「うちの子も最近歳をとってきたなあ…」
「老犬はどんなことをしたら喜んでくれるかな?」
歳をとった愛犬にも、喜んで毎日を過ごしてほしいと思っているあなた。
老犬になっても、愛犬にはずっと幸せでいて欲しいですよね。
老犬との接し方や運動には、いくつかのポイントがあります。
この記事では、以下のことを解説します。
- 老犬が喜ぶこと
- 老犬のために飼い主さんができること
- 老犬の年齢と身体のサイン
- 老犬との毎日で飼い主さんが大切にすべき考え
目次
老犬のためにしてあげられることを知り、愛犬が喜ぶ毎日を過ごしましょう。
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老犬が喜ぶこと5選│接し方編
老犬が喜ぶ接し方として、以下の5つをご紹介します。
- 大げさに褒めてあげる
- たくさん声をかける
- スキンシップを大切にする
- アイコンタクトをする
- 失敗しても怒らない
大げさに褒めてあげる
いつもより大げさに褒めてあげると、老犬が喜ぶ場合があります。
老犬になると、聴力が衰えてきます。
そのため、いつもよりも大げさな反応にすると、老犬は褒めてもらったことを自覚しやすくなります。
「よくできたね!えらいね!」といった声のボリュームを上げ、同時に撫でる・抱きしめるなどのスキンシップをしてあげましょう。
たくさん声をかける
たくさん声をかけると、老犬は喜びを感じるケースがあります。
老犬は、身体が老化していくにつれて、不安を感じることも多くなります。
そんな時に大好きな飼い主さんの声を聞くと、老犬は安心と喜びを感じます。
優しい声で「大好きだよ」「側にいてくれてありがとう」と、飼い主さんからの愛をたくさん伝えてあげましょう。
スキンシップを大切にする
触れ合いは、犬が喜びを感じる大きなポイントでもあります。
これは、スキンシップをした際に分泌される「オキシトシン」という幸福ホルモンの影響によるものです。
また、老犬とのスキンシップは皮膚に異常がないか、筋肉はきちんとついているか等の確認にもなります。
「愛犬が歳をとってきたなあ…」と思ったら、いつもより沢山触れ合ってみてくださいね。
アイコンタクトをする
アイコンタクトにより、老犬が喜びを感じる場合があります。
先述したように、老犬になると、聴力が衰える場合があります。
犬も、だんだん耳が聞こえなくなることに不安を感じるのです。
そんな時、飼い主さんが目を合わせてあげると、老犬は安心します。
「ちゃんと自分を見てくれているんだな」と喜びを感じるでしょう。
愛犬が歳をとってきたら、アイコンタクトを意識してみてください。
失敗しても怒らない
失敗しても怒らないことで、老犬の喜びにつながるケースも考えられます。
老犬になると、今までできていたことが、うまくできなくなることもあります。
ごはんを食べながらこぼしてしまったり、トイレがうまくできなかったりするのです。
それは、身体が以前のようには動かない老犬にとっては仕方のないことです。
叱らずに、サポートしてあげましょう。
そうすると、犬は、「飼い主さんは分かってくれているんだ。」と喜びを感じるでしょう。
老犬が喜ぶこと6選│運動・遊び編
老犬が喜ぶ運動や遊びとして、以下の6つをご紹介します。
- ハーネスやカートを使ったお散歩
- いろいろな匂いを嗅がせる
- かくれんぼ
- おやつを使ったゲーム
- 遊んだ後はマッサージ
- 老犬と遊ぶ時の注意点
ハーネスやカートを使ったお散歩
老犬になると、足腰が動きにくくなり、歩くこと自体が苦手になってしまう犬も多いです。
そんな時には、ハーネスを使うことで犬の身体にかかる負担を分散させながら、お散歩ができます。
また、どうしても歩かない犬はカートに入れてお散歩をするのもひとつの手です。
身体の負担を軽減させながらお散歩をすることで、老犬も喜びを感じるでしょう。
いろいろな匂いを嗅がせる
草や土など、自然の匂いを嗅がせてあげると老犬が喜ぶケースもあります。
草の上に寝転んだり、土を掘ったりするだけで、老犬にとってはとてもいい刺激になります。
また、「これは土の匂いだ!草の匂いだ!」といったように老犬自身が考え、判断することが、老犬の脳にとってとてもいい刺激になります。
脳に適度な刺激を与えると脳の働きが活性化し、喜びを感じるでしょう。
かくれんぼ
かくれんぼは老犬の脳を活性化させるので、楽しさや喜びを感じる場合があります。
家の狭い範囲でできる簡単なかくれんぼでも、「飼い主さんを探す」という行為が老犬の脳に程よい刺激を与えます。
飼い主さんが布団の中に隠れて、犬に見つけてもらうといった簡単なものでも良いでしょう。
犬が飼い主さんを見つけたら、たくさん褒めて、撫でてあげましょう。
おやつを使ったゲーム
かくれんぼ同様、おやつを探すゲームも老犬が喜ぶ場合があります。
特に、おやつを探すためには脳だけでなく嗅覚もつかうため、五感が衰えやすい老犬にとっていい刺激になります。
また、老犬にとっては、家の中を歩き回ることもいい運動になります。
おやつを入れたお皿を、犬が届く範囲の棚などに隠し、見つけてもらいましょう。
おやつを見つけたら、たくさん褒めてあげてください。
遊んだ後はマッサージ
遊んだ後はマッサージをしてあげると、老犬が喜ぶ可能性があります。
歩いたり、動き回ったりすると、老犬の関節や筋肉には負担がかかります。
温めたり、撫でたりするだけでも効果的です。
脇や腰回り、足の付け根などを触って、張っていたり関節の動きが悪い場合は手やホットタオルで温めてあげましょう。
老犬と遊ぶ時の注意点
老犬と遊ぶ時には、適度に休憩や水分補給をしましょう。
疲れた素振りを見せなくても、老犬の関節や筋肉には負担がかかりやすくなっています。
15分遊んだら10分休憩といったように、時間を決めて休憩をとりましょう。
また、老犬は脱水状態になりやすいです。
飼い主さんはお水を持ち歩き、こまめに水分補給をさせましょう。
老犬が喜ぶこと4選│ごはん・食べ物編
老犬が喜ぶご飯に関して、以下の4つをご紹介します。
- 老犬向けフードに食べ物を変える
- タンパク質の多いフードにする
- カルシウムをとる
- 消化のいい食べ物にする
老犬向けフードに食べ物を変える
ドッグフードには、老犬向けのものが多数あります。
老犬向けドッグフードには、栄養素や食感、粒のサイズが工夫されている商品が多くあります。
年齢に合ったドッグフードを与えることで、老犬になっても喜んでご飯を食べてくれる可能性が高まります。
以下の記事では、老犬向けドッグフードをランキング形式でご紹介しています。
どの老犬向けドッグフードを選べばいいのか分からない飼い主さんは是非見てみてくださいね。
シニア用ドッグフードおすすめランキング30選|老犬に評判・人気の餌は?
タンパク質の多いフードにする
老犬になると、筋肉の衰えだけでなく、タンパク質の消化・吸収力も衰える傾向にあります。
したがって、フードから多めにタンパク質を摂取する必要があります。
タンパク質は、筋肉を作るために欠かせない栄養素です。
老犬になっても筋肉を保ち、喜んで動き回れるといいですね。
カルシウムをとる
老犬も、カルシウムが不足すると、骨粗しょう症になる可能性があります。
適度にカルシウムを摂取することで、骨の健康を維持しましょう。
老犬になっても強い骨を維持すれば、安心して運動ができます。
老犬になっても変わらず動き回れたら、犬は喜びを感じるのではないでしょうか。
消化のいい食べ物にする
老犬になると、消化・吸収能力も衰退してしまいます。
よって、消化にいいご飯を用意してあげましょう。
ドライフードを白湯や豆乳でふやかすことで消化を良くします。
お腹の調子が良いことで、犬も喜んで生活できるでしょう。
老犬のために飼い主さんができること
老犬のために飼い主さんがでることとして、以下の3つをご紹介します。
- 滑りにくい床にする
- 口腔内チェック
- 家の中の段差を無くす
滑りにくい床にする
老犬になると、足腰が弱くなります。
フローリングの床は滑りやすく、弱くなった足腰にさらに負担をかけてしまう可能性があります。
したがって、フロアマットなどを敷いて滑りにくい床にしてあげましょう。
また、フロアマットは衝撃も吸収してくれるので、老犬の身体への負担軽減が見込めます。
口腔内チェック
犬の口腔内は弱アルカリ性なので、人間の口腔内に比べてトラブルが起きやすくなっています。
老犬になると、ますます定期的な口腔内のチェックが必要になります。
歯石は溜まっていないか、歯や舌に異常はないかどうか、飼い主さんが定期的に見てあげましょう。
家の中の段差を無くす
先述した通り、老犬になるにつれて足腰や関節が弱ってしまいます。
少しの段差を超えるだけでも、老犬にとっては大きな負担になってしまうのです。
人間のバリアフリーと同じように、段差を無くすことで老犬への負担も大きく減らせます。
是非、ご家庭の段差をチェックしてみてください。
老犬の年齢と身体のサイン
老犬の年齢と身体に現れるサインについて、ご説明します。
老犬は6~10歳から
犬種によって、老犬の基準が違うのをご存じでしたか?
老犬といわれる年齢の基準は、以下のようになっています。
小型犬・中型犬 | 大型犬 | |
年齢 | 8~10歳以上 | 6~7歳以上 |
五感が衰える
老犬になると、視力・聴力・食欲といった五感が衰えます。
素早く動くものへの反応が遅くなる、来客への反応が薄くなる、ごはんを食べなくなるといったように、日常行動にも変化が現れます。
歳をとってきたかな?と思ったら、注意して見守ってあげるとよいでしょう。
見た目や行動の変化
見た目の変化では、筋肉がやせ細り、毛が白くなるなどの変化が現れます。
また、少しの段差で躓いてしまう、歩くのがゆっくりになるなどの行動変化もあります。
動作が鈍くなってしまうのも、老犬の身体に現れるサインです。
もっと詳しく老犬の身体に現れるサインを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
シニア犬は何歳から?シニア期に入ると見られる変化や注意したいポイント
老犬との毎日で飼い主さんが大切にすべき考え
老犬との毎日を過ごしていると、幼犬の頃を思い出し寂しくなったりすることはありませんか?
また、どんどんできることが少なくなる愛犬に対し悲しくなることもありますよね。
しかし、飼い主さんは明るくいることを大切にしてみてください。
犬は、飼い主さんの笑った顔が大好きです。
老犬との毎日を、笑顔で明るく過ごすことで、犬も喜びを感じるのです。
是非、明るい笑顔を向けることを意識してみてください。
まとめ
この記事では、「老犬が喜ぶこと」と「飼い主さんができること」、「老犬の身体に現れるサイン」についてご紹介しました。
以下がまとめです。
- いつもより大げさに褒めてあげる
- たくさん声をかける
- スキンシップを大切にする
- アイコンタクトをする
- 失敗しても怒らない
- ハーネスやカートを使ったお散歩
- いろいろな匂いを嗅がせる
- かくれんぼ
- おやつを使ったゲーム
- 遊んだ後はマッサージ
- 老犬と遊ぶ時の注意点
- 老犬向けフードに変える
- タンパク質の多いフードにする
- カルシウムをとる
- 消化のいいごはんにする
- 滑りにくい床にする
- 口腔内チェック
- 家の中の段差を無くす
- 老犬は6~10歳から
- 五感が衰える
- 見た目や行動の変化
いかがでしたか?
犬によって、喜ぶことは違います。
愛犬が一番喜ぶことを、是非見つけてみてくださいね。
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