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犬を触るとキャンと鳴くのはなぜ?考えられる問題やよくある質問などもご紹介

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

犬を触るとキャンと鳴くのはなぜ?考えられる問題やよくある質問などもご紹介

「愛犬を触るとキャンと鳴くのはなぜ?」
「体のどこかを痛がっている?」

といったように、愛犬に触れるとキャンと鳴く理由について調べられていませんか?

犬に触れるとキャンと鳴くのは、痛みを感じている場合があります。

また、驚きや恐怖などの感情の現れかもしれません。

この記事では、犬を触るとキャンと鳴くことについて、以下の内容でご紹介します。

この記事の内容
  • 犬を触るとキャンと鳴く理由
  • 犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる問題
  • 犬を触るとキャンと鳴くことに関するよくある質問

愛犬に触れるとキャンと鳴く理由などについて知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

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犬を触るとキャンと鳴く理由

怒る犬 (2)

犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる理由は以下のとおりです。

犬を触るとキャンと鳴く理由
  • 怪我や病気で痛みを感じたことにより
  • 驚き・恐怖・不安などの精神的なものにより
  • 助けを求めることにより

それぞれについて見ていきたいと思います。

怪我や病気で痛みを感じたことにより

愛犬が触られるとキャンと鳴くとき、まず考慮すべきは、物理的な痛みが原因となっている可能性です。

痛みは様々な要因から来ることがあり、その中には怪我や病気も含まれます。

例えば、犬が以前に怪我をした場所を触ると、まだ治っていないために痛みを感じて鳴くことがあります。

また、病気による痛みも同じくらい考慮すべきです。

関節炎や皮膚病、耳の問題、歯の問題、さらには内臓の問題など、これらの疾患はすべて犬に痛みを引き起こす可能性があります。

これらの病状のどれかを患っている犬が触られると、自然と痛みを感じて鳴くでしょう。

驚き・恐怖・不安などの精神的なものにより

犬が鳴く原因は物理的な痛みだけではありません。

犬が驚き、恐怖、または、不安を感じると、自分の感情を表現する一つの方法として鳴くことがあります。

例えば、新しい環境や人々、状況に対する不安、または、恐怖が鳴き声の一因となることがあります。

また、不意に触られることによる驚きも、犬が鳴く原因となりえます。

これらの精神的な状態は、犬がストレスや不安を感じているときに特に顕著になるでしょう。

助けを求めることにより

犬が触られるたびにキャンと鳴くのは、何らかの形で助けを求めている可能性があります。

特に、犬が何か特定の病気を抱えている、または、何らかの精神的な問題に苦しんでいる場合などが考えられます。

犬は自分たちの感情やニーズを言葉で伝えることができません。

そのため、さまざまな行動や音を使って自分の状況を伝えようとします。

犬が鳴くのは「私は困っています」「何かがおかしいです」というメッセージの一部かもしれません。

これらの理由を踏まえ、犬が鳴く原因を探る際は、ただその行動を止めさせるだけでなく、その背後にある可能性のある問題を理解し、適切な対策を講じることが大切です。

犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる問題

グッタリする犬

犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる問題についてご紹介します。

犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる問題
  • 関節炎
  • 歯の病気
  • 皮膚の病気
  • 内蔵の病気
  • 椎間板ヘルニア

関節炎

特に年齢を重ねた犬に多く見られる疾患で、関節部に炎症や痛みを引き起こします。

関節炎による痛みは、しばしば犬が触られたときや運動時に強く現れる場合があります。

犬が歩行を避けたり、いつもの活動をためらったりする場合は、獣医の診察を受けることを考えてみてください。

歯の病気

歯肉炎や歯の膿瘍は犬に痛みを引き起こす可能性があり、特に口元や顔を触られたときに痛みが増すことがあります。

口臭、食事への興味喪失、または、顔を触るのを避ける行動が見られた場合は、歯の病気が原因かもしれません。

これらの症状がある場合は、獣医に相談しましょう。

皮膚の病気

皮膚の病気も犬が触られると鳴く一因となり得ます。

皮膚の感染症やアレルギー、皮膚寄生虫は皮膚を非常に敏感にし、触られるだけで不快感や痛みを感じる可能性があります。

皮膚の赤み、かゆみ、湿疹、または抜け毛などの変化が見られた場合、皮膚の病気が疑われます。

内蔵の病気

膵炎、腎臓病、腹部の膿瘍などの病状は、触られるときに痛みを引き起こす可能性があります。

腹部を触られると鳴く、食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少などの症状が見られた場合は、獣医に連絡することをご検討ください。

これらの一つでも症状が見られた場合、またはあなたの犬が何かに苦しんでいると感じる場合は、すぐに獣医に連絡することが大切です。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、犬にとって非常に厄介な病気で、生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。

この病気は、脊椎骨をつなぐクッションのような組織である椎間板が変性し、脊髄に対して圧力をかけることで、神経を圧迫する状態を指します。

これにより犬は痛みを感じ、運動障害、ひどい場合には麻痺を引き起こす可能性があります。

椎間板ヘルニアになりやすい犬種

椎間板ヘルニアはすべての犬種に見られますが、一部の犬種は特に発症しやすい傾向にあります。

ダックスフント、ビーグル、シーズー、フレンチ・ブルドッグ、コーギーなど、短足で長胴の犬種が含まれます。

これらの犬種は椎間板ヘルニアを発症しやすいとされています。

椎間板ヘルニアの予防法

椎間板ヘルニアは完全に予防するのは難しいですが、以下のような取り組みによりリスクを減らせる可能性があります。

  • 適切な運動
  • 健康的な体重の維持
  • 定期的な健康診断

犬に適切な運動をさせることは、脊椎の健康を維持する上で重要とされています。

特に、筋肉を強化し、体重を適切に保つことが有効です。

ただし、ジャンプや階段の上り下りなど、脊椎に負担をかける活動は避けるべきです。

また、過体重や肥満は、脊椎や関節に余計な負担をかけ、椎間板ヘルニアのリスクを増加させます。

バランスの取れた食事と適切な運動を通じて、犬の体重を健康的な範囲に保つことが重要とされています。

なお、犬が何らかの症状を示していない場合でも、定期的に獣医に診てもらうことは重要です。

これにより、初期の段階で問題を発見し、適切な治療を開始することが可能になります。

以上のような対策を通じて、椎間板ヘルニアのリスクを可能な限り低減することができるでしょう。

犬を触るとキャンと鳴くことに関するよくある質問

お手をしている犬

犬を触るとキャンと鳴くことに関するよくある質問についてご紹介します。

犬を触るとキャンと鳴くことに関するよくある質問
  • 犬がどこが痛いかわからない場合はどうしたらいい?
  • 犬を抱っこするとキャンと鳴くのはなぜ?
  • 老犬がクンクン鳴くのはなぜ?
  • 老犬が悲鳴のような鳴き声を出すのはなぜ?
  • 犬が急にキャンキャン鳴くのはなぜ?

それぞれについて見ていきたいと思います。

犬がどこが痛いかわからない場合はどうしたらいい?

犬が痛みを感じている場所を正確に判断するのは難しいことがあります。

しかし、痛みを示す兆候を観察することで、どの部分が問題を起こしているかのヒントを得ることが可能です。

例えば、特定の場所を舐め続ける、その部分を避ける、運動量が減少するなどがあります。

それでも不明な場合は、速やかに獣医に相談することが最善です。

獣医は、診察や画像診断などを通じて痛みの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれるでしょう。

犬を抱っこするとキャンと鳴くのはなぜ?

犬が抱っこされた時にキャンと鳴く理由はいくつかあります。

もしその犬が病気や怪我をしていて、抱っこされることで痛みが増す場合、痛みを避けるために鳴くかもしれません。

また、抱っこされること自体に不安を感じる犬もいます。

これは過去の経験や社会化の程度によるものです。

また、一部の犬は抱っこされることで体温が上昇し、それに対する不快感から鳴くこともあります。

老犬がクンクン鳴くのはなぜ?

老犬がクンクンと鳴く理由は多岐にわたります。

一部の犬は年齢とともに聴覚や視覚が衰え、それにより不安を感じることがあります。

その結果、鳴くことでその不安を表現することがあります。

また、慢性的な痛みや認知機能障害(犬のアルツハイマー症)など、特定の健康問題も鳴き声の変化を引き起こす可能性があります。

老犬がクンクン鳴くのはなぜ?考えられる原因と対処法をご紹介

老犬が悲鳴のような鳴き声を出すのはなぜ?

老犬が悲鳴のような鳴き声を出すのは、通常、痛みや恐怖、不安を示している可能性が高いです。

痛みは、関節炎や内臓の問題など、様々な疾患によるものかもしれません。

また、認知機能障害により、犬が混乱し、不安を感じることもあります。

このような鳴き声を聞いたら、すぐに獣医に連絡し、診察を受けることをお勧めします。

老犬(シニア犬)が悲鳴のような鳴き声を出すのはなぜ?考えられる原因と対処法

犬が急にキャンキャン鳴くのはなぜ?

犬が突然キャンキャンと鳴き始める場合、何らかの問題を示している可能性が高いです。

身体的な痛みであったり、ストレスや恐怖から来るものかもしれません。

また、犬が何かを要求するための手段として鳴くこともあります。

例えば、食事や散歩、または単純に注意を引きたいときなどです。

それでも鳴き声が止まらない場合、獣医に相談することが重要です。

まとめ

ポメラニアン

いかがでしたか?

この記事では、犬が触られた際にキャンと鳴く理由や考えられる問題などについてご紹介しました。

以下がこの記事のまとめです。

犬を触るとキャンと鳴く理由
  • 怪我や病気で痛みを感じたことにより
  • 驚き・恐怖・不安などの精神的なものにより
  • 助けを求めることにより
犬を触るとキャンと鳴く場合に考えられる問題
  • 関節炎
  • 歯の病気
  • 皮膚の病気
  • 内蔵の病気
  • 椎間板ヘルニア

犬が触られた際にキャンと鳴く行動は、痛み、恐怖、不安、助けを求めるための通信など、さまざまな要素が絡んでいます。

痛みの要素としては、関節炎、歯の病気、皮膚の病気、内蔵の病気、椎間板ヘルニアなどが考えられます。

また、特に椎間板ヘルニアは一部の犬種が発症しやすい傾向にあります。

予防には、適切な運動、健康的な体重の維持、定期的な健康診断などが重要です。

どこが痛むのかわからない場合や、犬が鳴き声を出す原因が不明な場合は、早めに獣医に相談しましょう。

犬がキャンと鳴いて心配な飼い主さんは、参考にしてください。

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