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シニア犬は何歳から?シニア期に入ると見られる変化や注意したいポイント

編集者:いぬの読みもの編集部 まさき(取得資格:「犬の管理栄養士」)

シニア犬は何歳から?シニア期に入ると見られる変化や注意したいポイント

「犬って何歳からシニア犬なの?」
「犬がシニア期に入るとどのような変化があるの?」

といったように、そろそろシニア期に入るであろう愛犬のことが気になっていませんか?

犬がシニア期に入ると、見た目や体調、行動の変化などが現れるのが一般的です。

犬のシニア期は、小型犬や中型犬、大型犬など犬のサイズにより異なります。

この記事では、シニア期に入るワンちゃんについて以下の内容でご紹介します。

この記事の内容
  • シニア犬(老犬)の年齢
  • シニア犬(老犬)になると見られる変化
  • シニア犬(老犬)になるにつれて注意したいポイント
  • シニア犬(老犬)のための環境づくり
  • シニア期にはいる犬に関するよくある質問

そろそろシニア期に入るワンちゃんを飼っている人は、ぜひ参考にしてください。

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シニア犬(老犬)の年齢

水を飲む老犬

シニア犬とは、犬の年齢に応じて定義される高齢の犬を指します。

犬の種類や体の大きさによって、シニアとしての年齢は異なります。

以下に、その基準となる年齢について詳しく解説します。

シニア犬(老犬)の年齢
  • 小型犬・中型犬の場合は約8~10歳
  • 大型犬の場合は約6~7歳

小型犬・中型犬の場合は約8~10歳

小型犬や中型犬の場合、一般的に8歳から10歳を境にシニア犬とみなされます。

この時期になると、健康チェックや食事の見直しが必要になることが多いです。

特に体の変化や病気に早めに気づくための定期的な検診が推奨されます。

大型犬の場合は約6~7歳

大型犬は成長が早い一方で、寿命が短い傾向にあります。

そのため、6歳から7歳頃からシニア犬とみなされることが一般的です。

なお、犬の年齢を人間に換算した年齢早見表については、以下の記事をご覧ください。

犬の14歳は人間換算では何歳?長生きなの?年齢早見表で解説

シニア犬(老犬)になると見られる変化

シニア犬とは、犬の寿命の中での高齢期を指し、この時期には多くの変化が見られます。

これらの変化は、外見のみならず体の内部にも影響を及ぼします。

以下で、シニア犬における代表的な変化について詳しく説明します。

シニア犬(老犬)になると見られる変化
  • 外見に現れる変化
  • 体の内側に現れる変化
  • 行動に現れる変化
  • 精神面に現れる変化

外見に現れる変化

シニア犬となると、毛色に白髪が増えることが一般的です。

また、皮膚が乾燥しやすくなることもあります。

さらに、目や耳の周りの変化、歯の健康状態など、外見からも高齢化が確認できるようになります。

体の内側に現れる変化

シニア犬になると、外見以外にも体の内側の変化が現れ始めます。

内臓機能が低下し、食べる量が少なくなる傾向にあります。

視力や聴力、味覚などの機能が落ちることも見られる変化の1つです。

腎臓や肝臓などの機能も気になる時期になるでしょう。

また、免疫力の減少も、この期間に見られる内部の変化として挙げられます。

行動に現れる変化

シニア犬になると、行動面での変化が目立ち始めます。

活発だった運動量が減少し、長時間の睡眠をとるようになることが一般的です。

また、散歩の際の歩行速度が遅くなる、段差の上り下りができなくなるなど、日常の動きに変化が見られます。

精神面に現れる変化

老犬の精神面では、認知機能の低下が考えられます。

これにより、普段の生活圏内でも迷子になることが増えたり、家族の顔を認識しづらくなることもあるでしょう。

また、急な音や環境の変化に過敏に反応するようになることや、夜鳴きや不安行動が増加するケースも見られます。

シニア犬(老犬)になるにつれて注意したいポイント

シリンジでご飯を与えられる老犬

シニア犬になると、様々な健康面や生活面での変化が見られるようになります。

そのため、飼い主として注意すべきポイントが増えてきます。

以下では、シニア犬のケアにおいて特に重視すべきポイントを詳しく解説します。

注意したいポイント
  • 病気の早期発見のためにも定期的に健康診断を受ける
  • 食事の量の変化に注意する
  • 視力や聴力が落ちている可能性も考慮する
  • ドッグフードをシニア犬に合ったものにする

病気の早期発見のためにも定期的に健康診断を受ける

老犬は病気のリスクが高まるため、定期的な健康診断は欠かせません。

特に、隠れた病気や病状の進行を早期に発見することで、治療の成功率や生活の質の維持が期待できます。

年に2回は動物病院での診察を受けることを推奨します。

食事の量の変化に注意する

シニア犬の代謝は低下する傾向にあるため、太りやすくなる傾向にあります。

そのため、シニア犬の食事の量や内容の見直しが必要です。

過度な食事は肥満の原因となり、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。

反対に、食事の量が少なすぎると栄養不足に陥ることもあるため注意が必要です。

適切な食事管理で犬の健康を守りましょう。

視力や聴力が落ちている可能性も考慮する

シニア犬になると、視力や聴力の低下が見られることが一般的です。

周囲の状態が確認しづらくなることで、不安になる場合があります。

また、視力の低下により、家具にぶつかるなどの恐れがあります。

老犬がケガしないようにも環境を整える工夫が必要です。

ドッグフードをシニア犬に合ったものにする

シニア犬の消化機能や栄養需要は変わってくるため、ドッグフードの選択も見直しを要します。

老犬向けのドッグフードは、消化しやすく、関節ケアや老化対策の成分が配合されていることが多いです。

適切なフードを選ぶことで、シニア犬の健康維持に貢献できます。

シニア用ドッグフードおすすめランキング25選|老犬に評判・人気の餌は?

シニア犬(老犬)のための環境づくり

トイレシートの上に乗るシニア犬

シニア犬には、若いころとは異なるケアや配慮が求められます。

特に、彼らの生活環境を適切に整えることで、老化に伴う不便やストレスを軽減できるのです。

以下に、老犬にやさしい環境の整え方について詳しく説明します。

シニア犬(老犬)のための環境づくり
  • 愛犬が移動する範囲の段差をなるべく無くす
  • 犬が過ごしやすい室温を常に保つ
  • トイレの場所はなるべく近くにする

愛犬が移動する範囲の段差をなるべく無くす

シニア犬は関節の老化や筋力の低下が進行しているため、段差の多い環境は移動に負担を与える可能性があります。

家の中の段差を解消するためのスロープや段差の少ない経路を用意するのが良いです。

段差をなるべくなくすことで、犬の日常の動きをサポートします。

犬が過ごしやすい室温を常に保つ

老犬は免疫力が若い頃と比べて低下するとされています。

室温が適切ではないと、老犬が体調を崩す原因になる場合があります。

冬場は暖房を適切に使用し、夏場は冷房や扇風機で涼しく保つよう心がけましょう。

常に快適な室温を保つことで、健康の維持にも寄与します。

トイレの場所はなるべく近くにする

シニア犬は排泄の回数が増えることが多く、トイレまでの移動が困難になる場合も。

トイレの場所を寝室やリビングなど、犬が過ごす主要なスペースの近くに設置することをご検討ください。

無理なく排泄ができる環境を整えることが大切です。

シニア期にはいる犬に関するよくある質問

シニア期に入る犬は特別なケアが求められる時期となります。

飼い主の皆様が最も気になる疑問を、具体的な犬種ごとに解説していきます。

以下に、シニア犬に関する代表的な質問とその答えを紹介します。

シニア期にはいる犬に関するよくある質問
  • トイプードルの老犬期は何歳から?
  • チワワの老犬期は何歳から?
  • ダックスの老犬期は何歳から?
  • シニア期に入る犬にシニアフードを与えるのはいつから?

トイプードルの老犬期は何歳から?

トイプードルは小型犬のカテゴリーに入ります。

多くの小型犬は8歳から10歳頃に老犬期に入るとされています。

トイプードルもこの年齢範囲に当てはまり、健康管理や食事の内容に気をつける時期となります。

チワワの老犬期は何歳から?

チワワもトイプードルと同じく小型犬の一部です。

このため、老犬期の開始は8歳から10歳頃と考えられています。

チワワは体が小さく、長生きする傾向があり、しっかりとしたケアが必要です。

ダックスの老犬期は何歳から?

ダックスフンドも小型犬に分類されますが、体型や生活習慣によっては健康問題を抱えやすい種類も。

一般的には8歳から10歳を目安に老犬期と捉えることが多いです。

この時期から関節のケアなど特別な配慮が求められることが多いです。

シニア期に入る犬にシニアフードを与えるのはいつから?

シニア犬になった際の食事は非常に重要です。

犬がシニア期に入ったサインや、具体的な年齢が見られたら、シニアフードへの切り替えを考慮するとよいでしょう。

一般的には8歳から10歳頃が目安となりますが、犬の健康状態や体重によってはもう少し早く切り替えることもあります。

ドッグフードを切り替える場合は、時間をかけて徐々に新しいフードに切り替えていきましょう。

シニア犬におすすめのドッグフードについて知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

シニア用ドッグフードおすすめランキング25選|老犬に評判・人気の餌は?

シニア犬(老犬)になる年齢は犬のサイズにより違う

伏せているシニア犬

犬の寿命や健康状態は種類やサイズによって異なるため、シニア犬としての区分も変わってきます。

大型犬は比較的若い年齢でシニア期を迎えるのに対し、小型犬はより長い時間が経過した後にシニアとみなされることが多いです。

この記事のまとめは以下のとおりです。

まとめ
  • シニア犬(老犬)の年齢は小型犬・中型犬の場合は約8~10歳
  • 大型犬の場合は約6~7歳
  • シニア犬(老犬)になると見られる変化は外見に現れる変化
  • 体の内側に現れる変化
  • 行動に現れる変化
  • 精神面に現れる変化
  • 注意したいポイントは病気の早期発見のためにも定期的に健康診断を受ける
  • 食事の量の変化に注意する
  • 視力や聴力が落ちている可能性も考慮する
  • ドッグフードをシニア犬に合ったものにする
  • シニア犬(老犬)のための環境づくりは愛犬が移動する範囲の段差をなるべく無くす
  • 犬が過ごしやすい室温を常に保つ
  • トイレの場所はなるべく近くにする

シニア期に差し掛かろうとしているワンちゃんを飼っている場合は、参考にしてください。

なお、当サイト(いぬの読みもの)では、他にも老犬についての記事があります。

気になる人は、以下の記事もぜひご覧ください。

老犬(シニア犬)あるある10選!快適に過ごせるようにするためのポイントも

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