「老犬の認知症の末期症状ではどのような症状が見られる?」
「認知症の症状が見られたときにできる対応は?」
といったように、老犬の認知症で見られる末期症状について調べられていませんか?
老犬の認知症で見られる症状はいくつかあります。
また、認知症の老犬にできる対応についてご紹介します。
この記事の内容は以下のとおりです。
- 老犬の認知症の末期症状で見られる症状
- 認知症の老犬にできる対応
- 老犬の認知症の予防方法
この記事を読むことで、認知症の末期症状で見られる症状と、老犬にできる対応などを知ることができます。
飼っているワンちゃんに認知症のような症状が見られる飼い主さんは、参考にしてください。
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目次
老犬の認知症の末期症状で見られる症状
老犬の認知症の末期症状で見られる症状は、以下のとおりです。
- 徘徊や旋回
- 睡眠障害
- 夜泣き
- 見当識障害
- 粗相が多くなる
- 不安になる
それぞれについて見ていきましょう。
徘徊や旋回
老犬の認知症の末期症状で見られるのは、徘徊や旋回です。
徘徊はあてもなくウロウロと歩くという意味で使われることが多いです。
また、認知症が進行すると方向転換ができずに家具に頭をぶつけたり、隙間に挟まってしまうなど症状が起きるとされています。
他にも、同じ場所をぐるぐると回り続ける旋回運動を起こす場合があります。
徘徊や旋回などの症状が起きる場合は、サークルを設置したり家具の角にクッションを付けたりする対応が良いです。
老犬の徘徊については、以下の記事もご参考にしてください。
老犬(シニア犬)が徘徊するのはなぜ?考えられる理由と対応などを紹介!
睡眠障害
一般的な犬の睡眠時間は12〜14時間です。
健康な犬は日中に起きて夜は寝るという人間と同じ生活リズムを取ります。
認知症が進むと昼夜逆転して生活リズムが崩れてしまう場合があります。
昼夜逆転現象が起きると夜泣きにつながる場合もあります。
生活リズムが崩れないようにするためにも、以下のような対応を取るのが良いです。
- 日中に日光を浴びさせる
- 日中に散歩などの運動させる
- 日中に一緒に遊んであげたりスキンシップを取ったりする
なお、老犬が寝ない原因などについては、以下の記事をご覧ください。
老犬(シニア犬)が寝ないのはなぜ?考えられる原因や対処法などを紹介!
夜泣き
老犬の認知症が進行すると、夜泣きが起きる場合があります。
また、認知症以外にも別の病気が原因で夜泣きにつながっている可能性があります。
老犬の夜泣きが起きた場合は、飼い主さんは愛犬を叱るのは避けましょう。
逆効果となり、夜泣きが悪化する場合があるからです。
老犬の夜泣きがひどい場合は、動物病院に相談することを推奨します。
老犬の夜泣きの原因などについて知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
老犬の夜泣きで考えられる原因は?飼い主さんが行う対応や注意点などを紹介
見当識障害
老犬の認知症が進むと見当識障害の症状が見られる場合があります。
見当識障害が見られる犬では、飼い主さんを認識できなくなったり、行き来できる場所が分からなくなったりするとされています。
部屋の中で通れる場所と通れない場所が判断できなくなるような状態です。
そのため、家具の間に挟まって出てこられないなどの状態になる場合があります。
また、ぼーっとどこかを見つめているなどの症状が起きるとされています。
粗相が多くなる
老犬の認知症が進むと粗相が多くなる場合があります。
認知症によりしつけが機能しない場合があるからです。
老犬の粗相が多くなった場合は、犬用のオムツを付けるという対策があります。
犬用のオムツを付けることで、排泄物を片付ける必要がなくなります。
なお、他にも老犬のトイレがはみ出す原因などについて知りたい人は以下の記事をご覧ください。
不安になる
認知症が進むとワンちゃんが不安にかられる場合があります。
飼い主さんが側にいないことで不安になり、夜泣きにつながる可能性があります。
不安感から夜泣きをする場合は、犬の寝床を飼い主さんの近くにするなどの対応をご検討ください。
認知症の老犬にできる対応
認知症の老犬にできる対応をいくつかご紹介します。
- 生活環境を見直す
- コミュニケーションを取る
- 犬用のオムツを使用する
- 動物病院で相談する
それぞれについて見ていきましょう。
生活環境を見直す
老犬の認知症が進行している場合は、生活環境を見直すことをご検討ください。
徘徊や旋回により、家具の角に頭をぶつけてしまってケガをすることがあるからです。
そのため、家具の配置を見直したり、家具の角にクッションを取り付けたりするなどの対策をご検討ください。
また、運動できるスペースを確保したサークルを利用するのも良いです。
なお、サークルを利用した場合は、動ける範囲が限られてしまいます。
サークルを利用する場合は、広いスペースで適度に運動させるようにしましょう。
コミュニケーションを取る
老犬が認知症になると、生活リズムが崩れて昼夜逆転してしまう場合があります。
昼夜逆転することで夜泣きにつながる可能性があります。
そのため、日中の内に飼い主さんがワンちゃんとのコミュニケーションを取るのが良いです。
昼間のうちに愛犬とのコミュニケーションを取ることで、生活リズムが整う可能性があります。
愛犬と一緒に遊んだり、マッサージをしたりなどでコミュニケーションを取るようにしましょう。
犬用のオムツを使用する
老犬の認知症が進行した場合、愛犬に犬用のオムツを付けることもご検討ください。
認知症により粗相が多くなる場合があるからです。
犬用のオムツを付けることにより、飼い主さんが掃除するという負担も減ります。
シニア期を迎えたらオムツを付ける練習をするのが良いです。
動物病院で相談する
老犬が認知症になった場合は、動物病院で相談することを推奨します。
獣医師にアドバイスを受けて対応できるからです。
また、飼い主さんが気づかない症状でも獣医師なら分かる場合があります。
なお、夜泣きや徘徊、オムツの交換などの老犬介護は大変です。
飼い主さんの負担を軽減するためにも、老犬介護のカウンセリングを受けることや老犬ホームに預けるという対応もご検討ください。
老犬の認知症の予防方法
老犬の認知症の予防に効果が期待できる方法をいくつかご紹介します。
- 散歩ルートを変える
- 定期的に運動させる
- DHA・EPAを与える
それぞれについて見ていきましょう。
散歩ルートを変える
犬の散歩には脳を刺激する効果が期待できます。
また、お散歩ルートを変えることで普段と違う刺激を与えられる場合があります。
老犬が歩きやすい道をチョイスするなどの配慮をし、散歩ルートを変更することを推奨します。
なお、老犬に散歩が必要な理由や注意点などについて知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
老犬(シニア犬)の散歩が必要な理由は?散歩の注意点なども紹介!
定期的に運動させる
ワンちゃんが認知症にならないように予防法として、定期的に運動させるようにしましょう。
お散歩させることにより、運動や日光浴などで脳に刺激を与えることにつながるからです。
また、ボール遊びやフリスビーなどを使用した遊びも良いとされています。
ワンちゃんの認知症予防として定期的に運動させることもご検討ください。
DHA・EPAを与える
DHA・EPAを与えることは、認知症の予防につながるとされています。
ドッグフードの中には、DHA・EPAなどの成分が含まれているものがあります。
また、DHA・EPAが含まれているサプリメントを与えて補給させることが可能です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は老犬の認知症についての内容でご紹介しました。
以下がこの記事のまとめです。
- 徘徊
- 睡眠障害
- 夜鳴き
- 見当識障害
- 粗相が多くなる
- 不安になる
- 認知症の老犬にできる対応は生活環境を見直す
- コミュニケーションを取る
- 犬用のオムツを使用する
- 動物病院で相談する
- 老犬の認知症の予防として散歩ルートを変える
- 定期的に運動させる
- DHA・EPAを与える
なお、当サイト(いぬの読みもの)では、他にも老犬についての記事があります。
気になる人は、以下の記事もぜひご覧ください。
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