表的なのが、『タウリン』と『L-カルニチン』、『ポリフェノール』です。
配合成分 | 成分効果 |
---|---|
タウリン | 心筋の収縮や細胞の正常な働きに欠かせないアミノ酸の一種で、不足すると拡張型心筋症のリスクが高まる |
L-カルニチン | 脂肪酸をエネルギーに変換するのを助け、特に心臓のエネルギー代謝に重要な役割を果たす |
ポリフェノール | 一酸化炭素の生成を抑え、血管の平滑筋を緩める同時に、血圧上昇を抑えられるため、心臓への負担も軽減できる |
これらの成分がきちんと含まれているドッグフードは、弱った心臓を栄養面から支える助けとなります。
また、オメガ3脂肪酸や抗酸化物質も心臓の炎症を抑える働きがあり、総合的に心臓の健康維持に役立ちます。
成分表での含有量の確認や、公式サイトの説明をしっかり読み込んで、心臓ケアに適した成分がバランスよく配合されている商品を選びましょう。
配合成分 | 成分の配合量の目安 |
---|---|
タウリン | 0.1%以上 |
L-カルニチン | 0.02%以上 |
カリウム | 0.4%以上 |
マグネシウム | 0.05%以上 |
十分なカロリーが摂取できるドッグフードを選ぶ
心臓病の犬にとって、適切なカロリー摂取は病気の進行を抑えるうえで欠かせません。
特に心臓病が進行している犬は、体がエネルギーを多く消費するため、体重が減りやすくなります。
しかし、過剰なカロリー摂取は肥満を引き起こし、かえって心臓に大きな負担をかけることになるため注意が必要です。
理想的なのは、『脂肪分6〜10%程度のドッグフード』を目安に、犬の体型や活動量に応じて給餌量を調整することです。
ボディコンディションスコア(BCS)で3〜4を維持できる状態が目標であり、痩せすぎも太りすぎも避けましょう。

参考:環境省|ボディコンディションスコア(BCS)より
高齢や活動量の少ない犬でも、必要なエネルギーをしっかり摂取できるよう、カロリー密度が高めのフードを選ぶと安心です。
毎日の体重測定と体調管理をセットにし、健康的な体重維持を目指しましょう。
ビタミン類がバランスよく配合されているドッグフードを選ぶ
ビタミンは、心臓を含むすべての臓器の機能を正常に保つうえで必要不可欠な栄養素です。
特に心臓病の犬には、『ビタミンE』や『ビタミンCなどの抗酸化ビタミン』が重要とされます。
これらは体内の酸化ストレスを軽減し、心筋のダメージを防ぐ働きを持ちます。
また、ビタミンB群(B1、B6、B12など)はエネルギー代謝をサポートし、心臓を含む全身の働きを助けます。
ビタミンDもカルシウム代謝に関わり、心拍のリズムを保つ上で大切な栄養素です。
これらのビタミンがバランスよく配合されているフードを選ぶことで、日常的な栄養補給と体調管理をサポートできます。
無添加でビタミンの含有量が明記されている商品や、総合栄養食としての基準を満たしているフードであれば安心です。
人工的なビタミン強化よりも、自然由来の原材料から摂れるビタミンの方が吸収率が高いため、原材料にも注目しましょう。
心臓病の愛犬に対して飼い主ができること
心臓病の犬が少しでも長く健康的に過ごすためには、食事管理だけでなく、飼い主による日々のサポートが欠かせません。
- 定期的な動物病院での検診
- 病状に応じた適切な内科的治療(投薬など)の継続
- 過度な運動の制限
- 体重管理
まず重要なのは、定期的な動物病院での検診と、病状に応じた適切な内科的治療(投薬など)を継続することです。
心臓病は進行性の病気であるため、定期的な診察によって状態を把握し、早期に治療内容を見直すことで悪化を防げる可能性が高まります。
次に、過度な運動の制限もポイントです。
心臓に負担をかけるような激しい運動は避ける必要があります。
散歩中に息切れを起こす場合には距離や時間を短く調整し、無理のない範囲で活動させることが大切です。
そして、体重管理も非常に重要です。
肥満は心臓への負担を増す一方で、痩せすぎも体力を低下させるため、適正な体重を維持することが理想です。
動物病院での定期的な体重チェックを取り入れ、フード量の調整や間食の管理を行いましょう。

参考:環境省|ボディコンディションスコア(BCS)より
これらを総合的に実践することで、愛犬の心臓への負担を軽減し、穏やかな生活を支えることができます。
心臓病の犬におすすめのドッグフードに関する質問
愛犬が心臓病と診断されると、「どんな食べ物を避ければいいの?」「予防のために特別なフードを与えるべき?」など、多くの疑問や不安が生まれます。
ここでは、心臓病の犬に関してよくある質問に答えながら、食事面での注意点やドッグフードの選び方についてわかりやすく解説します。
- 心臓病を患った犬に与えてもいい食べ物と悪い食べ物はある?
- 心臓病の予防として「心臓病用」のドッグフードを与えても大丈夫?
- 食物アレルギー対策が成されたドッグフード(グレインフリーなど)は心臓病に効果がある?
健康な犬への予防策やグレインフリー製品の扱い方なども含め、飼い主さんが正しい判断をするためのヒントをご紹介します。
心臓病を患った犬に与えてもいい食べ物と悪い食べ物はある?
心臓病の犬に対して「特別によい」とされる食べ物は、現時点で明確には報告されていません。
しかし、悪影響を及ぼす可能性のある食べ物については、注意が必要です。
特にナトリウム(塩分)を多く含む食材は心臓に負担をかけるため、心臓病の犬には避けたほうが良いとされています。
- チーズ
- かまぼこ
- ハム
- 煮干しなど
これらは人間にとっては嗜好性の高い食品ですが、犬にとっては塩分過多となり、心臓の健康を損なうおそれがあります。
また、市販されている犬用おやつの中にも、意外と多くのナトリウムを含んでいる製品があります。
愛犬におやつを与える際には、成分表示をしっかり確認し、不安な場合にはかかりつけの獣医師に相談することが重要です。
心臓病の犬にとって食事は治療の一部でもあるため、安全性を第一に考えて食材を選ぶようにしましょう。
心臓病の予防として「心臓病用」のドッグフードを与えても大丈夫?
愛犬が現在は健康でも、心臓病を心配して予防的に「心臓病用」のドッグフードを与えるべきか悩む飼い主も少なくありません。
しかし、心臓病用の療法食は基本的に病気の診断を受けた犬のための食事であり、健康な犬に必要以上の制限を加えることで、かえって栄養バランスを崩してしまう可能性があります。
そのため、現在心臓に異常がない場合には、無理に心臓病用のドッグフードを与える必要はありません。
心配であれば、まずは定期的な健康診断を受けることが最も有効な予防手段です。
特に高齢犬や心臓病の家系を持つ犬の場合、定期的な心臓のエコー検査や血液検査を受けておくことで、早期発見・早期治療につながります。
心臓病用の食事は病気の進行を抑える「治療の一環」として使われるべきものであり、予防目的だけで使用することは推奨されていません。
食物アレルギー対策が成されたドッグフード(グレインフリーなど)は心臓病に効果がある?
グレインフリー(穀物不使用)など、食物アレルギーに配慮されたドッグフードは多くの飼い主に注目されていますが、『心臓病に直接効果があるかどうか』は、現時点では科学的に明確な根拠がありません。
一部の研究では、特にグレインフリーの食事と特定の心臓病(拡張型心筋症)との関連が指摘されたこともありましたが、因果関係が証明されているわけではなく、未だ議論の余地があります。
そのため、心臓病の治療や予防のためにグレインフリーフードを選ぶ場合は、単に穀物が入っていないから良いという理由だけで選ばないことが重要です。
フードの選定は、アレルギーの有無、消化の状態、栄養バランスなどを総合的に見て判断すべきであり、心臓病に関してはナトリウム量や心臓サポート成分(タウリン・L-カルニチンなど)の有無を優先的にチェックするとよいでしょう。
グレインフリーを選ぶ際には、ラベルや成分表をよく確認し、不安があれば獣医師と相談してから導入するのがおすすめです。
心臓病を患ったら愛犬の状態に合わせてドッグフードを選ぶこと
愛犬が心臓病と診断された場合、薬による内科的治療が基本となりますが、補助療法として適切なドッグフードを選ぶことも重要なケアの一環です。
心臓病用のフードには減塩タイプや、心臓機能をサポートするタウリン・L-カルニチン・ポリフェノールなどが配合された製品があります。
これらは心臓への負担を軽減するだけでなく、腎臓や関節など他の臓器にも良い影響をもたらします。
ただし、心臓病の進行具合や症状の重さによっては、食事内容の変更が体調を悪化させることもあります。
特に高齢犬や他の疾患を抱えている場合には慎重な判断が必要です。
ドッグフードを切り替える際には、必ずかかりつけの獣医師と相談し、愛犬の状態に最も合った内容を選ぶようにしましょう。
また、日々の観察も欠かせません。
小さな異変に気づくことで早期発見・早期治療が可能になり、結果として病気の進行を抑えられます。
愛犬の健康を守るために、食事の見直しと定期的な健康チェックをセットで行うようにするとよいでしょう。